仮面うつ病の6つのサイン:知っていますか?

土日にしっかり休んでも、どれだけ寝ても疲れが取れない
病気かもしれないと不安になり病院で検査をしても、特に異常は見つからない
このような場合、仮面うつ病の可能性があります。

うつ病には多くの身体症状がありますが、心の症状が表に出ず、身体的な症状だけが目立つ場合を仮面うつ病と言います。

うつ病は、エネルギーが枯渇した状態です。
気分が落ち込み、何もやる気が起きなくなります。
また、脳の機能に異常が生じ、自律神経を通じて様々な身体症状が現れます。
倦怠感、頭痛、腰痛、消化器系のトラブルや動悸など、数多くの症状があります。
これらの身体症状が、仮面のように心の問題を隠してしまうのが仮面うつ病の特徴です。

うつ病には多様な身体症状があり、仮面うつ病の症状も非常に幅広いものとなっています。
もしどんな身体の不調でも検査で異常が見つからず気分の落ち込みを感じているなら、仮面うつ病を疑うべきかもしれません。

仮面うつ病は正式な病名ではなく、うつ病の一形態であり、心の症状よりも体の症状が強く感じられるものです。
体の不調に対して薬が効かない場合、うつ病の治療が効果的なことがあります。

ここでは、仮面うつ病のサインを6つご紹介します。

1.休んでも疲れが取れない

1.休んでも疲れが取れない

アリナミンのCMで「だるおも」と言いながらベッドに沈む場面を見たことがあるでしょう。
まさにそのような状態が2週間以上続き、検査でも異常が見られない場合、仮面うつ病の可能性があります。
微熱が伴うこともあり、慢性的な疲れや肩こり、強い眠気が特徴です。
気分の落ち込みは目立たず、疲労を理由に心の不調が現れていると感じることが多いです。

これに似た状態として、慢性疲労症候群という病気があります。
ウイルス感染後に発症し、倦怠感に加え、リンパ節の腫れホルモン異常が見られます。
仮面うつ病と区別が難しいですが、どちらも抗うつ薬による治療が効果的です。

2.腰痛や頭痛など、慢性的な痛みが続く

頭痛が頻繁に起こり、薬が手放せなかったり、腰痛で何もできなくなったり、内科や整形外科で異常が見つからないのに痛みが続く場合、仮面うつ病の可能性があります。

子供が不登校になる際、「頭が痛い」「お腹が痛い」と訴えることがありますが、これも裏にうつ病が隠れている場合があります。

仮面うつ病の痛みは、痛みが原因で気分が落ち込み、やる気を失うのが特徴です。

似た状態に線維筋痛症がありますが、これは全身に強い痛みが現れる原因不明の病気です。
全身に痛みが広がることが、仮面うつ病との違いです。

線維筋痛症も抗うつ薬で治療されます。

3.内科で異常が見つからないのに胃腸の不調が続く

3.内科で異常が見つからないのに胃腸の不調が続く

食欲がなく、体重が減少し続けているのに、病院で検査をしても特に異常が見当たらない場合、仮面うつ病の可能性があります。

また、下痢や便秘を繰り返し、内科で過敏性腸症候群と診断されることがありますが、これも背後にうつ病が隠れていることがあります。
うつ病の治療を行うことで症状が改善されていきます。

4.動悸や息苦しさ、めまい

心臓や肺に関連する胸部の症状も、仮面うつ病でよく見られます。

動悸胸の圧迫感息苦しさを感じ、心臓に問題があるかと思い病院で診てもらっても異常がない場合、うつ病の治療で症状が改善することがあります。

めまいがして耳鼻科や脳外科で検査をしても異常がない場合、仮面うつ病の可能性も考えられます。

5.複数の病院を受診する(ドクターショッピング)

5.複数の病院を受診する(ドクターショッピング)

体の不調で何度も病院に行っても、なかなか症状が良くならない
医師からは異常がないと言われ続け、何度も通うと最終的に相手にされなくなります。

そのため、別の病院を受診しますが、そこでも満足のいく治療を受けられず、さらに別の病院を探すという「ドクターショッピング」を繰り返すことがあります。

好きで病院を変えているわけではなく、症状が治らないため仕方なくそうしているのですが、それに対して不信感を持つ医師もいます。

担当医が体の不調の背後にうつ病を見抜き、精神科の受診を勧めてくれれば良いのですが、仮面うつ病を指摘されても「自分は心の病ではない」と反発してしまい、ドクターショッピングが止まらないこともあります。

6.失感情症

仮面うつ病になる人の特徴として「失感情症」があります。
これは元々、ストレスによる胃潰瘍や喘息といった心身症を引き起こす人の性格特性として見つかったものです。

失感情症とは、感情を失ったわけではなく、ストレスにより不快な感情を抱いていても、それを言葉で認識しにくいという特性です。

脳の間脳と前頭葉をつなぐ神経系に問題があるとも言われ、自分の心の状態をうまく表現できないため、自分の心の無理に気づけません。
そのため、失感情症の人はうつ病になりやすく、さらにその症状が体に現れやすいという傾向があります。

以上が仮面うつ病の6つのサインです。

まとめ

仮面うつ病は、身体症状が目立つうつ病です。
体の不調が長引き、元気が出ないにもかかわらず、検査で大きな異常が見つからない場合、仮面うつ病の可能性を考えることが重要です。

うつ病は「心が弱いからなる病気」ではありません。
心の病とされますが、実際には脳全体の機能が低下する脳の病気です。
体に多くの症状が現れるのも、うつ病の特徴なのです。