今回は「ADHDの方におすすめの高収入な職業」というテーマでお話ししていきます。特に、転職を検討されている方や、将来的に高収入を目指しているADHDの方にとって参考になる内容をお届けします。
ADHD(注意欠如・多動症)は、発達障害の一種です。生まれつき脳の働きに偏りがあるため、集中力の維持が難しかったり、思いついたことをすぐに行動に移してしまったりする傾向があります。主な特性としては、「不注意」「衝動性」「多動性」の3つが挙げられます。
こうした特性は、一見すると「仕事に向いていない」と思われがちですが、実は視点を変えることで、強みとして活かせる場合もあります。ADHDの方は、独創的な発想力や行動力に長けているケースも多く、それを活かせる職業を選ぶことで、高い収入とやりがいを得ることができるのです。
まず、発達障害のある方がどれくらいの収入を得ているのかについて、平均的なデータを見てみましょう。
障害者雇用における平均年収は、約153万円とされています。さらに、週30時間以上働いている場合の平均年収は197万円、週30時間未満の場合は92万円となっています。この数字だけを見ると、一般的な平均年収よりも低く見えるかもしれません。
しかし、これは障害者雇用において勤務時間に配慮がなされていることや、任される業務の難易度や責任の程度が軽いことなども影響しています。つまり、働く時間が短かったり、業務負担が軽減されている分、収入も相応に下がっているという背景があるのです。
一方で、スキルや特性を活かし、自分に合った働き方を見つけることで、ADHDの方でも高収入を目指すことは十分に可能です。
現在、多くのADHDの方が従事している職種としては、販売業が約40%、事務職が約30%と、全体の大部分を占めています。これらの職種は求人数が多く、比較的応募しやすいためです。
そのほか、専門的・技術的な職種に就いている方も約12%ほどおり、たとえばプログラマーやデザイナーなどが含まれます。これらの職種はスキルを要する分、収入も高くなる傾向にあります。
ここからは、年収500万円以上を目指せる可能性があり、かつADHDの特性に合ったおすすめの職業を紹介します。

ADHDの方は、発想力が豊かでアイディアが次々と浮かぶ傾向があります。このような特性を活かせるのが、WEBデザイナーや商品企画・開発といったクリエイティブ職です。
特にWEBデザイナーは、在宅勤務が可能なケースも多く、自分のペースで作業できる点も魅力です。商品企画や開発職は、障害者雇用でも高待遇の求人が出ており、月給30万円以上のケースも見られます。スキルを磨けば、年収500万円以上も十分に狙える職業です。
営業職もADHDの方に向いている職業の一つです。特に多動性が強い方は、行動力があり、人と積極的に関わることに抵抗がない傾向があります。営業では自分から動いてチャンスをつかみにいく姿勢が評価されやすく、成果が報酬に反映されるため、高収入を得やすい職種です。
なかでも、商社の営業職や医薬品業界のMR(医薬情報担当者)は、専門性が高く、年収も高水準であることが多いです。ただし、営業はコミュニケーション能力が重要になるため、人と話すことが苦手な方には向かない場合もあります。

記者の仕事も、ADHDの方の行動力や好奇心を活かせる職業です。特に、自分が興味のある分野を取材・執筆できる場合は、大きなやりがいを感じながら働けるでしょう。
新聞記者の平均月収は約52万円とされており、高収入が期待できる仕事の一つです。特に大手新聞社に所属する場合、福利厚生も手厚く、安定したキャリアを築くことができます。

研究者は、好奇心が強く、特定の分野に没頭しやすいADHDの方にとって適した職業です。自分の興味を追求し続けることができるため、長期的に高いモチベーションで働くことが可能です。
ただし、研究職は専門性が高いため、大学院卒以上の学歴が求められることが多く、就くにはある程度の準備が必要です。それでも、研究者の平均年収は500万円以上とされており、努力次第で高収入を目指せる道が開けます。
今回は、ADHDの方におすすめの高収入職についてご紹介しました。もちろん、収入が高いに越したことはありませんが、最も大切なのは「自分が楽しく働ける仕事を選ぶこと」です。ADHDの方が持つ、アイディアの豊かさや行動力といった特性は、仕事によっては大きな武器になります。無理に苦手なことを克服しようとするよりも、自分の強みを活かせる環境で働くことで、心の安定や自己肯定感も得られやすくなります。
たとえ今は高収入でなくても、自分に合った職場でスキルを磨いていけば、結果として収入アップにもつながります。ぜひ、自分の興味や特性に向き合いながら、楽しく働ける仕事を見つけてみてください。