うつ病の症状は、薬を飲み始めてから2週間から1ヶ月ほどで徐々に改善していきます。
初期段階では、激しい気分の落ち込みや食欲不振、不眠といった症状が比較的早く改善するものの、気力や集中力の回復は遅れることが多いです。
そのため、治療を始めてしばらくの間は、自分が良くなっているのか、まだ悪いままなのかがはっきりせず、中途半端な状態が続くことがあります。
この状態では、何かできそうに感じても実際にはできないため、「自分は病気ではなく、ただ怠けているのでは?」と誤解することもあります。
こうした宙ぶらりんな状況だからこそ、現実的なトラブルが発生しやすく、これはうつ病の本来の症状に伴う二次的な問題とも言えるでしょう。
ここでは、そのような大きな問題を7つご紹介します。これらは、症状自体よりも辛い場合があります。
仕事だけでなく、家事や身の回りのことさえも億劫に感じ、十分にこなせなくなります。
好きだった音楽を聴く気にもなれず、テレビを観ることも楽しめません。
人生から喜びが失われ、生きている実感が薄れてしまいます。
以前、仕事に打ち込んでいた時期が遠い夢のように思えてきます。「また元のように働けるのか?」と疑問を感じることもあります。うつ病は自分のペースで良くなってくれるわけではありませんが、時間をかけることで必ず改善します。
少しずつできることが増えていくので、まずは簡単で楽しめることから始めてみましょう。

会社に貢献してきたつもりでも、休職して自分がいなくても会社が問題なく回っていると感じると、自分は不要な存在なのかと思ってしまいます。
さらに、家族からも迷惑そうな態度を取られることがあり、特に主婦の場合、家のことができない自分に価値がないと感じ、「私がいない方が家族にとって良いのでは?」とさえ考えることもあります。
このように、うつ病になると自己評価が低くなり、以前の自分が隠れてしまい、今の役に立たない自分しか見えなくなるのです。
しかし、世の中に必要のない人はいません。
否定的な思考に巻き込まれないようにしましょう。
辛い時期には、他人のSNSを見てしまいがちです。
同世代の人たちが仕事や恋愛で成功している様子を目にすると、何もできていない自分が情けなくなり、他の人はみんなうまくやっているように思えて不安になります。
しかし、SNSには成功の一部しか映し出されていないことが多いのです。
幸せは人と比べるものではなく、それぞれの人生にはそれぞれのタイミングがあります。
SNSをやめて、他人と比較しないようにしましょう。
うつ病の苦しさは、経験していない人にはなかなか理解されません。
外見的な変化が少ないため、家族に「怠けている」と誤解されることもあります。
治療に焦っているのに、「いつ治るの?」と聞かれて傷つくこともあります。
家族にはうつ病について理解を深めてもらうことが大切です。
主治医に説明してもらうために、一緒に病院に行くことも考えましょう。
もし家での療養が難しい場合は、入院という選択肢もあります。
経済的な不安から、休んでいる間もリラックスできない人もいます。
家族を養う責任やローンの支払いがあると、まだ完全に回復していない状態で復職してしまうこともあります。
休職中は傷病手当金を受け取ることができますし、医療費についても自立支援医療制度が利用できます。
また、長期的に働けない場合は障害年金を申請することも可能です。
ギャンブルや投資で一攫千金を狙うことは絶対に避けましょう。
うつ病になると、人と話す機会が減り、孤独を感じやすくなります。
一人暮らしの場合、全く会話のない日も増えるかもしれません。
病気を隠すのではなく、信頼できる友人には正直に話すことも考えてみましょう。
本当に大切な友人であれば、回復するまで待ってくれます。
話すだけで心の重荷が軽くなることもあるので、話す相手がいない場合はカウンセリングを利用するのも一つの方法です。

うつ病であまり動けないにもかかわらず、薬の影響で代謝が落ちたり、食欲が増して体重が増えることがあります。
特に女性にとっては、体重の増加は辛い問題です。
このような場合は、医師に相談して体重が増えにくい薬に変更してもらうことも考えましょう。
漢方薬の防風通聖散が効果的な場合もあります。
以上、うつ病から二次的に生じる7つの辛い問題を紹介しました。
これらの問題が症状を悪化させ、悪循環に陥ることもあります。
うつ病の治療には時間がかかりますが、焦らずに、「病気だからできなくて当然だ」と思うことが回復への近道です。
また、家族や周囲の理解を得ることも大切です。
悩みがある場合は、遠慮せずに医師やカウンセラーに相談しましょう。