発達障害の診断に行く前に必ずやること6選【ADHD】

発達障害の診断前にやるべき準備とは

 「もしかしたら自分は発達障害かもしれない」と感じたとき、不安や戸惑いを抱える方は多いものです。診断を受けるべきかどうか迷っている方、あるいは検討している方のために、今回は発達障害の診断を受ける前に準備しておくべきこと、知っておきたいポイントをわかりやすくご紹介いたします。

発達障害とは?

発達障害とは、生まれつき脳の機能に偏りがあることにより、日常生活や仕事、人間関係において困難や生きづらさを感じやすい状態を指します。主に「ADHD(注意欠如・多動症)」「自閉症スペクトラム(ASD)」「学習障害(LD)」などに分類され、それぞれの特性によって現れる困りごとや対処方法も異なります。

自分が発達障害かもしれないと感じたら

ADHDやASDといった発達障害の知識がある程度ある方で、ご自身の特性がそれらに該当すると感じている場合は、精神科や心療内科を受診する準備を進めるのがよいでしょう。

一方、知識があまりなく、どのように行動してよいか分からないという方は、まずインターネット上で提供されている簡易的なチェックツールを利用してみるのも一つの方法です。これらのチェックリストはあくまで「傾向を見る」ためのものであり、診断が確定されるものではありませんが、自分の状態を客観的に確認する手段として活用できます。

チェックの結果、自分に当てはまる項目が多かった場合には、次のステップとしてクリニックの受診を検討してみましょう。

受診する病院の探し方

発達障害の診断は、主に精神科または心療内科のクリニックで受けることになります。探し方としては、お住まいの自治体のホームページで「自立支援医療制度」の指定医療機関一覧を確認するのが有効です。

「自立支援医療制度」とは、継続的に通院する必要のある方の医療費自己負担を軽減する制度で、指定された病院でのみ利用が可能です。今後も通院が続く可能性がある場合、こうした制度に対応している病院を選ぶことで、経済的な負担を減らすことができます。

また、どの病院に行けばよいか分からないという方は、地域の「発達障害者支援センター」や「保健所」に相談してみるのも良いでしょう。

初診前に準備しておくべきこと

初診前に準備しておくべきこと

 発達障害の診断には、医師による問診が重要な役割を果たします。そこで問われる内容について事前に準備しておくことで、診断がスムーズに進み、医師にも正確に現状を伝えることができます。

以下に、よく問診で聞かれる内容を6つご紹介します。

  1. 出生時の状況
    • 難産だったかどうか、出生時の健康状態などを確認されます。
  2. 自分の性格について
    • 普段の気質や対人傾向、得意・不得意なことについて聞かれることがあります。
  3. 成育歴
    • 幼少期から学生時代にかけての様子、特に学校でのトラブル、不登校、いじめの経験などがあるかどうか。
  4. 職場での人間関係や仕事上の困難
    • 社会人になってからの仕事上の問題点、人間関係の悩み、業務遂行の難しさなどについて。
  5. 既往歴と服薬状況
    • 過去にかかった精神疾患(例:うつ病など)や、現在服用している薬について確認されます。
  6. 現在の困りごとと特性
    • 今まさに困っていること、それに関連する特性や生活上の支障などを伝える必要があります。

これらの項目は、普段あまり意識していないことも含まれているため、思い出すのに時間がかかることがあります。特に子どもの頃のことは自分だけで思い出すのが難しい場合もありますので、ご家族の協力を得て、一緒に情報を整理するのも良い方法です。

可能であれば、これらの内容をメモにまとめておくと、診察時にスムーズに説明できるだけでなく、医師も状況を正確に把握しやすくなります。

まとめ

まとめ

 発達障害の診断を受けることは、自分自身の生きづらさの正体を知り、適切なサポートを受けるための第一歩です。不安を感じるのは当然のことですが、事前にしっかりと準備をして臨むことで、より確実に診断を受け、必要な支援につなげることができます。

発達障害は決して特別なことではなく、誰しもが抱える個性や特性の一つと捉えることもできます。
自分自身をよりよく理解し、より良い生活の一歩を踏み出すために、ぜひ今回ご紹介した準備やポイントを参考にしてみてください。