障害者雇用で不採用となる理由とは?よくある原因をランキング形式で解説
障害者雇用の求人に応募しているものの、なかなか採用に至らず悩んでいる方は多くいらっしゃいます。もしくは、これから障害者雇用枠での就職活動を始めようと考えている方もいるでしょう。
この記事では、障害者雇用における「不採用のよくある理由」をランキング形式でご紹介します。企業がどのような点を重視し、どのような点で不採用と判断するのかを知ることで、今後の応募や面接においてより良い対応ができるようになります。
障害者雇用とは?
まず、障害者雇用とは、企業が「障害のある方」を対象に設けている特別な雇用枠での採用制度です。障害のある方が働きやすいよう、勤務日数や勤務時間、休憩・休暇の取り方、さらには業務量や業務内容に関しても一定の配慮が行われます。
ただし、障害者雇用で働くためには「障害者手帳(身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳、療育手帳のいずれか)」が必要です。この点は注意しましょう。
障害者雇用で不採用となる理由ランキング
では、実際にどのような理由で不採用となってしまうケースが多いのでしょうか。ここからは、よくある不採用理由をランキング形式で紹介し、それぞれの背景や対策も解説します。
第3位:人柄の問題
「人柄」というと非常に曖昧な印象を受けるかもしれませんが、面接の場では想像以上に重要視される要素です。
「明るく振る舞わなければいけない」「職場の人全員と仲良くしなければいけない」といった誤解をしている方もいますが、企業側が求めているのは“最低限の人間関係を構築できること”です。つまり、協調性や礼儀、適切な受け答え、社会的マナーといった基本的なコミュニケーション能力が問われます。
面接では、言葉遣いや話し方、質問への答え方、話を聞く姿勢などから、その人の「人柄」が伝わります。悪気がなくても、話し方や態度が誤解を招く可能性もあるため、自分では気づかない部分に注意が必要です。
支援員がついている方であれば、模擬面接を通じてフィードバックをもらったり、第三者に自分の印象を見てもらうことをおすすめします。
第2位:安定就労への不安

次に多い理由が「安定して働けるかどうか」という点です。特に精神障害のある方の場合、一般雇用に比べて離職率が高い傾向があるため、企業側も慎重になります。
過去に転職回数が多い、ブランク(空白期間)が長いといった経歴がある場合、採用担当者は「うちでもすぐ辞めてしまうのでは」と不安に思うことがあります。
とはいえ、過去は変えられません。重要なのは「なぜ辞めたのか」「今はどうなのか」をきちんと説明できることです。退職理由はほぼ間違いなく面接で聞かれますので、納得感のある理由を事前に準備しておくことが大切です。
また、ブランクがある方は、就労移行支援を活用するのも有効な手段です。たとえば、「1年間、1日も休まず通所できました」という実績があれば、過去にブランクがあったとしても「今は安定して取り組める状態にある」と企業にアピールできます。
実際、企業によっては「就労移行支援を1年以上利用している方しか採用しない」といった基準を設けている場合もあります。そのため、遠回りに見えるかもしれませんが、こうした実績づくりは非常に効果的です。
さらに、「トライアル雇用」や「企業実習」といった制度を利用して、自分を実際に見てもらう機会を作ることもできます。トライアル雇用では書類選考なしで面接に進めるケースも多く、企業側も「試用期間」として気軽に受け入れやすくなります。
第1位:自己理解の不足
最も多い不採用理由が「自己理解が不十分」であることです。
自分の障害名や教科書的な特徴を話すだけでは不十分です。面接の場では、「自分はどんな特性があるのか」「その特性に対して、どのように対応しているのか」「会社にはどんな配慮をお願いしたいのか」といった具体的な説明が求められます。
企業としても、「どのような支援があれば、この方は安定して働けるのか」がわからなければ、配慮のしようがありません。そのため、自己理解が浅く、自分の特性や配慮事項をうまく伝えられない人は、企業とのマッチングがうまくいかず、不採用となってしまうのです。
面接前には、自分の障害特性、対処法、希望する配慮内容などを紙に書き出し、整理しておくと良いでしょう。支援員やカウンセラーと相談しながら準備するのもおすすめです。
不採用にはあまり関係しない要素とは?
「年齢が高いから就職できないのでは?」「スキルがないから不利なのでは?」と心配される方も少なくありません。しかし、実際にはこれらはそれほど大きな障壁ではありません。
年齢について
もちろん年齢が全く関係ないとは言えませんが、それよりも重要なのは「障害特性と業務内容のマッチング」です。実際、40代~50代の方でも多くの方が就職を果たしています。企業は年齢だけで判断しているわけではありません。
スキルについて
専門的なスキルを求める求人も一部ありますが、障害者雇用の多くの仕事は、未経験でも取り組みやすい内容になっています。求められるのは「高いスキル」よりも、「安定した勤務」や「良好な人間関係を築けるか」といった要素です。
「スキルがないから」と諦めるのではなく、まずは自分が安定して働ける環境を整えることに力を入れましょう。
まとめ

障害者雇用において不採用となる主な理由は、以下の3つです。
これらは、いずれも事前の準備やサポートの活用によって改善・対応できるものばかりです。採用を勝ち取るためには、自分自身をよく知り、適切に伝え、安定して働ける姿勢を見せることが大切です。
決して諦めず、必要に応じて支援機関や就労移行支援サービスを活用しながら、一歩ずつ就職に向けた準備を進めていきましょう。