職場では、メンバー同士が良好な人間関係を築き、チームワークを成功させるために努力しています。チームワークの基盤となるのは「信頼」です。信頼が欠けた職場では、チーム全体の結束が弱くなり、良い成果を上げることが難しくなります。みんながチームの成功を目指している中で、誰とも信頼関係を築けない人は、自然とメンバーから敬遠されてしまいます。
今回取り上げるのは「職場で嫌われる人」についてです。結論から言うと、「嫌われる人」とは「信頼されない人」を指します。信頼とは抽象的な概念ですが、辞書を引くと「自分が期待した通りの結果が返ってくることを信じられる」「期待を裏切らないという安心感が持てる」とあります。したがって、職場で嫌われる人、すなわち信頼されない人とは、期待通りの結果を返せない人、あるいは期待を裏切る人ということになるでしょう。
では、具体的にどのような人が信頼されず、職場で嫌われてしまうのでしょうか。ここでは、職場で嫌われる人の特徴を8つ紹介します。
1. 感情的な人

感情の起伏が激しく、気分が安定しない人は職場で好かれません。短気で機嫌を損ねやすい人、怒りっぽい人は特に嫌われる傾向があります。気分が天候のように変わりやすいため、突然予定を変更することもあり、信頼を得にくいのです。生まれつき気分の変動が激しい人もいますが、特に自分の意見や主張が強く、他人の立場に立って物事を考えられない人にこの傾向が強いです。
2. 自分の都合を優先する人
自己中心的な人は、職場に限らずどこに行っても好かれません。このような人は、期待を裏切ることが予想されるため、何かを頼むことすらためらわれます。自分の都合を優先する人は、他人の立場に立って考えることができないため、信頼を築くことが難しいのです。
3. 批判的な人

他人の成功を認めず、批判ばかりする人も職場で嫌われます。自分の中に「〇〇するべき」「〇〇であるべき」といったルールが多く、それに基づいて他人の行動を否定する傾向があります。このような人は、たとえ仕事が真面目であっても、周囲からはあまり良い印象を持たれません。
4. マウントを取ろうとする人
「マウントを取る」という言葉は、動物行動学の「マウンティング」という行為から来ています。これは動物が自分の優位性を示すために相手に乗る行動を指します。人間においては、他人より上に立とうとする言動を指すようになりました。プライドが高く、自分が常に優位でなければ気が済まない人に見られる行動ですが、実はこうした人は自分に自信がないことが多いのです。自己防衛の手段として、他者を下に見てしまうのです。
5. 人によって態度を変える人

人を上か下かで判断し、上下関係を基に態度を変える人は、職場で嫌われます。上司や目上の人には頭を下げ、下と思われる人には冷たく接する態度は、封建時代のように見えます。また、損得勘定で人を判断する人もこの傾向があります。利益があると感じる人には愛想良く接し、利益がないと判断する人には冷遇するような態度をとる人は、職場で好かれることはありません。
6. 自分の間違いを認めない人
自分の誤りを認めない人は、職場で特に嫌がられます。これは自己防衛本能が強い人に見られる特徴です。特に、自分のミスを他人に押し付けたり、責任転嫁をする人は、周囲に大きなストレスを与えます。こうした人は他者からの拒絶に敏感で、自分の非を認めるのが難しいため、信頼を得ることができません。
7. ネガティブな人

常に物事を否定的に捉えるネガティブな人は、周囲から頼りないと感じられ、職場では好まれません。ネガティブな人は自己肯定感が低く、自信が欠如しているため、周囲に対しても消極的な影響を与えます。
8. 仕事ができない人
職場で嫌われる理由は性格だけでなく、能力の問題にも関わります。仕事にミスが多い人や、重要な場面で仕事を休む人は、職場での信頼を失いがちです。結果として「頼りにならない」と見なされ、嫌われてしまうのです。
以上、職場で嫌われる人の特徴を8つ紹介しましたが、誰しも職場で嫌われたくないと思うでしょう。そのためには、周囲から信頼される人になることが重要です。信頼されるために最も大切なのは、自己利益だけを追求するのではなく、他者やチーム全体の利益のために行動することです。ただし、無理をして行動するのではなく、みんなの喜ぶ姿を見て楽しむことが大切です。見返りを期待せず、自然な気持ちで他者を助けることが理想です。
このような考え方を「愛他主義」や「利他主義」と呼びます。
精神科医アルフレッド・アドラーも次のような言葉を残しています。「自分だけでなく、仲間の利益を大切にすること。受け取るよりも多く与えることこそが、幸福への唯一の道である」。この考え方を心に留めて行動することで、職場で信頼され、より良い人間関係を築くことができるでしょう。