【女性の発達障害】会社で気づかれるサイン3選【ADHD/ASD】

「あれ?この女性、もしかしたら発達障害かも」と感じたことはありませんか?

今回は「女性の発達障害の方に見られる職場での特徴」について解説します。発達障害の特性を理解することで、職場でのコミュニケーションが円滑になり、お互いに働きやすい環境づくりにつながります。

女性の発達障害の特徴

女性の発達障害の特徴

症状が目立ちにくい

発達障害の特性自体に男女差はありませんが、その現れ方には微妙な違いがあります。たとえば、ADHD(注意欠如・多動症)の場合、女性は「不注意が目立つタイプ」が多く、男性は「衝動性・多動性が目立つタイプ」が多いとされています。衝動性や多動性は行動として表れやすく、周囲に気づかれやすい一方で、不注意は見過ごされやすく、トラブルとして表面化しにくい傾向があります。そのため、女性の発達障害は職場などでも気づかれにくいことがあるのです。

また、女性は一般的にコミュニケーション能力が高いといわれており、発達障害の特性があっても、その能力によりカバーされてしまいがちです。その結果、幼少期から違和感を抱えながらも診断を受けず、大人になってから気づくケースも少なくありません。

二次障害が起きやすい

発達障害のある方は、うつ病や適応障害といった「二次障害」を発症するリスクが高いとされています。これは日常生活や職場での困りごとが積み重なり、「生きづらさ」として精神的な負担になるからです。

特に女性は人間関係を大切にし、感情面にも敏感な傾向があるため、その分ストレスを抱えやすく、二次障害のリスクがより高くなることがあります。

職場で現れやすい特性の場面

職場で現れやすい特性の場面

1. 外見や身だしなみに関する特徴

TPOに合わない服装
ASD(自閉スペクトラム症)の特性として、「あいまいなルールが理解しづらい」という点があります。たとえば、「今日は取引先が来られるのできちんとした服装で」といった職場の雰囲気や期待に気づきにくく、周囲がスーツを着ている中、一人だけカジュアルな服装で出勤してしまうこともあります。オフィスカジュアルなど曖昧なドレスコードにも戸惑いやすく、明確な指示や具体的な例があると安心です。

化粧をしない(すっぴん)
感覚過敏を持っている方は、化粧品の匂いや肌に塗る感覚が苦手で、化粧を避ける場合があります。これは見た目の問題ではなく、身体的な不快感によるものです。

同じ服を着ることが多い
ASDの方は「興味の対象が限られている」「こだわりが強い」傾向があります。服装にあまり関心がない場合、いつも同じような服を選んでしまうこともあります。また、肌触りに敏感な方は、着られる素材が限られているため、同じ種類の服を何着も用意して着回している場合もあります。

2. コミュニケーションに関する特徴

女性特有の会話が苦手
女性同士の会話では、共感や感情のやりとりが重視されることが多いです。たとえば、「その服かわいいね」や「その髪型すごく似合ってるね」といった言葉は、単なる情報交換ではなく、気持ちを共有するためのものです。ASDの方は、こうした「共感的なコミュニケーション」が苦手なことがあり、話についていけず疲れてしまうこともあります。

距離感や話題の選び方が難しい
職場や友人、家族など、相手との関係性によって話すべき内容は変わります。しかし、ASDの方はこの「空気感」による線引きが苦手で、不適切な話題を選んでしまうこともあります。たとえば、初対面の人に恋人の話やお金の話をしてしまったり、逆にとてもよそよそしくなったりと、適切な距離感がつかみにくいのです。

対立が起きやすい
本人は悪気がないのに、率直すぎる発言が原因で人間関係にひびが入ることがあります。ASDの方は、「相手の気持ちを考えて言わない」ではなく、「なぜ言ってはいけないのかがわからない」というケースが多いです。また、ADHDの方では、感情のコントロールが難しく、つい強い言葉を使ってしまうこともあり、やはり人間関係のトラブルに繋がりやすくなります。

3. 業務に関する特徴

抽象的な指示が理解しにくい
「できるだけ早く」や「ちょっと修正して」など、曖昧な表現での指示は、ASDの方にはわかりにくく、「いつまでに?」「どの程度まで?」と混乱してしまうことがあります。

ケアレスミスが多い
ADHDの方に多く見られるのが、集中力の維持が難しく、うっかりミスを繰り返してしまうことです。注意していても、細かい見落としが起こりやすい傾向があります。

忘れ物・失くし物が多い
整理整頓が苦手で、持ち物の管理がうまくできず、忘れ物や失くし物が頻繁に起こることがあります。机の上が常に散らかっていて、必要なものがすぐに見つからないというケースもあります。

タスク管理が苦手
「一週間後に提出」と言われても、途中で何をどの順番でやれば間に合うかを計画することが難しい場合があります。そのため、気がつくと提出期限が目前になってしまっていた、ということも起こりがちです。

まとめ

まとめ

今回は、「女性の発達障害の方に見られる職場での特徴」について解説しました。発達障害には、ASDやADHDなどさまざまなタイプがあり、さらに同じ診断名でも人によって特性の出方は異なります。そのため、すべての方に当てはまるわけではなく、「この部分は当てはまる」「ここは違う」ということがあって当然です。

大切なのは、「どんな特性があっても、どのような工夫をすれば力を発揮できるか」を一緒に考えていくことです。まずは、発達障害の特性を正しく知ることが第一歩です。この記事が、そうした理解のきっかけになれば幸いです。