ASDは絶対取るべき資格5選【大人の発達障害】

はじめに

今回は、「ASDの方に向いている資格」というテーマでお話ししていきます。
この記事は、ASD(自閉スペクトラム症)の特性を持つ方で、これから資格を取得して新たな一歩を踏み出そうとしている方や、転職を検討している方に向けて書かれています。

ASDの方にとって、「自分に合った仕事」と出会うことは、生活の充実感や安定に大きく関わる大切なテーマです。資格取得は、その一歩として非常に有効な手段となり得ます。

この記事では、ASDの特性を踏まえながら、比較的向いているとされる資格を5つご紹介し、それぞれの資格がなぜASDの方におすすめなのか、その理由を丁寧に解説していきます。

ASDとはどのような障害か?

ASD(自閉スペクトラム症)は、発達障害の一種で、生まれつき脳の働きに偏りがあることから、社会生活や対人関係の中で困難を感じやすい障害です。

ASDの主な特徴としては、

  • 社会的なコミュニケーションの困難さ
  • 対人関係の築きにくさ
  • 特定の物事への強いこだわり
  • 感覚の過敏さ・鈍感さ

などが挙げられます。

その一方で、「集中力が高い」「注意深く物事を観察できる」「ルールや手順に忠実」などの強みを持つ方も多くいらっしゃいます。このような特性を活かすことで、適した仕事に就くことができ、安定した職業生活を送ることが可能になります。

ASDの方におすすめの資格5選

ここからは、ASDの方に向いているとされる資格を5つご紹介いたします。それぞれの資格の特徴と、なぜおすすめできるのかを詳しく説明します。

① 簿記

簿記(ぼき)は、企業の会計業務を担うための知識とスキルを証明する資格です。簡単に言えば、会社の「お金の出入り」を記録し、整理するための技術です。

この資格は特に経理事務などの職種で重宝されており、業務の多くがパソコン作業かつ、一人で黙々と進めるタイプの仕事であるため、対人コミュニケーションが苦手な方でも取り組みやすい環境が整っています。

また、数字を正確に扱う力や注意深さが求められる業務内容であるため、「正確に、地道に作業を進める」ことが得意なASDの方にとっては、その強みを活かすことができる職種です。

② MOS(マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト)

MOSは、Microsoft Officeの操作スキルを証明する資格で、WordやExcelなどの操作能力を認定するものです。世界共通の認定資格として、国際的にも認知されています。

近年では、事務職全般においてオフィスアプリのスキルはほぼ必須となっており、特に障害者雇用においても、MOS資格を持っていることは就職時に大きなアピールポイントになります。

事務職は、比較的静かな環境で、作業内容が明確である場合が多く、ASDの方が自分のペースで働きやすい傾向にあります。ただし、総務事務などは来客や電話応対が含まれることもあるため、応募前に仕事内容をよく確認することが大切です。

中でもデータ入力などの業務が中心の職種であれば、より安心して取り組めるでしょう。

③ 基本情報技術者試験

IT分野に関心がある方におすすめなのが、基本情報技術者試験です。この資格は、システム開発やネットワーク、セキュリティといった、IT分野における基礎的な知識とスキルを持っていることを示す国家資格です。

IT業界では、リモートワークが導入されている企業も多く、直接的な人とのやり取りが少ない働き方も可能です。業務内容も、ロジカルでルールに基づく作業が多いため、ASDの特性と相性が良い傾向にあります。

プログラミングや情報処理に興味のある方は、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

④ CAD利用技術者試験

CAD(Computer Aided Design)を使用するCADオペレーターの職種も、ASDの方に適性があるとされる職種の一つです。

CADを使った業務は、建築、製造、土木、インテリアなど、設計や図面の作成が求められる分野で活用されており、正確さと集中力が求められる仕事です。作業は基本的に一人で黙々と進めるスタイルであり、対人スキルよりも技術力や完成度が重視されます。

「図面を描くことに興味がある」「コツコツと形を整えていく作業が得意」という方には、特に向いている分野と言えるでしょう。

⑤ 運転免許(中型・大型)

最後にご紹介するのは、やや意外かもしれませんが、運転免許(特に中型・大型免許)です。

運転免許を活かした職業には、トラックドライバーや配達業務、ルート配送などがあり、これらは基本的に一人で運転しながら業務を遂行するスタイルです。人と多く関わる必要がなく、決まった手順に従って作業ができるため、ASDの特性に合致しやすいといえます。

ただし、服薬中の方は、薬の種類によっては運転が制限される場合がありますので、医師との相談が必要です。

おわりに

ここまで、ASDの方におすすめの資格を5つご紹介してきました。もう一度振り返ってみましょう。

  1. 簿記
  2. MOS(マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト)
  3. 基本情報技術者試験
  4. CAD利用技術者試験
  5. 運転免許(中型・大型)

いずれも、ASDの方が持つ特性や強みを活かせる可能性がある分野であり、資格を通じて就労の幅が広がることが期待されます。

資格取得は、就職や転職を有利に進めるだけでなく、自信を持って社会に関わっていくための第一歩にもなります。ご自身の興味や適性を大切にしながら、ぜひ挑戦してみてください。