発達障害の一つである自閉スペクトラム症(ASD)は、生まれつき脳の機能に偏りがあることによって生じる障害です。この記事では、ASDの診断基準として世界的に使われているDSM-5の内容に基づいたチェックリストを紹介しつつ、ASDの主な特徴についてわかりやすく解説していきます。
以下のような方に、本記事の内容は特に有益です。

ASDは「自閉スペクトラム症」の略で、社会的なコミュニケーションや対人関係の難しさ、また特定の物事への強いこだわりを特徴とする発達障害です。人によって現れ方に差はありますが、以下のような傾向が多く見られます。
DSM-5では、ASDの診断にあたり以下のような特徴が見られるかを確認します。まずは、社会的なやり取りや感情表現に関するチェックです。
次に確認されるのは、「強いこだわり」や「繰り返し行動」などに関する特徴です。
こうした常同行動には、以下のような理由があります。
中には、「右手で何かをしたら、左手でも同じことをしないと気持ち悪い」と感じるような左右対称への強いこだわりを持つ人もいます。

今回ご紹介したチェックリストは、あくまでASDの傾向を知るための目安です。多くの項目に当てはまったとしても、自己判断で診断を下すことはできません。正式な診断は、医師や専門機関による面接や評価を通じて行われます。
一方で、自分にこうした傾向があることに気づくだけでも、人との接し方や環境の整え方が変わるきっかけになります。自分の特性を知り、無理なく生活していくための第一歩として、こうした知識は大いに役立つでしょう。