【大人の発達障害】ASDの向いている仕事って何?オススメの働き方も解説【アスペルガー】

アスペルガー症候群(現在は自閉スペクトラム症に含まれる)は、発達障害の一種であり、先天的に脳の機能に偏りがあることによって、対人関係や職場でのトラブルを抱えやすい傾向があります。今回はアスペルガー症候群のある人が仕事上で起こしやすい4つのトラブルと、それを踏まえて向いている仕事・向いていない仕事について解説します。

アスペルガー症候群とは?

アスペルガー症候群は、自閉スペクトラム症(ASD)の一部とされる障害で、知的発達や言語能力には遅れがない一方で、対人コミュニケーションや社会的なやりとりに困難を抱えるという特徴があります。近年は診断名として「アスペルガー症候群」よりも「自閉スペクトラム症」が使われるようになってきましたが、今回の記事では分かりやすさのためにアスペルガーという表現を使って解説します。

アスペルガー症候群の人が仕事で起こしやすいトラブル4

アスペルガー症候群の人が仕事で起こしやすいトラブル4選

1. 作業に過度にこだわってしまい、時間がかかる

与えられた作業に対して必要以上に完璧を求めてしまう傾向があり、その結果、定められた時間内に仕事を終えられず、遅延が発生することがあります。これは「こだわりの強さ」という特性が影響しています。

2. 周囲と連携がうまく取れない

報告・連絡・相談、いわゆる「ほうれんそう」が苦手で、上司や同僚を無意識に怒らせてしまうこともあります。相手の気持ちや職場の空気を読み取ることが難しいため、トラブルにつながることがあるのです。たとえば、あるプロジェクトで「みんなが作らなくていい」と言ったことをそのまま鵜呑みにして報告を怠り、結果として上司から叱責される、といった場面が起こり得ます。

3. 指示通りに作業ができない

「なるべく早めに」「いい感じで」など、曖昧な表現で指示された内容を正確に理解することが難しいケースがあります。「わからない」と言えずにそのまま作業を進め、後で「全然違う」と叱られるパターンも少なくありません。

4. 突発的なトラブルや臨機応変な対応が苦手

アスペルガーの特性として、予測や想像が苦手なため、急な変更や予期せぬ事態が発生するとフリーズしてしまい、どう対処してよいか分からなくなることがあります。柔軟性が求められる場面では、パニックに陥るリスクも高まります。

アスペルガー症候群の人に向いている仕事の特徴

こうしたトラブル傾向を踏まえると、アスペルガー症候群の人にとって向いている仕事には以下の3つの特徴があります。

1. 人との関わりが少ない仕事

対人関係のトラブルが起きにくいため、コミュニケーションを必要最小限に抑えられる仕事が適しています。

2. 黙々と集中できる仕事

自分の興味関心がある分野においては、定型発達の人以上の集中力を発揮することがあり、単調で反復的な作業や細部にこだわる必要がある作業に強みを発揮できます。

3. 論理的な思考が求められる仕事

論理的な思考力が高い人も多く、パターンやルールに基づいた作業には強みがあります。数学的な処理やシステム的な分析などが求められる業務では、その力が活かされます。

向いている具体的な職種例

向いている具体的な職種例

以下のような職種は、上記の特徴を備えており、アスペルガー症候群の人に適しているとされています。

  • プログラマー・エンジニア
     論理的な思考と集中力が求められ、人間関係よりも技術力が重視される。
  • 研究者
     一人で黙々と研究に没頭する環境が整っており、専門性を活かしやすい。
  • 校正者・校閲者
     細部に気づく能力を活かせる職種。ミスを見つけ出す力が求められる。
  • ゲームデバッカー
     プログラムのバグを見つけ出す仕事で、粘り強く注意深く作業する力が問われる。

これらの仕事はいずれも、人と接する機会が比較的少なく、自分の得意なことを活かせる可能性があります。

まとめ

アスペルガー症候群のある人は、職場での対人トラブルや指示の理解に困難を感じることがありますが、反面、集中力や論理的思考などの強みを活かせば、自分に合った職場環境で能力を発揮できます。大切なのは、自分の特性を理解し、適切なサポートや職場選びを行うことです。向いていない仕事に無理して適応しようとするのではなく、自分の強みに合った働き方を模索することが、長く安定して働くためのカギとなるでしょう。