統合失調症になりやすい人の特徴と原因は●●!?

現代社会では、心の健康に関する関心が高まっており、精神疾患に関する情報も多く発信されています。その中でも「統合失調症(とうごうしっちょうしょう)」という言葉を耳にしたことのある方も多いのではないでしょうか。しかし、実際にどのような病気で、どのような人がなりやすいのかを詳しく知っている方はまだ少ないかもしれません。

この記事では、「統合失調症になりやすい人の特徴」と「発症の原因」について、丁寧にわかりやすく解説していきます。心の健康を守るために、知っておきたい知識をぜひ最後までご覧ください。

統合失調症とはどのような病気か?

統合失調症とは、考え方や感情、行動がうまくまとまらなくなってしまう精神疾患の一つです。厚生労働省の発表によると、日本国内ではおよそ80万人以上がこの疾患と診断されており、決して珍しい病気ではありません。

統合失調症とはどのような病気か?

統合失調症の症状は、以下のように3つのタイプに分けられます。

1. 陽性症状(ようせいしょうじょう)

通常では経験しないような体験を伴う症状です。

  • 妄想(誰かに監視されている、狙われているなどの誤った信念)
  • 幻覚(特に幻聴が多く、「声が聞こえる」と訴えることが多い)

2. 陰性症状(いんせいしょうじょう)

感情や意欲が減退するような症状です。

  • 喜怒哀楽の反応が乏しくなる(感情鈍麻)
  • 外出や人と話すことへの意欲がなくなる
  • 考える力や表現力の低下

3. 認知機能の障害

  • 注意力の低下
  • 記憶力や学習能力の低下
  • 計画的に行動する力が弱くなる

これらの症状は、日常生活に大きな支障をきたすこともあり、早期の発見と適切な治療・支援が重要です。

統合失調症の原因とは?

現在の医学では、統合失調症の原因は完全には解明されていません。しかし、多くの研究により、「遺伝的要因」と「環境的要因」の複合的な影響が発症に関わっていると考えられています。

遺伝的要因

統合失調症は遺伝の影響を受けやすいとされています。たとえば、以下のようなデータがあります。

  • 両親のどちらかが統合失調症の場合、子どもが発症するリスクは一般より高まります。
  • 一卵性双生児で一方が統合失調症を発症した場合、もう一方の発症率も著しく上がるという研究結果もあります。

ただし、「親が統合失調症だから必ず子どももなる」というものではありません。遺伝はあくまで「なりやすさ」のひとつの要因に過ぎないことを理解しておくことが大切です。

環境的要因(ストレス)

もう一つの大きな要因が、環境によるストレスです。特に以下のような生活上の大きな変化が、心に強い負担を与え、発症のきっかけになることがあります。

  • 転職、転居などの生活環境の変化
  • 離婚、死別などの人間関係の喪失
  • 学業や職場でのストレス

実際、統合失調症の発症者の約8割が、発症の直前3か月以内に大きな環境変化を経験しているというデータもあります。

統合失調症になりやすい人の特徴とは?

それでは、どのような人が統合失調症になりやすい傾向があるのでしょうか?もちろん「このタイプの人は必ずなる」というわけではありませんが、以下のような傾向を持つ人は注意が必要とされています。

① ストレスを受けやすい・溜めやすい人

先述のとおり、統合失調症はストレスとの関係が深いといわれています。以下のようなタイプの方は、日常的なストレスの影響を強く受けやすく、発症のリスクが高まる傾向があります。

  • 一人で悩みを抱え込みがち
  • 周囲に相談できる人がいない
  • 「こうでなければならない」と自分を追い詰めがち

ストレスと上手に付き合う方法を学び、早めに発散する習慣を身につけることが予防の鍵となります。

② 家族・近親者に統合失調症の方がいる人

遺伝的な要因として、親や兄弟に統合失調症を患っている人がいる場合、発症リスクが高まるとされています。前述の通り、遺伝がすべてではありませんが、自分の体質や心の傾向を理解しておくことは大切です。

③ 性格傾向による違い

性格面でも、以下のような特徴を持つ人がなりやすいといわれています。

  • 男性の場合:内向的で無口、人との交流が苦手、引きこもりがち
  • 女性の場合:感情表現が激しく、神経質で不安を感じやすい、些細なことに敏感

このように、対人関係のストレスを感じやすい人や、感情のコントロールが難しいと感じる方は、注意が必要です。ストレスを日々積み重ねてしまうことで、心のバランスが崩れてしまう可能性があります。

統合失調症の予防に大切なこと

統合失調症は「絶対に防げる病気」ではありませんが、日頃から心の健康を意識し、ストレスと上手に付き合うことで、発症のリスクを下げることが可能です。予防の観点からは、以下のような取り組みが効果的です。

1. 心と体のセルフケアを習慣にする

心と体のセルフケアを習慣にする
  • 十分な睡眠と栄養を取る
  • 趣味や運動など、心が落ち着く時間を持つ
  • 自分の気持ちを客観的に見る習慣をつける

2. 困ったときに相談できる人を持つ

信頼できる家族や友人、医師やカウンセラーなど、「話せる相手」がいることが大きな支えになります。話すことで自分の気持ちに気づいたり、整理できることもあります。

3. 無理をしすぎない

「頑張らなきゃ」「ちゃんとしなきゃ」と自分を追い詰めすぎるのは禁物です。体や心が疲れていると感じたら、一度立ち止まって、休むことも選択肢のひとつです。

おわりに

統合失調症は、誰にでも起こりうる可能性のある精神疾患です。しかし、正しい知識を持ち、自分の心と丁寧に向き合っていくことで、発症リスクを抑えたり、早期発見・早期治療につなげたりすることができます。

おわりに

「もしかして自分もなりやすいかも…」と感じた方も、決して不安になりすぎず、今できるケアを始めてみることが大切です。少しずつでも良いので、自分自身を大切にする習慣を取り入れていきましょう。