「心と体が離れてしまう」驚きの4つの事実!

人は、自分の心で処理しきれないようなショッキングな出来事に遭遇したとき、どのような反応をするのでしょうか。ときには、心がその場から逃げ出し、まるで体だけがそこに残されているような状態になることがあります。
通常、私たちの心は体とともに動いていますが、非常事態になると心が体から離れることがあります。
この状態を心理学では「解離」と呼びます。

日常生活と解離

日常生活と解離

実際、軽度の解離は日常生活の中でもよく見られる現象です。
たとえば、スマホの動画に夢中になっていると、周りの出来事に気づかないことがあります。
この場合、体は現実世界にありながら、心は動画の世界に没頭しています。
また、電車で考え事をしていると、いつの間にかいくつかの駅を通過していたことに気づかないことはないでしょうか。
これは物忘れではなく、心が体から一時的に離れていたために周囲の状況に気づかなかったのです。
解離中でも、体は自動的に動いており、必要なときには心がすぐに戻ってきます。
解離は、自己防衛のための心の重要な働きの一つです。

幼少期の解離

幼少期の解離

たとえば、子どもが親から虐待を受けたとき、心が苦痛から逃げるために想像の世界に避難することがあります。このおかげで、親からの暴言や暴力が現実よりも遠く感じられることがあります。
虐待が始まると、解離を意図的に行う子どももいます。
解離している間、心の抜けた体はぼんやりとして反応が鈍くなることもあれば、逆に泣き叫ぶこともあります。また、孤独な子どもが空想の友達を作ることもあります。これを「イマジナリーフレンド」と呼び、実在しない友達と遊んだり会話をしたりすることができます。

解離症

解離症

幼少期に何度も解離を経験した場合、大人になっても些細なことがきっかけで解離しやすくなることがあります。たとえば、否定される、空腹を感じる、体調が悪いなど、さまざまな要因で解離が引き起こされることがあります。中には、自分で解離をコントロールできるようになる人もいます。
いわゆる霊能者やスピリチュアルな能力を持つとされる人々です。
ただし、解離が予期せぬタイミングで起こったり、心が戻ってこない状態が続くと、日常生活に大きな支障をきたすことがあります。これを「解離症」と呼びます。

解離症の4つの種類

解離症の4つの種類

解離症は決して珍しい病気ではありませんが、どこに相談すべきか迷っている人も多いです。
解離症にはいくつかの種類がありますので、それぞれについてご説明します。

1. 離人症、現実感消失症

心が体や現実から切り離されたと感じる状態です。
具体的には次のような症状があります。

・自分の体が自分のものではないように感じる

・自分を外から眺めているように感じる

・世界がぼんやりと霞んでいる

・周囲の人が機械のように見える

・時間の感覚が狂う

これらの症状が日常生活に影響を及ぼす場合、「離人症」または「現実感消失症」と呼ばれます。
短時間の経験を含めれば、約20%の人がこのような体験をしているとのデータがあります。
この症状は、うつ病や不安障害の一部としても現れることがあります。
特別な治療法はありませんが、生活が安定すると自然に良くなることが多いです。
根本的な病気が治ると、これらの症状も改善されることがあります。

2. 解離性憤怒

普段は穏やかで優しい人が、些細なことで突然激しく怒り出し、まるで別人のようになることがあります。この状態は解離が原因で起こることがあり、「解離性憤怒」と呼ばれます。
怒っている間、本当の自分は背後からその様子をぼんやりと見ているだけで、解離が収まると何を言っていたのか覚えていないことが多いです。
このような症状は、境界性パーソナリティ障害の人によく見られ、拒絶や見捨てられそうな状況が解離の引き金となります。
治療の目標は、怒りのコントロールではなく、解離を防ぐことに重点を置きます。

3. 解離性健忘

解離によって、その間の記憶が失われる状態を「解離性健忘」と言います。
たとえば、ショックな出来事から解離し、その後自分がどう過ごしていたか覚えていないということです。中には、数年間の記憶を失うケースもあります。

4. 解離性同一症

「多重人格」とも呼ばれるこの症状は、心が体を離れている間に別の人格が表れる状態です。
映画のように「私は〇〇という別人格だ」と名乗るわけではなく、外見的には少し様子が変わる程度です。解離性同一症は非常に稀な病気で、通常は幼少期の虐待が原因とされています。

最後に

解離症は、心と体、または心と現実とのつながりが弱まることで起こります。
治療の一つとして、まず体を健康に保つことが重要です。
体が健康であれば、心とのつながりも強くなります。また、現実が辛くない、安心できる生活環境を作ることも、心と現実とのつながりを深めるために重要です。