中学生・高校生で目立つ精神疾患5つ

【中高生で目立つ精神疾患5つ】

はじめに

思春期は、心と体が急速に成長する大切な時期です。しかし、その一方で精神的な負担も大きくなることがあります。特に中学生や高校生の間では、環境の変化、進学、友人関係、進路選択などがストレスとなり、さまざまな精神疾患が現れやすくなります。

今回は、中高生で目立つ精神疾患を5つ取り上げ、それぞれの特徴と対策について解説します。早期に気づき、適切なサポートを受けることが回復への近道となります。


①適応障害

適応障害は、生活環境や人間関係の変化に適応できず、心身に不調が現れる状態です。
中高生は、特に進学やクラス替え、部活や学校生活の人間関係の変化に大きな影響を受けるため、適応障害を発症することが多いです。

【主な症状】

  • 不安や抑うつ状態
  • 頭痛や腹痛などの身体的な不調
  • 無気力ややる気の低下
  • 学校に行けなくなる、学校生活がつらく感じる

適応障害は、ストレスの原因となる状況が変わると改善することが多いですが、環境の変化にうまく適応できるようサポートが必要です。


②摂食障害

摂食障害は、食べ物に対する異常なこだわりや食事制限が特徴的な精神疾患です。中高生の思春期に発症しやすい疾患で、特に女性に多いと言われています。自己評価が低くなり、体型への過度の不安が強まることが主な原因です。

②摂食障害

【主な症状】

  • 食べることへの過度の恐怖や不安
  • 食事を拒否する、過度に食べること
  • 自己評価が体型に強く関連する
  • 拒食症や過食症、過度の運動など

摂食障害は、心身に深刻な影響を及ぼす可能性があるため、早期の治療が必要です。周囲の理解とサポートが回復への鍵となります。


③社会不安障害

社会不安障害(SAD)は、人前での評価を恐れ、緊張や不安を感じる精神的な障害です。中高生は、友人関係や学校生活において、他者の目を意識しやすいため、この障害に悩むことが多いです。

【主な症状】

  • 人前で話すのが怖い、緊張する
  • 他人と接するのが苦手
  • 他者にどう思われているかを過度に心配する
  • クラス活動や発表を避けるようになる

社会不安障害は、対人関係や学校生活に大きな影響を与えるため、早期に治療することで、症状の悪化を防ぐことができます。


④ADHD(注意欠陥・多動性障害)

ADHDは、注意力の欠如や過剰な活動、衝動性が特徴的な障害です。中高生になると、学業や人間関係においてその特性が顕著に現れ、困難を感じることが多くなります。

【主な症状】

  • 注意を集中できない、物事を忘れやすい
  • 落ち着きがなく、座っていられない
  • 他人の話を聞かずに行動してしまう
  • 思いつきで行動し、後で後悔する

ADHDの中高生は、学校での成績や友人関係に困難を感じることが多く、専門的な支援を受けることで症状の改善が期待できます。


⑤ASD(自閉スペクトラム症)

ASDは、社会的な相互作用やコミュニケーションに障害がある発達障害の一つです。思春期においては、特に対人関係や感情表現が困難であるため、いじめや孤立を招くことが多くなります。

⑤ASD(自閉スペクトラム症)

【主な症状】

  • 他者との会話がうまくできない
  • 非言語的なサイン(表情や体の動き)に敏感でない
  • 予測できない状況に不安を感じる
  • 一定の興味や行動に強く執着する

ASDの中高生は、周囲の理解と適切な支援があれば、社会生活での困難を乗り越えることができます。早期に支援を受けることが重要です。


まとめ

中高生は、思春期に特有の心の変化とともに精神的な課題にも直面します。適応障害、摂食障害、社会不安障害、ADHD、ASDなど、精神疾患の早期発見と適切な対応が、健康的な成長を促すためには不可欠です。

精神的な困難を抱えることは、決して恥ずかしいことではありません。周囲の理解とサポートがあれば、回復への道は開けます。早期の診断と治療が、学生生活をより豊かで充実したものにするための第一歩となります。