【辛い】発達障害のトラウマの対処方法4選【ADHD/ASD】

発達障害を抱える人の中には、過去の辛い出来事が強く記憶に残り、
今でも心に深い影響を与えているという人が少なくありません。
今回は「発達障害とトラウマの関係」「その対処法」について解説します。

発達障害の人がトラウマを抱えやすい理由

発達障害の人がトラウマを抱えやすい理由

1. 辛い経験が多い

発達障害のある人は、幼少期から周囲との関係性に苦労する場面が多くあります。
特性が正しく理解されず、学校や家庭、職場などで
誤解や孤立を経験することが少なくありません。

周囲とうまくなじめず、いじめや無視、失敗の繰り返しなど、
自己否定につながるような出来事が続くことがあります。

また、自分の思いや困りごとを適切に言葉で伝えるのが難しいケースも多く、
「助けを求める」という行動がうまくできずに、

限界まで我慢してしまう傾向も見られます。
その結果、心に大きな傷を負ってしまう場合もあります。

2. 嫌な記憶が残りやすい

特にASD(自閉スペクトラム症)の特性をもつ人は、
物事を強く記憶に残しやすい傾向があります。

これは長所にもなり得ますが、嫌な記憶やストレスに
関する体験も強く印象に残るため、フラッシュバックが
起こりやすくなることがあります。

一度の失敗や否定的な経験が、いつまでも記憶から離れず、
似たような場面で急に思い出されることがあります。

これが繰り返されると、心身の調子にも影響を及ぼし、
場合によってはPTSDと診断されることもあります。

3. 感覚過敏によるストレス

発達障害の中には、感覚過敏を抱えている人も多く見られます。
光がまぶしく感じたり、音がうるさくて耐えられなかったり、
肌に触れる感覚が不快であったりと、
日常生活の中で強いストレスにさらされやすいのです。

このような環境ストレスが長期間続くと、心が疲弊し、
トラウマとなって残る可能性があります。

特に、周囲の理解が得られず、「我慢するしかない」
という状態が続くことは、大きな心理的負荷になります。

トラウマへの対処法

トラウマへの対処法

では、発達障害の人が抱えやすいトラウマに、どのように向き合えばよいのでしょうか。
ここでは、4つの対処法を紹介します。

1. 認知行動療法を受ける

認知行動療法(CBT)は、ストレスや不安を感じた際に、自分が

どのような思考パターンを持っているかを分析し、
それを少しずつ修正していく心理療法です。

物事を客観的にとらえる力が身につき、
嫌な経験を思い出す回数を減らすことにもつながります。

精神科や心療内科のカウンセリングで受けることができ、
自分の思考や感情の流れに気づくことで、過去の出来事に
対しても冷静に対応できるようになります。

2. 環境調整を行う

トラウマを思い出さないようにするためには、環境の調整が重要です。
毎日の生活の中に存在するストレス要因を減らすことで、心の安定を図ることができます。

たとえば、感覚過敏がある場合には、聴覚過敏にはノイズキャンセリングイヤホン、
嗅覚過敏にはマスク、視覚過敏にはサングラスなどのアイテムが役立ちます。

また、周囲に自分の特性を理解してもらい、協力を得ることも、安心感につながります。

自分のことを受け入れてくれる理解者の存在があると、それだけで心理的な安全が
確保されやすくなり、日々のストレスも軽減されます。

3. 気持ちの切り替えを意識する

トラウマを思い出してしまったとき、または嫌な気分になったときには、
「気持ちを切り替える力」が

大切です。ずっとネガティブな感情に浸っていると、
心身の状態がどんどん悪化してしまうため、

意識的に楽しいことを考えたり、好きなことに
意識を向けたりする工夫が求められます。

とはいえ、気持ちの切り替え自体が苦手という人も多いため、
まずは簡単な「リセットのきっかけ」を作ることが効果的です。

たとえば、深呼吸をして心を落ち着ける、手を叩いてリセットする
などのルーティンを用意すると、感情のコントロールがしやすくなります。

4. 自律神経を整える

トラウマ体験によって自律神経が乱れると、不安感やパニック、イライラ、落ち込み、
孤独感などが強まります。このような症状が見られる場合は、自律神経を整える工夫が必要です。

たとえば、冷たいシャワーを浴びる、冷水で顔を洗う、深い呼吸を意識する、
適度な運動を取り入れる、マッサージを受けるなどが有効です。
生活の中にリラックスの要素を積極的に取り入れることで、
心身のバランスが整いやすくなります。

まとめ

まとめ

発達障害の人は、生まれ持った特性の影響で、トラウマにつながるような経験をしやすい傾向があります。しかし、適切な対処法を取り入れることで、過去の傷を和らげ、心の安定を保つことが可能です。

認知行動療法による思考の整理、感覚過敏への対策、周囲との関係性の改善、
日常生活の中でのストレス軽減など、自分に合った方法を見つけて実践していくことが大切です。

無理にすべてを変えようとせず、少しずつ取り組むことが、回復への第一歩になります。