【発達障害】自分を責めずに対処法を考える

もしかして発達障害かもしれないと感じたら

大人になるまで特に支援を受けてこなかった場合、相談先を見つけるのが難しく、実際に相談することにためらいを感じるかもしれません。

例えば、就労後に「自分は発達障害かもしれない」と不安を抱いた場合でも、まずは相談しやすい窓口に電話することから始めると良いでしょう。
発達障害者支援センターでは、まだ診断を受けていない方からの相談も積極的に受け付けています。

また、行政の相談窓口や保健所・保健センターも同様に対応してくれます。
こうした相談窓口で自分の悩みや困りごとを話すことで、保健・医療・福祉・労働などに関連する機関と連携し、適切なサポートや支援を受けることができます。

発達障害の受診と診断

発達障害の受診と診断

発達障害の疑いがある場合、ただちに受診が必要とは限りません。
特に乳幼児期には、しばらくの経過観察が必要なこともあります。

また、年齢や状況によって診断名が変わる可能性もあります。
お子様の場合、年齢や困りごとの内容、サポート体制などを考慮して、親が十分に納得した上で受診することが重要です。

診断を受けることで特性に合わせた対応策が見えてくる一方で、レッテルを貼られるようで将来に不安を抱く方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、診断書がなくても利用できる福祉サービスが存在するため、保健センターや医療機関以外の専門機関に相談することも一つの選択肢です。

診断基準によって診断名も変わる

発達障害には、自閉症、アスペルガー症候群、その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害など、さまざまな脳機能の障害が含まれ、これらの症状は通常、低年齢で発現します。


ICD-11(WHO)における「神経発達症群」には以下のものが含まれます。

  • 知的発達症
  • 自閉症スペクトラム症
  • 発達性発話または言語症群
  • 発達性学習症
  • 発達性協調運動症
  • 常同運動症
  • 注意欠如多動症(不注意優勢、多動衝動性優勢、混合の下位分類あり)
  • 注意欠如多動症および素行・非社会的行動症

DSM-5(米国精神医学会)の「神経発達症群」には以下が含まれます。

  • 知的能力障害群
  • コミュニケーション症群
  • 自閉スペクトラム症
  • 注意欠如・多動症
  • 限局性学習症
  • 運動症群
  • チック症群
  • その他の神経発達症群

発症に親の育て方は関係するのか

発症に親の育て方は関係するのか

発達障害は生まれつきの脳の特性によるものであり、環境や親の育て方が原因ではないことが明らかになっています。
脳の働き方の違いが幼少期から生活上の困難をもたらす場合、それが診断につながることもあります。

発達障害そのものを根本的に治すことはできませんが、お子様の特性を理解し、適切なサポートを提供することで、困難を軽減し、生活能力を向上させることが可能です。

日常のストレスが軽減されることで、お子様は自己肯定感を高め、家族や周囲との関係も改善する可能性があります。

ADHD(注意欠如多動症)の原因は?

ADHDは古くからその症状が認識されていましたが、障害として理解されるようになったのは比較的最近のことです。脳の前頭前野周辺や神経伝達物質の低下などについての研究は進んでいますが、その発症の具体的な原因はまだはっきりと解明されていません。

しかし、育て方やしつけ、愛情不足が原因であるという以前の一般的な認識が誤りであることは分かっています。ADHDの症状が原因で子どもの問題行動やトラブルを引き起こすことが多く、親のしつけ不足や愛情不足が原因だと非難されることもあります。

このような状況では、親御さんが自らに責任を感じることがあるかもしれませんが、育て方や単純な遺伝が原因ではないことを理解しましょう。
また、周囲の人々も育て方やしつけが問題の根本原因ではないことを理解し、関係者全員がサポートすることが重要です。

ASD(自閉症スペクトラム)の誤った原因説

カナー(Leo Kanner, 1894-1981)による報告後、自閉症スペクトラム(ASD)に関する誤った理解が広まりました。この誤った理解は、「親の療育方法が原因である」「後天的な情緒障害」という認識です。

この誤った信念のもと、1950年から1960年にかけて、自閉症スペクトラムとその両親に対して精神分析を含む精神療法が広く行われました。
1960年代には、ベッテルハイムを中心に、自閉症児とその両親を引き離し、絶対的受容を重視する精神療法が普及しました。

ベッテルハイムは、自閉症児の両親に対して非常に冷たい態度をとり、「あなたが子どもにしたことだから当然だ」という考えを強調しました。しかし、実際にはこのような精神分析的な精神療法の効果は悲惨で、患者たちにとって苦痛となりました。

ASD(自閉症スペクトラム)の二次障害

ASD(自閉症スペクトラム)の二次障害

自閉スペクトラム症(ASD)の特性や症状が周囲に理解されない場合、対人関係の困難さからいじめや不登校、ひきこもり、うつや不安障害などの二次的問題が引き起こされることがあります。

これらの二次障害を予防するためには、早期からの療育や環境調整に加え、適切な支援やサポートが必要です。周囲の理解とサポートがあることで、本人のニーズに合った環境やサポートが提供され、二次的問題の発生を防ぐことが可能となります。

自分を責めずに対処法を考える

困難な状況に直面した際、「また同じ過ちを犯してしまった」「私は無力だ」と自己非難をすることがあります。これは、日々の努力の証であり、変わりたいという強い願望の表れでもあります。

しかし、自己非難に囚われると冷静な判断力が欠け、問題解決が難しくなります。代わりに、また同じことが起きたら今度はどのように対処できるだろうかと前向きに考えることが大切です。

自分自身の特性や反応を理解し、このような状況ならこの方法がうまくいくかもしれないというアプローチを考えることが重要です。それに基づいて環境を整えることで、問題の解決策が見つかります。

さらに、困難な時に他人に助けを求めることも非常に重要です。人にSOSを出すことでサポートを受ける機会が生まれ、問題の克服に向けて効果的な手段を見つけることができます。

悪循環から抜け出す3つの方法

悪循環から抜け出すためのアプローチは、次の3つの主要な要素から成り立ちます。
まずは、自己認識が必要です。つまり、自分自身の特性を正確に理解しましょう。

以上が【発達障害】自分を責めずに対処法を考える方法でした。

お読み頂き有難うございました。