仕事をする上で、多くの人が悩みを抱えますが、
発達障害を持つ人々にとっては、それがさらに深刻な問題となります。
仕事には期限内に完遂する能力が求められますが、
発達障害のある人は実行機能に課題を抱えているため、
計画を立てて目標を達成することが難しいことがあります。
ここでは、具体的にどのような困難があるのか、その対処法について見ていきましょう。
■複数の特性が関係する
誰もが仕事で悩みを抱えますが、
発達障害を持っている場合、その悩みは一層深刻になります。
特定の期限内に任務を遂行する能力が求められる一方、発達障害のある人は実行機能に課題があり、
計画を立てて目標を達成するのが難しいことがあります。

時間の見積もりの甘さや、すぐに成果を求める傾向、
強いこだわりなども仕事の円滑な進行を妨げる要因となります。
さらに、コミュニケーションの困難や感覚過敏も、仕事の効率を損なう要因です。
【実行機能の問題】
① 意思決定の障害
仕事を始めることができず、作業に取り掛かれない。
② 計画の障害
目標達成のための計画を立てることが難しく、作業の優先順位をつけるのが苦手。
③ 計画実行の障害
計画通りに進められず、複数の作業を同時にこなせない。
途中で気が散ることもある。
④ 効果的遂行の障害
目標達成のために臨機応変に対応するのが難しく、行動や作業を修正できない。
【時間感覚の問題】
時間の感覚が乏しく、期限までにどれだけの時間があるのか、間に合うかどうかが分からない。
【こだわりの問題】
全体を見通すのが苦手で、自分の興味のあることにとことんこだわる。
細かい作業にこだわりすぎて仕事が滞ることがある。
大事なことを後回しにしがちで、すぐに成果を得られることを優先してしまう。
■苦手なことにスイッチが入りにくい
作業を始めるべきだと分かっていても、それが難しく、結果的に時間切れになることが多いです。ADHDの人々は、即座に成果を得るのが難しい仕事にはやる気を起こしにくく、
時間の感覚が薄いために先延ばししがちです。
このような場合には、「1分だけ」とハードルを下げて始めたり、
自分へのご褒美を設定するなどの方法が効果的です。
① ご褒美を決める 作業をゲームとして捉え、
達成したらチョコレートを食べるなどのご褒美を設定する。

② 結果を想像する 作業を終えたら週末に遊べる、終えなければ残業になるなど、
良い結果と悪い結果を想像する。
③ とにかく手を動かす 資料を眺めたり、スケジュールを書き出すなど、
簡単なことから始めて成功体験を積み重ねる。
■締め切りを見える化する
「すぐ終わる」「まだ時間がある」と思ってしまう場合は、
具体的な数字で締め切りを意識することが重要です。
「あと何日」「あと何時間」と具体的な数値を把握し、
カレンダーやアラームを活用して視覚的に確認します。
同じ仕事をする人と一緒に行動したり、声をかけてもらうことも有効です。
締め切りが迫ってきた時には、
「残り6時間で終わらせる!」とポジティブに取り組むことでモチベーションを保ちましょう。
■作業の進め方を考えるのが苦手
業務を進める上で、報告や連絡、
手続きなどの様々なタスクを効率的に行うためには計画が必要ですが、
実行機能に問題があると計画を立てることが難しいです。
やるべきことや予定をTODOリストで可視化することが重要です。
■TODOリストで可視化
全体のタスクを整理し、一目で把握できるようにリスト化することで、
計画的かつ効率的に仕事を進められます。
スケジュールを過密にしないようにし、予期せぬトラブルに備えて余裕を持たせることが大切です。
手書きやスマホのアプリを使って、箇条書きで簡単に記入し、
重要なことは色を変えるなどして目立たせます。
終わった仕事はチェックや線で消して達成感を得ることができます。
完璧を求めず、リストに書いたことをクリアする達成感を楽しみましょう。
■今回のまとめ
仕事を計画的に進めるためには、TODOリストの活用が重要です。
手帳やスマホのアプリなど、自分に合ったツールを選びましょう。
タスクを細分化してリスト化することで、効率的に仕事を進められますが、
実行機能の問題や時間感覚の乱れなどにより計画を立てるのが難しい場合があります。
集中力を保つためにリストを活用し、予期せぬトラブルに備えて余裕を持たせることが大切です。
自分に合った方法でタスク管理を行い、効果的な仕事の進め方を見つけましょう