ADHDの8つの症状とは?

注意欠如多動症、ADHDは落ち着きがなく、思い付きで動いてしまうために、様々な面で生きづらさを感じる、
発達障害の一種です。
子どもの場合、年齢を重ねるにつれて徐々に落ち着いていられるようになりますが、ADHDの人の場合は年齢を重ねても、なかなか落ち着いていられません
大人になってもその症状が残り、中には大人になってからADHDがあることが判明する人もいます。

大人のADHDの場合、職場や家庭で不注意やミスを繰り返したり異性やお金に関するトラブルに遭ったり社会生活に支障をきたすこともあります。
そのため周囲からだらしがない、反省しない人という見方をされ、やがて自信を失い、生活することに生きづらさを感じるようになります。

今回はADHDの人の生きづらさの原因となる8つの症状について解説していきます。

今後のことを考えずに行動する
ADHDの人は将来や今後のことを考えず、今現在のことを考えて物事を決める傾向を持っています。
こういう風に行動したら、結果はこうなるであろう、という予測が立てられず、後先考えずにすぐ思いついたことを行動に移します。その結果、上手くいくこともありますが、失敗や挫折を経験する可能性も大いにあります。
こういった「衝動性」の行動はADHDの大きな特徴の一つです。

物事を深く考える、分析するのが苦手
ADHDの人はあることに注意を向けることが苦手で、些細なことでも集中が途切れてしまう程、気が散りやすい傾向にあります。そのため、物事について深く考える、分析することができません。

同じ失敗を幾度も繰り返す
先程も述べましたが、ADHDの人は自分の行動について深く考えることができないため、同じ失敗を幾度も繰り返すことが多いです。遅刻や忘れ物が多く、職場でも同じところでミスを繰り返すことが多々あります。
周囲の人は呆れてしまいますが、本人もその事については痛いほど反省しています。ですが、幾度も繰り返される失敗で自信を失い、自分はダメな人間だと自責の念に駆られています。
子どもの頃から失敗や叱責ばかりを経験し、ネガティブ思考になっているADHDの人もいます。中にはそれが原因でうつ病になった人もいるでしょう。

子どもの頃から失敗や叱責ばかりを経験し、ネガティブ思考になっているADHDの人もいます。中にはそれが原因でうつ病になった人もいるでしょう。

間違いを素直に認めることができない
ADHDの人は自分で考える以前に、感情や行動が先走ることがあります。また、感情を治めることも苦手です。
間違いを指摘されると、自分の中では間違っていることを理解するのは出来ますが、感情を治めることが苦手なのでつい反抗的な態度を取ってしまうことがあります。その結果、気が強い、素直でないと言われてしまいます。

傷づきやすい、繊細な心を持っている
子どもの頃から失敗や叱責ばかりを経験した人は、心が傷つきやすくなっています。
度重なる失敗により、何度も嫌な思いをすることに怯え、失敗することに敏感になり、どうせ上手くいかないだろうと諦めが早くなる人もいます。根拠がない人という風に捉えがちですが、その裏には傷つきやすい心を守りたい防衛反応が働いています。

空気が読めない
自閉症スペクトラム(ASD)の代表的なこの症状は、ADHDの人にも見られることがあります
ASDの人の場合、周りに注意を向けられないことからこの症状が生じますが、ADHDの人の場合では必要な情報のみに注意を向けることができないため、状況の読み取りがうまく出来ません。
場の雰囲気を理解するのが難しいので、新たな職場で緊張する、不安に陥るという傾向もあります。

時間の感じ方が独特
ADHDの人は遅刻癖がある、物事をついつい先延ばしにしてしまう癖があります。
普通ならば時間やカレンダーを意識しながら自分の行動を合わせていますが、ADHDの人の場合は、気が付けば時間が思った以上に経っていた。という風に、自身の意識から時間という概念を失いがちになります。
周りと違った、独特の時間の感じ方があるのです。

周りと違った、独特の時間の感じ方があるのです。

躁うつ病と診断される場合がある
ストレスにより心の状態が不安定になると、落ち着きが無くなり衝動性の症状がより強まります
症状が強まると、睡眠時間が少なくなり1日中落ち着きなく行動するようになり、その結果普段の仕事や生活ができなくなる場合があります。
この場合は躁うつ病となります。別名、双極性障害とも呼ばれ、気分の激しい波が繰り返し生じる病気です。
躁うつ病とADHDは類似点が多く神経的にも共通項があると考えられています。

大人のADHDで一番生きづらい部分は、失敗を繰り返してしまう結果、周囲から反省しない人と誤解されるところにあります。本人も一生懸命なのに周りから理解されないことは一番辛いことです
こういった生きづらさを解決する簡単な方法としては、家族や同僚といった周りの人にADHDの特性を理解してもらうことです。神経の特性として、失敗を繰り返すのは仕方がないことなので、努力しても出来ない、怠けているのではないということを分かってもらい、その上で苦手な部分はサポートしてもらうようにします。
場合によっては経済面の援助も重要です。年甲斐もなく生活の面倒を親に見てもらっている、それでも良いのです
ただ、異性とお金のトラブルは社会的なダメージが大きいので、そういったトラブルを起こすと周りから信頼を失いかねません。

また、ストレスで心が不安定だと症状が出やすいことを先ほど挙げましたが、言い換えるとそれは、落ち着いた環境だと症状が目立たなくなるということです。
子どもの頃は親が落ち着いて子どもの対応をすることでADHDの症状も幾分か落ち着きを取り戻します。
大人の場合も、特性に配慮することで職場を過ごしやすい、落ち着いた環境にすることもできます。
落ち着いた環境ならば、自分の能力を発揮しやすくなります。

最後に、落ち着きのなさや衝動性といった症状が強い場合は、薬による服薬治療もあります。症状が強くて困っている場合は、服薬治療を考えてみても良いかと思います。