発達障害、特にADHDの傾向がある人は、「今欲しい」「今やりたい」といった衝動を抑えることが難しく、買い物やアルコールへの依存が強まりやすいと言われています。
インターネットやゲームについても同様で、気がつけば何時間も続けてしまうことが少なくありません。
本や漫画は終わりがあるのに対し、インターネットやゲームは区切りがつけにくいため、止め時がわからなくなるのです。
このような場合の解決策として、気になることを紙にメモしておき、時間があるときに調べるようにしたり、スマホやゲームに触れない時間を作ることが効果的です。
特に、帰宅後に予定が決まっていないと、ついスマホやゲームに流れがちになるので、あらかじめ予定を書いておき、それに従って行動するのがおすすめです。

ADHDの特性として、過集中や時間感覚の鈍さ、体調の変化に気づきにくいといった特徴があり、これが原因で食事や睡眠を忘れてしまい、体調を崩すことがあります。また、ADHDの人は長時間持続する力に欠けることが多く、一時的には力を発揮できても、毎日同じことをコツコツ続けるのは難しいとされています。
家事は毎日同じルーティンが続くため、やっても報われないと感じやすく、周囲からは「当たり前」と思われがちで、このような状況がストレスの原因にもなります。
また、ADHDの特性を持つ人にとって、日常のタスク、たとえば食事の準備や入浴の支度、子供の勉強のサポートといったことが大きなプロジェクトのように感じられることがあります。
何かひとつの家事をやり終えた後に疲れてしまうこともありますし、子供がいる場合には、何から手をつけてよいかわからなくなることもあります。
家事、子育て、パートナーとの関わりという3つの大きな責任が肩にのしかかり、プレッシャーを感じやすいのです。
ADHDの人にとって、家計の管理も難しい課題であり、その結果、家計の混乱を招きやすくなります。
衝動的に購入した食品が腐ったり、買ったことを忘れて使い切れないことがしばしばあります。子供の歯医者の予約を忘れたり、時間に遅れたりすることも多いです。
自分のことで手一杯な上に、家族の予定も重なり、さらに忙しくなります。
こうした課題に対して「すぐにやらなければ」「やるべきだ」と思いながらも、目の前のことに集中しているうちに重要なタスクを見落としてしまうことがよくあります。思いついたことにすぐ手をつけてしまう衝動性や、気が散りやすいという特性が強いと、多くの環境や情報に囲まれているとき、現在すべきことと無関係なものに注意を奪われやすくなります。
気になることが出てくると、すぐにインターネットで調べ、そこからネットサーフィンに没頭してしまうこともあります。スマホが常に手元にある状態にならないようバッグに入れておくなどの工夫をしてみましょう。
ADHDの人にとって、なぜ普通の生活を送ることが難しいのでしょうか?
その理由は、計画をうまく立てるのが苦手だからです。
日常のタスクをこなす際に、彼らはしばしば自分の好みに基づいて判断し、優先順位を決めがちです。さらに、日常をバランスよく保つためには、他の人よりも多くの努力と意識を必要とするため、普通の生活を維持するだけで大量のエネルギーが消費されます。
加えて、タスクを完了できないと自己評価が低くなり、さらにタスクを実行するのが困難になるという悪循環に陥りやすく、ときにはうつ状態に陥ることもあります。
たとえば、使ったものをその場で片づけることが苦手で、気づけば部屋が散らかってしまうことがあります。決まった場所に物を戻すことで、散らかった部屋や物の紛失、忘れ物についての問題が少なくなるでしょう。
まずは収納場所を決め、物を使ったら必ずそこに戻すようにすることが重要です。
収納を工夫する際には、使う場所の近くに収納したり、物が多すぎる場合には収納スペースを増やすのではなく、必要なものだけを厳選して管理しやすくする方がよいでしょう。
また、物を使ったらすぐに元の場所に戻すことで、探し物をする時間を最小限にできます。
物を使ったらそのまま放置せず、あと1秒意識して決めた場所に戻すようにしましょう。
週末には普段よりも時間の余裕を持たせ、平日にできない家事に取り組むのも一つの手です。家族が協力できる場合、夫や子供に手伝ってもらうのもいいでしょう。
他にも、夫や子供が外出している時間に、集中して片付けに専念するのもよい方法です。
家事をするときのポイントとしては、完璧主義にこだわるよりも、まずは部屋全体を整えることを目標にするとよいでしょう。
仕事の場では、仕事と関係のないものをできるだけ排除して、集中できる環境を整えることが大切です。
感覚過敏がある人は、他人の動きや声、キーボードの音などが気になりやすいので、環境を調整することで集中しやすくなります。
デスクの位置を変える、仕切りを設置して周囲気にしなくて済むようにするなど、職場の協力が必要なこともあるので、1人で抱え込まず、職場の人と話し合いながら工夫しましょう。

毎朝、その日に行うべきタスクをメモすることが役立ちます。
タスクが完了したら、完了の印をつけることが重要で、達成感を得られます。
リストには適度な数のタスクを記入し、欲張らずに2つか3つの主要なタスクに優先順位をつけましょう。達成したらチェックを入れて消していきます。
忘れやすいことはメモしておくと、忘れ物のリスクが減ります。
夕方から夜にかけては忙しい時間帯が控えています。
子供との時間を大切にし、他の家事については無理をしないように計画を立てましょう。夕食の時間、お風呂の時間、宿題を確認する時間などをあらかじめ決めておくことで、日常生活をより効率よく進めることができます。
「メモを取ること」
メモを取り、定期的に確認することで記憶をサポートすることが大切です。
脳の容量の限界を補うためには、情報を聞くだけでなく、書き留めることが非常に効果的です。書いた情報は脳にしっかりと定着しやすくなるためです。
外出の予定や仕事のスケジュール、買い物リスト、家事のタスクなど、重要な情報は全てメモしておきましょう。
そして、そのメモを確認する習慣をつけることが必要です。
メモをなくさないように、目立つ色の小さなノートを使うと良いでしょう。
さらに、今週や今月のスケジュールをメモ帳やカレンダーに書き込み、毎日確認するといいでしょう。
持ち物リストや手順を作成し、手順表を用意することで、何かを忘れるリスクを減らせます。
重要なことはリストにして玄関ドアに貼り付け、出かける前に必ず確認するようにしましょう。
いろいろな対策を紹介しました。
参考になったこと、興味がわいたこと、学んだことがあればぜひ書き出してみてください。
書き出すこと=アウトプットすることで、記憶により深く定着し、記憶力の強化に繋がるでしょう。