うつ病で5つの辛い状況とその対処法

うつ病は、治療を始めてもすぐに改善するわけではなく、時間がかかる病気です。
風邪のように薬を一度もらって終わるわけではありません。

最低でも数か月は定期的な通院が必要で、調子が良い日もあれば、悪くなる日もありながら、少しずつ進展していきます。
まるで「3歩進んで2歩下がる」ような感覚です。
このように波があるため、調子が悪い時には悲観的な気持ちになることもあるでしょう。

さらに、療養中には、友人の結婚や同僚の出世など、他人の良い知らせが入ってくることが多く、自分だけが取り残されたように感じてしまうこともあります。
将来仕事お金の問題についても、不安が募りがちです。

今回は、うつ病療養中に直面しやすい困難な状況と、その対処法について解説します。

うつ病で辛い5つの状況と対処法

1.不安や心配に押しつぶされそうになる

一人でいると、将来や仕事、お金のことなど、終わりのない不安に襲われ、「何とかしなければ」と焦ってしまうことがあります。
ネガティブな考えが頭を巡り、負のスパイラルに陥ってしまうのです。

このような時は、考えるのをやめようとするのではなく、体に意識を向けることが大切です。

まずは深呼吸して、体全体に酸素が行き渡る感覚に集中しましょう。
ストレッチや軽い運動も効果的です。
日常的に散歩やヨガなどの軽い運動を習慣にすることをおすすめします。

美味しい食べ物を楽しんだり、誰かに電話して話に集中するのも良い方法です。
それでも改善しない場合は、早めに休むのが賢明です。

ただし、アルコールを使って考えを紛らわせるのは避けるべきです。
アルコールが切れた時、さらに気持ちが悪化したり、依存してしまう危険があります。

2.できない自分を責めてしまう

2.できない自分を責めてしまう

うつ病は、気力が低下し、今までできていたことができなくなる病気です。
それでも、多くの人は「怠けている」「努力不足だ」と感じてしまい、自分を責める傾向にあります。
結果的に、自己否定が続き、最終的には「自分には生きる価値がない」と思い詰めてしまうこともあります。

普段順調にいっているときには、人生の目的や存在価値を深く考えることはありませんが、うつ病の時はこうした哲学的な悩みにとらわれやすくなります
こうした思考も、うつ病の症状の一部です。

できないことを怠慢や努力不足と捉えるのではなく、病気であることを再認識しましょう。

理屈ではわかっていても、それでも自分を責めてしまう場合は、まず体に意識を集中させ、自分の価値について考えるのを避けることが重要です。
そもそも、自分の価値が何かは、誰にも決められないことなのです。

3.消えてなくなりたい

自分を責め続けるうちに、突然「消えたい」と感じることがあります。

これは、自殺に繋がる非常に危険な状態です。

絶対に1人で抱え込まず、すぐに誰かに助けを求めることが大切です。

4.暇なのに何をすればいいかわからない

4.暇なのに何をすればいいかわからない

うつ病が少しずつ良くなってくると、仕事を休んでいる場合、時間を持て余してしまうことがあります。
暇なのに、何をすればいいのかわからず、今日も何もすることがないと感じることがあります。

忙しい人にとっては理解されにくい悩みですが、うつ病の人は「何か生産的なことをしなければならない」というプレッシャーに追い込まれることが多く、できない自分を責めてしまうのです。

しかし、そもそも何もできない状況なのですから、「病気だから仕方がない」と割り切りましょう。

好きなことをして1日を過ごせば良いのです。
ゲームをしたり、動画を見たりしても構いません。
何も生産的なことができなかったと後悔する必要はありません。
こうした過ごし方でも、うつ病は少しずつ改善していきます。

5.友人に病気を話せない

うつ病で人付き合いが減ると、友人から「付き合いが悪くなった」と誤解されることがあります。
病気のことを説明しても、「ただの気の持ちようだよ」と理解してもらえず、逆に傷ついてしまうことも少なくありません。

病気のことを話す相手は、理解してくれる人だけに限定しましょう。

病気を理解してくれない人は、本当の友人ではないかもしれません。

以上、うつ病で辛い5つの状況とその対処法についてお話しました。


うつ病は、頑張りすぎた人がなりやすい病気です。
しかし、病気を治すために頑張る必要はありません

むしろ、「病気だからできなくて当たり前」と受け入れ、無理をせずに過ごすことが大切なのです。
薬の力を信じ、自然に回復していくのを待ちましょう。

未来のことを考えすぎないようにしましょう。

また、元気だった頃と今を比較せず、最悪の状態だった頃と比べて、「前より少しずつ良くなっている」と、1ヶ月ごとや1年ごとの、長い感覚で感じるようにしましょう

そして、お金のことや仕事のことなど、具体的な悩みや不安については、1人で抱え込まず、医師やケースワーカーなど、病気を理解している専門家に相談することが大切です。