生活に役立つメンタルヘルス

「親の未熟なコミュニケーションが子供に与える影響とその対処法」

子供時代の親子関係は、子供の性格に大きく影響します。特に親のコミュニケーション能力が、親子の関係を左右します。親が子供の気持ちに敏感に気付き、それに応じて行動できる場合、子供は健全に成長します。しかし、親のコミュニケーションが未熟だと、子供の気持ちを理解できず、誤った対応をしてしまい、それが積み重なると子供の性格形成に悪影響を及ぼします。

アメリカの心理学者リンジー・C・ギブソンは、未熟なコミュニケーション能力を持つ親を4つのタイプに分類しました。それは、感情的な親、がむしゃらな親、受け身の親、拒絶する親です。

これらの親のタイプは、それぞれが子供の成長に悪影響を与え続け、子供が大人になった時に生きづらさを感じる原因となります。今回は、4つの未熟な親のタイプと、それらの親に育てられた子供がどのような性格になるのかを説明します。

1. 感情的な親 

感情の起伏が激しく、物事を感情で判断する親です。他者を敵か味方のどちらかと見なし、思い通りにならないと激怒することが多いです。このタイプの親は、過干渉になったり、逆に急に突き放したりといった対応を取りがちで、子供はいつも親の機嫌を伺いながら生活します。感情的な親に育てられた子供は、他人の気持ちに敏感で、自己犠牲的な傾向が強くなりますが、それは本心からの行動ではなく、相手の機嫌を損ねることを恐れるためです。

2. がむしゃらな親 

理想を無理に子供に押し付ける親です。例えば、学歴にこだわり、子供を無理に勉強させる親などが代表的です。このタイプの親は、愛情よりも、子供が社会で成功しないことへの不安から行動します。がむしゃらな親に育てられた子供は、自主性が育たず、他人の評価を常に気にして生きるようになります。結果として無気力になったり、うつ病になることもあります。

3. 受け身の親 

責任を負わず、困難な状況から逃げる親です。普段は穏やかで付き合いやすいですが、問題が起こると見て見ぬふりをします。受け身の親に育てられた子供は、親と仲良くするものの、親に頼ることは期待せず、自分で物事を解決しようとするか、親の顔色を伺いながら生きることが多いです。

4. 拒む親 

他者の気持ちを理解できず、コミュニケーション能力に大きな問題を抱える親です。このタイプの親は家族に無関心で、一人で過ごすことが多く、子供との関わりも乏しいです。拒む親に育てられた子供は、自己肯定感が低くなり、自分の気持ちを主張することを諦めるようになります。

このように未熟な親のタイプは、それぞれ異なる形で子供に悪影響を与え、家庭環境は非常に複雑です。大人になっても親と同じタイプの人と関わる機会が多く、そのような状況で過去と同じ対応をしてしまうと、同じ問題が繰り返されます。ですので、未熟なコミュニケーション能力を持つ相手に対して、自分を守るために、相手との距離を適切に取り、自分の本音で関わることが重要です。それが、生きづらさから抜け出すための一歩です。