【障害者雇用】発達障害民がのびのび働ける特例子会社ってなに!?【特定子会社】

障害者雇用の特例子会社とは?安心して働ける職場づくりの仕組み

障害をお持ちの方が就職を考える際、「障害者雇用」や「特例子会社」といった言葉を耳にされたことがあるのではないでしょうか。これらは、障害をお持ちの方が無理なく、安心して働けるように設けられた雇用制度や職場の仕組みです。

本記事では、障害者雇用とはどのような制度か、特例子会社とは何か、そしてそのメリットについてわかりやすくご紹介いたします。これから就職を目指す方や、安心して働ける職場を探している方にとって、有益な情報となることを願っております。

障害者雇用とはどのような雇用形態?

障害者雇用とはどのような雇用形態?

障害者雇用とは、企業が障害のある方に対して特別な配慮のもとで雇用を行う制度です。この制度の大きな特徴は、「合理的配慮」を前提とした働き方が可能であることです。

たとえば、作業環境の調整、苦手な業務への対応、コミュニケーション支援など、障害の特性に応じた配慮を受けながら仕事に取り組むことができます。このような配慮は、働く上での心理的な負担や身体的な困難を軽減し、安心して長く働ける環境を整える助けとなります。

また、日本の法律(障害者雇用促進法)では、一定規模以上の企業に対して障害者の法定雇用率が義務付けられています。現在の制度では、民間企業では従業員が43.5人以上であれば、少なくとも1名以上の障害者の雇用が必要とされています。これは、障害をお持ちの方が社会の中で自立し、活躍できる場を確保するための重要な制度です。

特例子会社とは何か?

特例子会社とは、障害者の方の雇用の促進と安定を目的として、特別な配慮のもとで設立された子会社のことを指します。厚生労働省が定めた一定の基準を満たすことで「特例子会社」として認定されます。

これらの子会社は、大手企業を親会社とするケースが多く、職場環境の整備や支援体制が充実している傾向があります。特例子会社になるためには、障害のある従業員に対して適切なサポート体制を整備することが求められるため、一般的な障害者雇用よりも、より手厚い配慮を受けられる可能性があります。

もちろん、特例子会社以外でもしっかりと配慮してくれる企業は存在しますが、制度として高い基準をクリアしている特例子会社は、障害のある方にとって非常に心強い選択肢と言えるでしょう。

なお、特例子会社の数は年々増加しており、令和3年(2021年)6月時点では、全国に約560社が存在しています。大手企業が障害者の雇用義務を果たすための手段として特例子会社を設立する例も多く、企業と障害者の双方にとってメリットのある仕組みとなっています。

特例子会社で働くメリット

特例子会社で働くメリット

特例子会社での勤務には、障害のある方にとって数多くのメリットがあります。ここでは、代表的な3つのメリットをご紹介します。

① 働きやすい職場環境が整っている

特例子会社は、障害のある方が安心して働けるように、物理的・人的な配慮が施されています。たとえば、車いすの方のためのバリアフリー設備、静かな環境での作業スペース、視覚・聴覚障害への対応などが整えられていることが多くあります。

また、働く仲間にも障害をお持ちの方が多いため、同じような悩みを共有できたり、理解し合える環境が生まれやすいという点も安心材料のひとつです。特例子会社では、従業員のうち20%以上を障害のある方が占めていることが条件とされているため、自然と共感や配慮の文化が育ちやすくなっています。

② 柔軟な働き方が可能

特例子会社では、勤務時間や勤務形態に柔軟な対応が可能な場合が多くあります。たとえば、通院のための休暇制度、時短勤務、フレックスタイム制度など、健康状態や生活スタイルに合わせた働き方ができる体制が整っています。

これは、一般の障害者雇用の場でも一部可能ですが、特例子会社では特に個別の事情に配慮した制度設計がなされていることが多く、無理なく働き続ける上での大きな助けとなります。

③ 専門のサポートスタッフが常駐している

多くの特例子会社では、障害者雇用に理解のある支援スタッフやジョブコーチが配置されており、業務に関するサポートを受けられる体制が整っています。

たとえば、仕事上の困りごとの相談、業務の進め方のアドバイス、職場での人間関係の悩みなど、さまざまな課題について気軽に相談することができます。問題が大きくなる前に対処できる仕組みがあることで、長期的な安定就労がしやすくなる点も、特例子会社の大きな利点と言えるでしょう。

なお、すべての企業がこのようなサポート体制を整えているわけではないため、応募の際には会社の支援内容や環境について事前に確認することが大切です。

特例子会社にはどのような企業がある?

特例子会社にはどのような企業がある?

特例子会社を持つ企業は大手企業が中心であり、多くの方が知っているような企業名が並びます。

たとえば、トヨタ自動車株式会社の特例子会社には「トヨタループス株式会社」があります。また、楽天株式会社の特例子会社としては「楽天ソシオビジネス株式会社」が挙げられます。さらに、東京ディズニーランドの運営で知られる株式会社オリエンタルランドには、「舞浜コーポレーション株式会社」という特例子会社があります。

このように、誰もが知っている企業のグループ会社で働くことができるという点も、特例子会社の魅力のひとつです。たとえば、ディズニーが大好きな方にとっては、その運営に関わる仕事に就くこと自体が大きなモチベーションになるかもしれません。

ちなみに、日本で最初に設立された特例子会社は、シャープ株式会社の「シャープ特選工業株式会社」です。この会社では、マウスをクリックできない方のために、足で操作できるように機器を改良するなど、きめ細やかな対応が行われたエピソードも知られています。

おわりに

特例子会社は、障害のある方が安心して、長く働き続けられる職場を実現するための仕組みとして、多くの可能性を持った制度です。働きやすさ、支援の手厚さ、仲間との理解し合える環境、これらが揃っていることで、就労への不安を軽減し、前向きな一歩を踏み出すきっかけとなるでしょう。

就職活動を進める中で、「自分に合った働き方ができる場所」を探すことはとても大切です。特例子会社という選択肢を知っておくことが、ご自身にとってより良い未来につながる第一歩となるかもしれません。

まずは、ご自身の関心のある企業や業界で、どのような特例子会社があるのかを調べてみてはいかがでしょうか。