人間関係が非常に苦手【ASD(自閉症スペクトラム障害)】

子どもの頃からトラブルが多発

自分では意図しているわけではないのに、幼少期から親や教師に指摘されたり、叱られたり、友達とうまくいかずに辛い経験をしてきた人は少なくありません。子どもの頃は、親や教師がフォローしてくれるため、自分の特性に気づきにくいですが、大人になるとそのサポートがなくなり、困ることが増えて、何かがおかしいと感じ始めます。忘れ物が多かったり、ぼんやりしていたり、そわそわして落ち着かなかったり、突然イライラして他人にぶつけてしまうことがあります。これにより、親や教師に叱られたり、友人とのトラブルが発生し、なぜ他の人と同じようにできないのか悩み続けることになります。大人になっても同じような悩みや苦しみを抱えている場合、発達障害の可能性があります。発達障害の特性や対処法を理解することで、少しでも楽になる方法を見つけられるかもしれません。

他者との関わりが極度に苦手

発達障害の特性がある人は、成長とともに人間関係で悩むことが増えます。学校や職場などで人と接する際に困ったり、ストレスを感じたりします。子どもの頃から友達が少なく、それが性格だと思われ、自分でも発達障害に気づかないことが多いです。しかし、大人になるとその困難が増します。発達障害の特性を持つ人々は、家族や学校の友人、職場の上司や同僚との人間関係において、しばしば困難を感じます。特にASD(自閉症スペクトラム)の傾向がある人は、他者との関わりが極端に苦手で、一方的なコミュニケーションになりがちです。また、女子トークのような話題が頻繁に変わる会話が苦手だと感じることもあります。一方、ADHD(注意欠如・多動症)の特性を持つ人は、衝動性多動性のためにおしゃべりが多くなり、他人の話を遮ってしまうことがあります。これにより、強引で自己中心的な印象を与えてしまうこともあります。

大人になってからASD(自閉症スペクトラム障害)と気づく女性

女性の場合、子どもの頃はADHD(注意欠如・多動症)ASD(自閉症スペクトラム)の症状があっても、本人や周囲が気づかないことが多いです。しかし、成長とともに困りごとやトラブルが目立つようになります。子どもの頃は親や教師がサポートしてくれましたが、中学、高校、大学、社会人になると、多くの人と関わる機会が増え、発達障害の特性によるトラブルが表面化します。その結果、周囲からの指摘が増え、何かがおかしいと気づくことになります。ASD(自閉症スペクトラム)の場合、人との関わりが苦手である一方、おとなしい性格や引っ込み思案と見られることが多く、特有のこだわりがあっても、それが単なる個性として受け止められることがあります。このように、知的発達に遅れがない場合、女性の発達障害は本人も周囲も気づきにくい傾向があります。

人間関係のスキルを学ぶことが重要

大人になると、家庭や職場での人間関係が複雑になります。発達障害の人は、良好な関係を維持するのが難しいことが多いです。これを改善するには、人間関係のスキルを学ぶことが必要です。女性の発達障害における悩みの多くは人間関係に関連しています。友達がいない、同僚に軽んじられる、ママ友とのトラブル、上司に頻繁に叱られる、恋愛が長続きしない、コミュニケーションが苦手で女子トークに対応できないなどです。こうした困難を改善するためには、発達障害についての知識を得るだけでなく、定期的なカウンセリングを受け、自分に合った療法を取り入れて対人スキルを向上させることが大切です。適切なアドバイスをしてくれる専門家がいると心強いでしょう。

ASD(自閉症スペクトラム障害)に共通する3つの特徴

ASD(自閉症スペクトラム)の特性を理解する際に重要な3つの要素があります。1つ目は「社会的相互作用の障害」で、人とのつながりを築く難しさを示します。2つ目は「コミュニケーションの質的な障害」で、言葉や非言語的なコミュニケーションに関する困難を指します。3つ目は「社会的想像力の障害」で、創造的な活動や想像力の制約を意味します。これらの特性に伴い、反復的な行動パターンも見られます。キャンバーウェル調査を基に、ローナ・ウィングとジュディス・グールドは、ASD(自閉症スペクトラム)の特徴を特定のカテゴリーに分けるのは難しいと結論づけました。その代わり、これらの特性は連続したスペクトラムとして捉えられ、これが「自閉症スペクトラム障害」の名前の由来となりました。ASD(自閉症スペクトラム)を理解する上で、この「三つ組み特性」が重要です。

ASD(自閉症スペクトラム障害)の特性による社会性の障害

ASD(自閉症スペクトラム)やその傾向がある人には、ローナ・ウィングが提唱した「三つ組の特性」が見られ、人付き合いで困ることがあります。相手の反応を読み取ったり、空気を読んだりするのが苦手で、適切な関係を築くのに苦労します。

社会性の障害」の特徴

  • 友達や周囲の人と上手に関わるのが難しい
  • 相手との距離感が分からず、近づきすぎたり、困った時に助けを求められない。
  • 子どもの頃、一人で遊ぶことが多かったり、人との適切な距離感が分からない。
  • 大人になっても、話しかけられてもどう返答すれば良いか分からない。
  • 外出するより家にいたい
  • 困っていても誰にも相談できない

「コミュニケーションの障害」の特徴

  • 相手とのやり取りが一方的になりがち
  • 冗談や嘘を真に受けたり、表情が乏しい、喜怒哀楽を表さないという印象を持たれやすい。
  • 子どもの頃、多くの子どもと関わっていても友達がいないことがある。
  • 一方的におしゃべりをしてしまう
  • 本当は嫌でも断れない
  • 大人になると会話が続かず、冗談が通じないと言われることが多い。
  • 恋人や友達と思っている人に騙されやすい

「社会的想像力の障害」の特徴

  • 予期しない事態に臨機応変に対応できない
  • 何かにこだわりすぎて、非常識に見えることがある。
  • 他人の感情や考えを想像できない
  • 子どもの頃、好きなことを邪魔されると癇癪を起こす。
  • 思ったことを口にして相手を怒らせたり、泣かせたりする。
  • 大人になっても、敬語を使うべき状況が分からず、失礼な発言をしてしまう。
  • 相手の気持ちを理解しにくい

ASD(自閉症スペクトラム)の人は、思ったことをそのまま言ってしまうことがあります。 例えば、相手が太っていると指摘することもありますが、それが相手を傷つけたり不快にさせることがあります。彼らがそうした発言をしてしまう理由として、間違ったことを言いたくないために正直に話す、他人の視点を理解しにくいために自分の思ったことをそのまま話す、感情のコントロールが難しいために感情的になると普段なら言わないようなことを言ってしまう、などが考えられます。これにより、ASD(自閉症スペクトラム)の人々が適切なコミュニケーションを取るのが難しくなることがあります。言おうとしていることが相手にどのように伝わるかを考える習慣をつけることが重要です。同じ内容でも、適切な言葉や表現を選ぶことで、相手により良く伝わる可能性があります。

まずは自分の特性を理解することが大切

失敗は必ずしも否定的なことばかりではありません。むしろ失敗やトラブルから学び、それを活かすことで、次回同じ失敗を繰り返す可能性は低くなります。失敗を忘れないうちにメモに残し、自己分析を行いましょう。「このような状況で焦って失敗した」という自己認識を持つことが大切です。ミスの原因を自分の能力不足と決めつけるのではなく、異なる視点から問題を見直すことが大切です。特性や問題を理解し、それに基づいて行動することで、より効果的な対処が可能になり、成功への道筋を見つけやすくなります。

以上が、人付き合いがとても苦手なASD(自閉症スペクトラム)の特徴についての説明でした。