〜「衝動的な浪費」に潜む心のサインとは〜
「つい衝動買いをしてしまう」「気づけばお金が減っている」——誰しも一度は経験があるかもしれませんが、もしそれがたびたび起こり、生活に支障が出ているとしたら、それは心の不調のサインかもしれません。

実は、いくつかの精神疾患では「お金を使いすぎる」という行動が特徴的に現れることがあります。本来必要でないものに多額のお金を費やしてしまうことで、金銭的な困窮、人間関係の悪化、そしてさらに心の症状の悪化につながることもあります。
本記事では、「お金を使いすぎる」傾向が見られやすい精神疾患を5つご紹介し、その背景と対策について解説します。
お金を使いすぎるとは?
ここで言う「お金を使いすぎる」とは、本来の生活に必要な支出を超えて、必要でない場面で過度な出費を繰り返す状態を指します。欲しいものを買うだけでなく、気分を変えるために衝動的に浪費してしまったり、他人のために過剰な贈り物をしてしまったりと、その背景はさまざまです。
対策の基本

1. 双極性障害(躁うつ病)
双極性障害は、気分が極端に高まる「躁状態」と、落ち込む「うつ状態」を繰り返す病気です。中でも、躁状態のときに見られる衝動的な浪費が問題となります。

浪費が起きやすい場面
対策と治療


2. ADHD(注意欠如・多動症)
ADHDは、不注意や多動性、衝動性を特徴とする発達障害です。中でも「衝動性」が強いと、欲しいと思った瞬間に我慢できずに買ってしまうことがよくあります。
浪費が起きやすい場面

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3. 買い物依存症
「買い物依存」は、買い物自体がストレス発散や感情のコントロール手段となり、やがて慢性化してやめられなくなる状態です。満たされない気持ちや空虚感を埋めるために浪費が繰り返されます。

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4. うつ病・適応障害
うつ病や適応障害では、ストレスや落ち込みから気分が低下し、やる気や判断力が低下します。そのつらさを「買い物で紛らわせる」ことが一時的な慰めとなることがあります。
浪費が起きやすい場面
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5. 境界性パーソナリティ障害(BPD)
境界性パーソナリティ障害では、感情の波が激しく、空虚感や対人関係の不安定さが特徴です。その空虚感を埋めたり、誰かに認めてもらいたい気持ちから衝動的に浪費してしまうことがあります。

浪費が起きやすい場面
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まとめ:浪費の裏にある「こころのSOS」を見逃さない
お金の使いすぎが続くと、金銭面だけでなく人間関係や社会生活にも大きな影響を与えかねません。特に、以下のような精神疾患では、症状の一部として浪費が生じることがあります。
浪費の多くは「衝動」によるものです。だからこそ、「衝動に一歩引く」ことを日常の中で繰り返し練習することが、非常に大切になります。
心の不調に気づいたときは、専門機関に相談することをためらわず、まずは一歩踏み出してみましょう。
