精神病の6つのサイン【双極性障害】【統合失調症】【解離性障害】

精神疾患の中でも、生まれつきの要因が強く、厳格さや妄想といった症状が見られるものを精神病と呼びます。

代表的な例として、統合失調症双極性障害(第一型)があります。
精神病は主に10代から20代の若者が発症しやすい病気です。

一度発症すると、人生で大切な学びの時期を治療に費やすことになり、その後の人生に大きな影響を与えることがあります。

躁状態や興奮といった目立つ症状であれば、すぐに精神病であると気づけますが、ほとんどの場合、初期症状は疲れや怠けのように見え、単なる気のせいかと思われがちです

さらに、過呼吸や腹痛など身体的な症状として現れることもあり、その場合、内科での一時的な治療で終わってしまうことがあります。
その結果、精神病の発症に気づかず、精神科の受診が遅れることがあります。

精神病の治療には薬が非常に有効で、早期に治療を開始すれば完治が可能です。
しかし、発症してから治療までの時間が長引くと、回復にもそれだけ時間がかかります。そのため、できるだけ早く精神病に気づくことが重要です。

今回は精神病の兆候を6つ紹介します。これらに該当する場合は、早めの受診を検討しましょう。

1.周囲に嫌われ、悪口を言われているように感じる

人は失敗や挫折を経験すると、自分がダメだと感じ、自分を責めてしまうことがあります。
精神病ではその感情が強まり、「お前は無価値だ」と自分を責めるような思いに襲われます

まるで、外部から悪い考えが押し寄せてきて、誰かに責められているように感じるのです。

さらに、実際に誰かの声として聞こえることもあり、これを幻聴と呼びます。
窓の外や隣の部屋の話し声が悪口に聞こえたり、上の階の足音やドアの音が嫌がらせのように感じられることもあります。
職場や学校でいじめを受けている場合、現実と幻聴の区別がつかなくなることもあります。

2.誰かに見られているような緊張感がある

どこにいても、誰かに監視されているような緊張感が消えません。

職場や学校、公共の場で、他人の視線が常に自分に向けられているように感じ、息苦しくなります。
警官が多くいると、何か自分が疑われているのではないかと不安になります。

さらに症状が悪化すると、部屋の中に盗聴器やカメラが仕掛けられ、監視されていると感じることもあります。

3.心が読まれているように感じる

20年前に「サトラレ」という漫画が人気でした。主人公の思考が他人に伝わってしまうという設定のSF作品で、映画やドラマにもなりました。

精神病では、このように周りの人に自分の心が読まれているように感じることがあります。
もちろん、実際に思考が伝わっているわけではなく、これは思考伝播と呼ばれる錯覚です。

4.内向的で対人関係が苦手

内向的で人との交流が苦手な人は、精神病を発症しやすい傾向があります。
精神的に追い詰められ、逃げ場を失うと発症の引き金になることがあります。
特に、対人関係が苦手なアスペルガー症候群など、自閉スペクトラム症(ASD)の人は、精神病を発症するリスクが高いと言われています。

5.家族に精神病の人がいる

統合失調症や双極性障害は遺伝的要因が大きいとされています。
ただし、親が精神病だからといって、必ず子供にも発症するわけではありません。これらの病気に関連する単一の遺伝子はまだ見つかっていませんが、最近、様子がおかしく、家族に精神病の人がいる場合は、早めに受診を検討するべきです。

6.職場や学校でのいじめ・家庭の不安定さ

職場や学校でいじめを受けることは、精神病を発症する大きな要因となります。
孤独感や緊張感、逃げ場がない状況が精神的に追い詰められるからです。
発症の引き金は職場や学校だけに限らず、子供にとって家庭が安らげる場所でないこともきっかけになります。
虐待やネグレクト、親の絶えない喧嘩、過度に厳しい教育などは、子供の心を孤独にし、精神的に追い詰める要因となるのです。

以上、精神病が発症しているかもしれない兆候をお伝えしました。

精神病は、脳内のドーパミンなどの神経伝達物質が異常に分泌され、脳が正常に機能しなくなる状態です。
失敗や挫折がきっかけになることもありますが、気のせいや心の持ち方だけの問題ではありません。

治療には抗精神病薬が用いられ、この薬は神経伝達物質の分泌を正常化し、脳の機能を回復させる効果があります。 「薬は体に悪いから避けたい」という誤解から、服用を中途半端にしたり、薬を飲まないと病気が慢性化してしまう恐れがあります。

また、心の弱さが原因だと決めつけて無理をすることも間違っています。

今回紹介した兆候に気づいた場合は、学校や職場を休んで早めに精神科を受診することが重要です。