発達障害と定型発達の話し方の違いの特徴【ADHD・ASD】

発達障害と定型発達における話し方の違い

今回は、「発達障害(ADHD・ASD)」と「定型発達」の人の話し方の違い、そして円滑な人間関係を築くための会話のポイントについてお話しします。

ADHDの話し方の特徴

  1. 早口で一方的になりやすい
    多動傾向がある人によく見られます。話すスピードが速く、相手の反応を待たずに一方的に話してしまうことが多いです。話の要点が整理できず、伝わりにくいため、仕事では報告・連絡・相談が上手くいかず、ミスに繋がることもあります。
  2. 話が脱線しやすい
    結論や要点をまとめるのが苦手なため、思いつくままに話を進めてしまい、話題が次々に変わることがあります。頭の中に浮かんだことや、目に入ったものに注意が向き、会話の軸がずれていくことも多く、聞き手が混乱しやすいです。
  3. 相手の話に割り込んでしまう
    衝動的な面が強く、相手の話を最後まで聞けずに自分の考えを話したくなってしまう傾向があります。納得できない内容に対しては、反射的に口を挟んでしまうこともあります。
  4. 感情の起伏が激しい
    怒りや悲しみなどの感情を抑えるのが難しく、瞬間的に感情的になってしまうことがあります。その場では自制が効かず、後から後悔するということも少なくありません。
  5. 社交的でアイデアが豊富
    ADHDの人には社交的なタイプも多く、初対面でも自然に打ち解けられる人がいます。また、独創的なアイデアを次々に出す力があり、ブレインストーミングや企画などの仕事で力を発揮しやすいです。

ASDの話し方の特徴

  1. ストレートな発言をしやすい
    本音と建て前を使い分けるのが苦手で、思ったことをそのまま言ってしまいがちです。そのため、相手を傷つけたり、誤解を生んだりすることがあります。
  2. 興味のあることには一方的
    興味の対象が限られており、自分の関心のある話題になると一方的に話し続ける傾向があります。逆に興味のない話には無関心になり、相手への配慮が不足することもあります。
  3. 抑揚のない話し方
    感情を込めた話し方が苦手で、声の抑揚が少なく、単調に聞こえることがあります。そのため、意図がうまく伝わらなかったり、冷たい印象を与えてしまうことがあります。
  4. 感情の変化に弱い
    ASDの人は、ルーティンやマイルールを崩されると強く反発することがあり、不安や混乱を引き起こします。感情のコントロールが難しく、過剰な反応をしてしまうこともあります。
  5. 論理的な会話が得意
    感情ではなく、事実や論理に基づいて話すことが得意です。抽象的な会話が苦手な分、報告・連絡・相談などでは正確に伝える能力を発揮できます。文章化して伝えることで、口頭での難しさを補えることもあります。

定型発達の話し方の特徴

  1. 相手の気持ちを考えた言葉選びができる
    相手がどう感じるかを想像し、適切な言葉を選ぶことができます。お世辞や社交辞令、状況に応じた敬語や枕詞を使い分けることも得意です。これは、後天的に学習することも可能です。
  2. 会話のキャッチボールを意識している
    一方的に話すのではなく、適度に相手に話を振ったり、話すペースを調整したりして、自然な会話の流れを保とうとします。これが苦手な人は、まず「自分が1分話したら相手に振る」といった練習を意識的に行うと効果的です。
  3. 折衷案を考えることができる
    他人と価値観が違うことを前提に、互いに納得できる「中間点」を探ろうとします。相手の趣味や関心にも一応耳を傾けることで、バランスのとれた人間関係を築こうとします。

また、過剰に相手に合わせすぎる人も注意が必要です。無理に自分を押し殺すことでストレスが溜まり、心身に不調をきたす恐れがあります。自分の意見や感情も、少しずつ伝える練習が大切です。

まとめ

発達障害と定型発達では、会話スタイルや感情の捉え方、表現方法に違いがあります。しかし、どの特性も一長一短であり、工夫次第で補える部分も多くあります。 大切なのは、「自分と相手は違う」という前提を理解し、会話を通じてお互いを尊重し合う姿勢です。特徴を理解し合えば、より良い関係性が築けるはずです。