心配事が多く、やるべきことがたくさんあると、休んでいるつもりでも頭の中で様々な思いがぐるぐると巡り、眠ろうとしてもなかなか寝付けなかったり、朝早くに目が覚めてしまうことがあります。これは「心の疲れ」や「精神疲労」と呼ばれ、脳の使い過ぎによって脳が常に目覚めた状態になっていることが原因です。脳は本来、活動と休息をバランスよく切り替えることが必要ですが、考え事が多いと常に活動状態、つまり覚醒状態が続いてしまいます。しかし、この覚醒状態は集中力が高まり効率的に物事ができる状態ではなく、目は覚めているのに疲れているという不調和な状態です。これはあたかも充電が切れかけたスマートフォンを無理に使い続けているようなものです。
心の疲れは少しずつ積み重なっていきます。やるべきことがあり、まだ頑張れると思っていても、すでに限界に達していることがあります。このような時、心はさまざまな形でSOSのサインを発しているのですが、仕事の義務感などに追われ、そのサインを見逃してしまうこともあります。放っておくと、うつ病などの病気に繋がる危険性もあるため、心のSOSを見逃さないことが大切です。

不眠や過眠は、心のストレスや不安の表れです。
普段気にならないことに強く反応してしまうのは、心の余裕がなくなっている証拠です。
好きだったことに興味が湧かなくなるのは、心が疲弊しているサインです。
明確な理由がなくても不安感が続くのは、心のバランスが崩れていることが考えられます。
仕事や勉強に集中できず、何をするにも効率が悪くなるのは、精神的な疲労の影響です。
社交的な活動を避けたくなるのは、心のエネルギーが低下している兆しです。
「自分はダメだ」「何をやっても意味がない」と感じるのは、自己評価が下がっている状態です。
心のストレスは食欲にも影響を与えます。無意識に食べすぎたり、まったく食べたくなくなったりします。
小さなことでも涙が出たり、感情の起伏が激しくなるのは、心の疲労によるものです。
精神的なストレスは体に現れることがあります。原因不明の体調不良が続くときは、心の状態もチェックが必要です。

これらの症状が現れた場合、すぐに改善することは難しいため、長めの休息が必要です。可能であれば、2週間以上の休みを取り、仕事量を通常の6割程度に減らす「6割主義」を実践することが推奨されます。また、睡眠の質を向上させるために、就寝1時間前からスマートフォンを使用せず、リラックスした時間を過ごすことが大切です。過度の飲酒や暴飲暴食を避け、心身の健康を回復させることを目指しましょう。
それでも2週間以上改善が見られない場合や、日常生活に支障が出ている場合は、うつ病の可能性も考えられるため、専門医への相談をお勧めします。