【大人の発達障害】才能を見つけて自分に合った職業を見つける方法【ADHD ・ASD】

近年、発達障害に対する社会の理解が徐々に広がってきているとはいえ、当事者が日常生活や人間関係、仕事の中で感じる「生きづらさ」は、依然として深刻な問題です。

今回は、そのような発達障害の方々に寄り添い、丁寧にサポートを行ってい「発達障害カウンセラー」のかずきさんにお話を伺いました。

発達障害カウンセラーとは?

発達障害カウンセラーとは?

発達障害カウンセラーとは、その名の通り、発達障害に特化したカウンセリングを行う専門家です。
かずきさん自身も、ASD(自閉スペクトラム症)やアスペルガー症候群、学習障害を抱える当事者です。
そのため、「努力してもなかなか理解できない」「何度説明されても頭に入らない」といった、自身の体験を通して感じた苦しさに深く共感することができます。

かずきさんは言います。
「素晴らしいお医者さんはたくさんいますが、発達障害の“感覚的なつまずき”までは理解されないことも多い。当事者同士だからこそ分かり合える部分があると思っています。」

現在、かずきさんは、発達障害を持つ方々が人間関係、副業や自営業を含む仕事、生活全般において、より「生きやすくなる」ためのトータルサポートを提供しています。
中には、会社や家族、先生から理解されず、孤立感を深めてしまう方もいます。
そんな時、「わかってくれる人がいる」という体験が、大きな心の支えになるのです。

カウンセラーを目指したきっかけ

かずきさんが発達障害カウンセラーを志したのには、ASD特有の知的好奇心の強さも関係していました。もともと心理学や医療、健康に強い関心があり、スクールカウンセラーとの対話やさまざまな知識を学ぶ中で、自らが救われた体験があったといいます。

特に印象深いのは、ADHDの方の集中力の課題に対して、習慣づけや脳を活性化するための具体的なアプローチを学んだこと。
これが自身の人生を大きく変えるきっかけとなり、「この知識を、同じように苦しんでいる人たちに届けたい」という思いから、現在の活動を始めました。

かずきさんは、心のサポートだけではなく、食事、運動、睡眠などの「物理的アプローチ」も大切にしています。

「心=体です。たとえば寝不足ならイライラしますし、運動不足なら体が重くなる。
それに、ご飯をしっかり食べないと、メンタルも持ち上がりません。」

精神面だけでなく、実生活での課題にアプローチすることで、「どう生きれば生きづらさを減らせるか」を一緒に考えていくのが、かずきさんのカウンセリングの特徴です。

自分の才能を見つける3つのポイント

自分の才能を見つける3つのポイント

発達障害の方の中には、自分の得意なことや向いている仕事が分からず、将来に不安を抱えている方も少なくありません。そこで、かずきさんは「才能を見つけるコツ」として次の3つを挙げます。

  1. 好きなこと・興味のあることを書き出す
     たとえば、本を読むのが好きな人は語彙力が高く、ライターとしての才能があるかもしれません。おしゃべりが好きな人は、営業や接客の仕事が向いていることもあります。
  2. 得意なこと・褒められたことを振り返る
     自分にとっては「当たり前」のことでも、他人から見ると才能であることがよくあります。
    過去に人から褒められたことをメモしてみましょう。
  3. 苦ではないことを見つける
     「ずっとパソコンに向かっていられる」「人の話を聞くのが苦にならない」など、無理なく続けられることは、仕事としても成功しやすい要素です。

特に障害者雇用の場では職種が限定されがちですが、「やりたいことができない」と落ち込むよりも、「やりたくないことは避ける」「少しでも興味のあることを選ぶ」といった柔軟な姿勢が大切だと、かずきさんは語ります。

副業を見つける3ステップ

発達障害の方が自分に合った副業を見つけるための方法について、かずきさんは次の3ステップを提案します。

ステップ1:小さく始める

まずはブログを開設する、SNSで発信してみるなど、小さな一歩を踏み出しましょう。
やってみて初めて、「これは向いている」「これは無理だ」といった実感が湧いてきます。

ステップ2:経験を積む

次に、アルバイトや業務委託などで小規模に仕事を請け負ってみましょう。
独立を目指す場合でも、最初に現場感覚をつかむことで、成功の可能性が高まります。

ステップ3:営業活動

最後は、自分の活動を広める「営業」です。とはいえ、対面での営業が苦手な方も多いので、メールを送ったり、SNSやYouTubeを活用したりして自分を知ってもらうことが効果的です。

かずきさんは、「最初は数をこなすことが大事」と言います。
100通メールを送って1通返ってくれば、それが自信につながるのです。

印象に残っている2つのカウンセリング事例

印象に残っている2つのカウンセリング事例

かずきさんがこれまでに関わった中で、特に印象深い2名のケースをご紹介します。

1人目:40代の男性

この方は、発達障害を持っていたにもかかわらず、親からの理解も得られず、長年にわたり批判され続け、自殺を考えていたそうです。
しかし、かずきさんのカウンセリングを通じて「こんなにも自分を理解してくれる人がいる」と涙を流し、少しずつ心を開いていきました。
約8か月後には外出できるようになり、就労移行支援を経て半年で仕事にも就くことができました。

2人目:50代の女性

ADHDの特性が強く、仕事が続かず生活も困窮していた女性。
かずきさんが丁寧にヒアリングする中で、スピリチュアルや相談を受けるのが好きという特性に気づきました。その強みを活かし、ビジネスのノウハウを一から学び、今では安定した収入を得られるまでに成長しました。

「好きなこと、得意なこと、苦ではないこと、この3つが揃えば、それは立派なビジネスになります。」

と、かずきさんは力強く語ります。

最後に──自分を信じ、少しずつ実践を

発達障害の方々は、自己肯定感が低くなりがちで、自分に才能があることに気づいていない場合も多いです。しかし、「好きなことを書き出す」「少しずつ行動してみる」といった小さな一歩を積み重ねることで、人生は確実に変わっていきます。

かずきさんのカウンセリングは、「わかってくれる人がいる」「一緒に考えてくれる人がいる」という実感を与えてくれます。
もし、今「生きづらい」「誰にも理解されない」と感じているなら、ぜひ一度、かずきさんのカウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか。