※発達障害の悩みはうつ病などの二次障害を引き起こす可能性があります。適切に対処しましょう。

ASDの悩み

ASDの悩み

人付き合いがうまくいかない

ASD(自閉スペクトラム症)の人が抱える最大の悩みは人間関係がうまく築けないことです。

  1. 親密な関係を構築するのが難しい
  2. 友人を作ることができない
  3. 効果的なコミュニケーションがとれない
  4. 自分の意図とは関係なく、トラブルになりやすく孤立してしまう
  5. 周囲の人々から受け入れてもらえない

仕事の付き合いはなんとかこなせても、
飲み会が苦手だったり
昼休みをうまく過ごせない人がいます。

また、職場ではなんとかやっているものの、
家庭では家族との関係がうまくいかず子供との争いが
絶えないという人もいます。

結婚せずに親と同居していて
親以外の人と関わりがない人や、親との関係が
うまくいかない人もいます。

人と関わろうとしてもうまくいかず
自信を喪失してしまうこともあります。

人付き合いを求めることを諦め、
一人で引きこもる生活を送っている人もいます。

一人でいることが心を落ち着かせ、
安心できるライフスタイルなのです。

ADHDの悩み

ADHDの悩み

大事なことを忘れてしまう

ADHDの人は何かと先延ばしにしがちです。

例えば、部屋の掃除をしようと思っても
好きなテレビ番組が始まると

「掃除は後でいいや」

となってしまいます。

やるべきことよりも、
目の前の楽しみを優先してしまうのです。

さらに「うっかり忘れる」という特徴も持っています。

先延ばしにしたことを忘れてしまい、
さらに行動が遅くなります。

また「面倒くさい」という気持ちが強く、
気が進まないことを先延ばしにする傾向があります。

わくわくすることならすぐに行動できますが
毎日の繰り返しや誰かに評価されないことは
先延ばしにしがちです。

家庭内では掃除や片付け、整理整頓など。
職場では報告書や伝票整理、経理の計算、事務処理、
片付けなどです。

これらは大変なことではありませんが、
なかなかできず何度も催促されるため、
だらしない人と思われがちです。

二次障害

二次障害

うつ病や不安障害になりやすい

仕事での失敗やプライベートでの辛い経験で
落ち込んだり不安になるのは自然なことです。

しかし、その状態が数週間から数か月続く場合は、
うつ病の可能性を疑うべきです。

発達障害を一次障害とすると、それに起因して
うつ病や不安障害、依存症などの二次障害
発生することがあります。

失敗や叱責による自己否定の影響が考えられますが、
もともと脳がストレスに弱い可能性もあります。

二次障害が発症すると特性による困難さがさらに増し、悪循環に陥ることが多いです。

特にASD(自閉スペクトラム症)の人は
自分の心身の状態を自覚しにくい傾向があります。

普段から注意して、うつ病や不安障害のサイン
不眠食欲不振腹痛元気がないなど)に
気づくことが重要です。

気になることがあれば、医療機関を受診しましょう。

自分の特性を理解し工夫する

自分の特性を理解し工夫する

自分を責めないで

まずは自分の特性を理解しましょう。
環境を整え、自分の考え方を変えてみることも
重要です。

困難に直面した際に

「また失敗した」
「自分はダメだ」

と自分を責めることがあるかもしれません。
これは自分を改善しようと日々努力している証です。

しかし、できない自分を責めると苦しくなり
冷静に考えられず解決が遠のいてしまいます。

「またやってしまった」の次に
「次はどうすればよいか」と
前向きに考えることが大切です。

自分はこういうときにこうなる」という特性を理解し
こうすればうまくいくかも」と考え
それに合わせて環境を整えることで
解決方法が見えてきます。

また、
苦手なことは他人にお願いすることも一つの方法です。
困ったときは一人で解決しようとせず、きちんとSOSを出しましょう。

頼ることは悪いことではありませんが、
感謝の気持ちを言葉にして伝えたり
ギブアンドテイク」を心掛けると
対人関係もスムーズになります。

女性の発達障害

女性の発達障害

性別に関係なく長所を見る

女性は男性に比べて
衝動性や多動性が目立ちにくいため、
発達障害が気づかれにくい傾向があります。

ASDの場合「おとなしい女の子」として扱われて
問題視されないことがあり、
発見が遅れることがあります。

「女性なのにだらしがない」
「女性なのに家事ができない」

などと責められることもあります。

妻、嫁、母など役割が増えるにつれて
そのプレッシャーはひどくなり、
自己否定からのうつ病などの二次障害が
発症することもあります。

発達障害のある女性は日本社会で求められがちな
“女性らしさ”に
合わない特性を持っていることがあります。

特性による困難に加えて、こうした社会観念との
ギャップや圧力に苦しむ女性も多くいます。

「女性だから」という固定観念で見ると
「あれもこれもできない」と否定しがちです。

性別に関係なく、
その人の長所を見るようにしましょう

対人関係の悩み

対人関係の悩み

改善することができる

「ここでそれを言う?」
「そこは気にしないのか」

など、発達障害のある人の発言に
驚くこともあるかもしれません。
しかし本人に悪気はなく、
相手を侮辱するつもりはまったくありません。

そのような場合

「そのような言い方は相手が不快になるから、
こう言ってみたら」とアドバイスしたり、
具体的に発言の仕方を伝えたりしましょう。

発言の内容だけではなく、
発言するときの話し方や表情や態度などに
相手はイラ立っているかもしれません。

言語以外のコミュニケーションの取り方も
改善できます。

相手の話を聞くときは、何かしながらではなく
手を止めて顔を上げるだけで
「話を聞いてくれている」と好印象を与えます。

相手の目の下あたりを見るだけでも効果があるので、
少しずつ練習していきましょう。

ADHDの人の特徴

ADHDの人の特徴

衝動を抑えきれない

発達障害のある人。特にADHDの特性があると
「今欲しい」「今したい」という衝動が抑えられず
買い物やアルコールなどへの依存性が高くなる傾向が
あります。

インターネットやゲームに関しても衝動を抑えきれず
気がつくと何時間もし続けることがあります。

本や漫画であれば「終わり」がありますが
インターネットやゲームは区切りがつきにくいため、
やめどきがわかりません。

気になることは紙にメモをしておいて
暇なときに調べたり

スマホやゲームに触れない時間
作ることがおすすめです。

帰宅後にすることが決まっていないと
スマホやゲームに流れがちなので帰宅後の予定を書いて貼っておけば、それを元に行動することができます。

過集中や時間感覚の弱さ、
自分の体調の変化に鈍いといった特性があると
食事や睡眠を忘れて没頭したり、
フラフラになったりして日常生活や体調に
悪影響が出ます。

ADHDの対処法

ADHDの対処法

不注意や忘れやすさ

ADHDの人は不注意からあちこちに意識が飛び、
一時的に記憶に留める受け皿が少ないため
新しい情報が入ると別の情報が抜け落ちやすく
日々の細かいことを忘れがちです。

期限が自分の中で重要事項に入っていないため
忘れてしまうこともあります。
期限のある書類を受け取ったら
その場ですぐに書き込み、処理するのが得策です。

その場では「明日しよう」と思っていても
翌日には忘れてしまうことがあります。

提出が不要でも大切な書類はなくしてしまう前に
写真に撮ってから保管するのが無難です。

駐車した場所を忘れて
何分も探し回るという経験をした人もいるでしょう。
停めた場所の番号を写真に撮ったり、
そこに至るまでの道を動画で撮ったりすれば
探す時間を省けます。

新しい情報が入ると過去の情報が抜け落ちやすい人は、すぐに処理するか写真やメモに残しましょう。

頻繁に忘れることは
深刻な問題に発展します

環境調整が大切

環境調整が大切

一人で悩みすぎないことも大事

思いついたらすぐに手を出す衝動性や
気が散りやすい不注意の特性が強い場合、
さまざまな環境や情報に囲まれていると
今するべきこととは関係のないものに注意を
奪われやすくなります。

気になることが浮かぶとすぐネットで調べて、
そこからネットサーフィンにハマることもあります。

スマホは鞄に入れておくなど工夫しましょう

仕事の場では
仕事と関係のないものはできるだけ無くし
集中できる環境を整えましょう。

感覚過敏があるため、
他人の動きや声、キーボードをたたく音が気になる人も環境を調整することで集中しやすくなります。

自分でできることもありますがデスクの位置の変更など職場の理解と協力が必要な場合もあります。

一人で解決しようとするのではなく、
職場の人と話し合いながら工夫しましょう