~こだわりの強さと心の病の関係~
「自分の考えを変えたくない」「周囲の意見を受け入れられない」——そうした“頑固さ”は誰にでも見られる一方で、時に精神疾患が背景にある場合もあります。頑固さが強くなると、人間関係のトラブルや日常生活の混乱につながることもあるため、注意が必要です。
この記事では、頑固さが目立ちやすい精神疾患を5つ取り上げ、その特徴や対応について紹介します。
「頑固」とは何か?

頑固とは、自分の意見や行動に強くこだわり、他者の意見や提案を受け入れにくい状態を指します。ときには信念の強さとして評価されることもありますが、行き過ぎると対人関係の衝突や、環境の変化への混乱、他人への価値観の押しつけにつながることもあります。
頑固になる背景には…
頑固さが目立ちやすい精神疾患5つ
1. 自閉スペクトラム症(ASD)
ASDは、社会性の障害とこだわりの強さを特徴とする発達障害です。自分のルールや習慣に強くこだわる傾向があり、変化への対応や対話の場面で頑固さが目立ちます。
頑固さが出やすい場面
治療と対応
2. 強迫性障害(OCD)
強迫性障害は、不安に駆られて確認や儀式的な行動を繰り返す病気です。強迫観念とそれを打ち消す行動への執着が強く、「これでなければ不安が消えない」という気持ちから頑固さが現れます。
頑固さが出やすい場面
治療と対応
3. うつ病
うつ病では、気分の落ち込みに加えて思考が否定的になります。「どうせうまくいかない」といった思い込みに固執しやすくなり、判断力も低下するため、頑固に見えることがあります。
頑固さが出やすい場面
治療と対応
4. 統合失調症
統合失調症では、幻聴や妄想といった症状が出ることがあります。妄想があるときは特に、その内容に対して強く固執し、現実的な修正を受け入れられなくなります。結果として、周囲と深刻なトラブルを起こすこともあります。
頑固さが出やすい場面
治療と対応
5. 摂食障害
摂食障害は、体重や食事に対する極端な考えに基づく行動が特徴です。特に「理想の体型」への強いこだわりから、頑なに食事を制限したり、運動を過剰に行ったりする傾向があります。
頑固さが出やすい場面
治療と対応
まとめ:頑固さの背景には“心のサイン”があることも

頑固さは必ずしも悪いものではありませんが、精神的な不調が背景にある場合、周囲との衝突や回復の妨げになることがあります。特に以下の5つの精神疾患では、思考の偏りや不安が頑固さとして現れやすくなります。
重要なのは、本人を責めず、背景を理解しながら適切な治療や支援を行うことです。そして、「別の見方を探す」練習を通じて、少しずつ柔軟性を育んでいくことが、回復への一歩となります。