ASD(自閉症スペクトラム障害)のコミュニケーションの特徴

はじめに

 ASD(自閉症スペクトラム障害)の人は、他の人とコミュニケーションを取るのが苦手なことがあります。以下のような特徴が見られます。

  • 目を合わせない
  • 会話がかみ合わない
  • 表情が少ない
  • 自分の気持ちや考えを表現するのが苦手
  • 冗談を真に受ける・他人の気持ちが理解できない
  • 曖昧な指示を理解できない
  • 空気を読むのが苦手
  • うそをつけない
  • 一方的に話す

ASDは、以前「アスペルガー症候群」や「自閉症」と呼ばれていたものが、共通の特性を持つ障害としてまとめられたものです。ASDの人には、「コミュニケーションが苦手」や「こだわりが強い」という特徴があります。

ASDのコミュニケーションの課題

ASDのコミュニケーションの課題

 ASDの人は、他人の感情や考えを推測する「心の理論」が苦手で、以下のようなコミュニケーションの課題があります。

  • 相手の気持ちを推測するのが難しい
  • 表情やボディランゲージが伝わりにくい
  • 相手の意図や文脈を理解するのが苦手

そのため、会話や対人関係でトラブルになることがあります。また、変化や曖昧なルールに対応するのが苦手で、社会生活で問題になることもあります。

こだわりと感覚過敏

ASDの人には、次のようなこだわりや感覚過敏が見られます。

こだわり:手順やルールを守らないと不安を感じる

興味の範囲が狭い:好きなことにはとても詳しくなる

感覚過敏:普通の人には気にならない音や光が非常に辛く感じることがある

これらの特徴は、ASDの人が安心して生活するために重要な役割を果たしますが、過剰なこだわりや感覚の敏感さがストレスの原因になることもあります。

カモフラージュとメンタルヘルスの問題

 ASDの人は、社会に適応するために自分の困難を隠す「カモフラージュ」という行動を取ることがあります。特に女性に多く見られますが、以下のような影響があります。

  • 他人の行動を真似て適応しようとする
  • 周りに合わせるために過剰な努力をする

この努力が大きな心理的負担となり、不安やストレス、うつ状態になることがある「過剰適応」や「カモフラージュ」をしなくても過ごしやすい環境を作ることが大切です。

ASDの子どもとの接し方

 ASDの子どもと関わるときは、以下のポイントを押さえてサポートしましょう。

  • 子どもの特性を理解し、じっくり観察する
  • 強みや得意なことに注目する
  • 安心できる環境を整える
  • うつ病や暴力などの「二次障害」を防ぐためのサポートを行う

子どもの特性に合ったサポートを行い、安心感を持てる環境を提供することで、メンタルヘルスの問題を防ぐことができます。

まとめ

まとめ

 ASDの人たちは、コミュニケーションや社会的な場面で困難を抱えることが多いですが、それぞれに強みがあります。周囲の理解と支援が重要であり、本人が無理なく自分らしく生活できる環境作りが大切です。