インターネット上では、「コミュ障」という言葉が使われています。これは「コミュニケーション障害」を略したものですが、主に意見が通じにくい人に対する否定的な意味合いで使われることが多いようです。医学的には、コミュニケーション障害とは吃音など、言葉をスムーズに使えない症状を指しますが、実際には他にもさまざまな精神疾患がコミュニケーションに影響を与えます。
代表的なものには、他者の感情や場の空気を読み取るのが難しいアスペルガー症候群があります。また、極度の緊張で人と話すことが困難になる社交不安症も挙げられます。「コミュ障」と呼ばれるのは、医学的なコミュニケーション障害よりも、アスペルガー症候群や社交不安症などの発達障害を持つ人を指すことが多い印象です。
コミュニケーション障害は、生まれつきの要因が強く、個人の努力で大きく改善するのは難しいことがあります。そのため、自信を失い、職場の人間関係がうまくいかない場合もあります。
しかし、根本的な部分を変えられなくても、少しの工夫で相手に良い印象を与えることは可能です。こ
こでは、会話が苦手な人が相手に好印象を持たれるためのポイントを紹介します。
- 聞き役に徹する
自分から話題を提供したり、意見を述べるのではなく、相手の話を聞くことに専念しましょう。言葉のキャッチボールという言葉がありますが、キャッチャーに徹するイメージです。聞き役として重要なのは、うなずきや相槌です。言葉を添えなくても、相手の言葉に合わせてうなずくことで、相手は「聞いてもらえている」と感じ、良い印象を持ちます。
- 相手の言葉を否定しない
聞き役になる際には、相手の話を否定せず、途中でさえぎらないことが大切です。自分の意見と違っても「それは違う」と否定せず、「そうなんですね」と受け流すようにしましょう。
- 話しすぎない
聞き役をしていても、時には相手から意見を求められることがあります。その際、話しすぎないように気をつけましょう。興味のある話題になるとつい話が長くなりがちですが、相手が同じように興味を持っているとは限りません。話す時間の目安を決めておき、適度に切り上げるよう心がけましょう。
- 笑顔を心がける
コミュニケーションに自信がないと、目を合わせずに話したり、うつむきがちになりがちですが、これでは相手に悪い印象を与えてしまいます。できるだけ相手の顔を見て、自然な笑顔を心がけましょう。家で鏡を使って笑顔の練習をするのも効果的です。
- 悪口を言わない
他人の悪口を言うと、その場ではなくても後で自分の評判を落とすことになりかねません。悪口を聞いて気分が良くなる人は少ないですし、他人にそのまま言いふらされることもあります。悪口は避けましょう。
- 怒らない
否定されるとすぐに怒ってしまう人がいますが、怒りは周囲に悪い印象を与えます。感情的にならないよう、ぐっとこらえることが大切です。自分で怒りをコントロールできない易怒性という精神症状の場合は、専門家に相談するのも一つの方法です。
- 無理をしない
無理に相手に合わせようとすると疲れてしまいます。職場などで頻繁に顔を合わせる人に対しては、無理をして好かれるよりは自分の心を守ることのほうが大切です。意見を振られても、「わかりません」で良いし、無理に話題に入らなくてもよいでしょう。無理をして好かれようとするより、自分の心を守ることを優先しましょう。