パーソナリティ障害とは、考え方や感情、対人関係、行動パターンに強い偏りがあり、それが長期間にわたって持続し、本人や周囲の人々に苦しみをもたらす精神的な状態です。
パーソナリティ障害は10種類に分類されますが、今回はその中でも特に目立ちやすく、生活や人間関係に強い影響を与える3つのタイプについてご紹介します。

人の性格にはさまざまな傾向がありますが、その傾向が極端で柔軟性を欠き、対人関係や社会生活に支障をきたす場合、それは「パーソナリティ障害」と呼ばれます。
パーソナリティ障害は、主に以下の3つの群に分類されます。
中でも、B群に分類されるパーソナリティ障害は感情の激しさや人間関係の問題が目立ち、本人だけでなく周囲にも大きな影響を与えがちです。
今回は、B群に属する代表的な3つのパーソナリティ障害を取り上げ、それぞれの特徴と対策について解説します。
境界性パーソナリティ障害は、感情の起伏が激しく、不安定な対人関係や自己像、衝動的な行動が特徴です。
主な特徴
本人への影響
感情を抑えきれずに衝動的な行動に走ってしまうことで、後悔や自己嫌悪に苦しむことがあります。
また、他者を巻き込むことで人間関係が悪化し、孤立を深めてしまうこともあります。
周囲への影響
突発的な怒りや依存によって、家族や恋人、友人などが精神的に疲弊しやすくなります。
相手の感情に振り回され、共倒れになるケースも少なくありません。
対策
自己愛性パーソナリティ障害は、自分を特別な存在だと考え、他者を見下す傾向が強い障害です。
主な特徴
本人への影響
一見、自信に満ち溢れているように見えますが、実際は自己肯定感が不安定で、批判や拒絶に対して非常に敏感です。
そのため、現実とのギャップに直面したときに大きな落ち込みや怒りが生じることもあります。
周囲への影響
相手を見下したり、支配しようとするため、家族や職場などの集団全体に悪影響を及ぼすことがあります。
無理に合わせようとすると、周囲が消耗し、関係が破綻することもあります。
対策
演技性パーソナリティ障害は、強い承認欲求と劇場的な振る舞いが特徴で、注目を集めるために誇張された言動をとる傾向があります。
主な特徴
本人への影響
承認されるために無理を重ねてしまい、結果として自分の生活や金銭的な状況が不安定になるケースもあります。
また、他者の評価に過度に依存してしまい、自尊心が揺らぎやすくなります。
周囲への影響
関わる人々が絶えず「褒める」「注目する」といった対応を求められることで疲弊します。
場合によっては、他人を巻き込む行動によりトラブルを招くこともあります。
対策

パーソナリティ障害は誰にでも起こり得るものであり、本人も周囲も大きな苦しみを感じることがあります。
中でも、境界性、自己愛性、演技性の3つのタイプは特に影響が目立ちやすく、日常生活や対人関係に支障をきたすことがあります。
重要なのは、本人が自らの特性を受け入れ、少しずつ修正していこうとする姿勢を持つこと。
そして周囲は、無理に抱え込まず、適度な距離と枠組みを保つことで共倒れを防ぐことが大切です。
パーソナリティ障害に対する理解が広まることで、よりよい支援や共存の形が生まれることを願っています。