「パニック障害になりやすい人には、どのような特徴があるのか?」
この問いに対して、医学的には「はっきりとした傾向は不明」とされているのが現実です。しかし、実際の臨床や報告例を通じて、“なりやすい人の傾向”や“発症リスクの高い状況”について、ある程度のヒントが見えてきています。
本記事では、パニック障害の概要と、発症しやすい傾向にある3つのタイプ、そして日常生活でできる予防や対策について、わかりやすく解説していきます。


パニック障害とは、ある日突然、強い動悸や息苦しさ、発汗、めまいなどの「パニック発作」が繰り返し起こる精神疾患です。発作そのものもつらいのですが、それ以上に問題となるのが「また発作が起きるのではないか?」という“予期不安”と、発作が起きた場所や状況を避けようとする“回避行動”です。これらが日常生活に大きな支障をきたします。

治療は、主に抗うつ薬の一種であるSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)や、段階的に不安に慣れていく「脱感作療法」が中心となります。うつ病との関連も深く、脳内のセロトニン不足が関係していると考えられています。

また、パニック障害は10代後半から30代にかけて発症することが多く、男性よりも女性にやや多い傾向がある(男女比は1:2程度)とも言われています。
パニック障害に「なりやすい性格」や「環境」は明確には断定できませんが、強い緊張やストレスがきっかけになることが多いとされています。ここでは、特に注意したい3つの傾向をご紹介します。
① 過酷な環境に置かれている人
強いプレッシャーや過重労働など、心身への負担が大きい環境はパニック障害の引き金になることがあります。
たとえば、責任の重い仕事、人間関係がギスギスしている職場、常に張り詰めた空気の家庭など、目に見えにくい“精神的ストレス”が長期間続くことが影響します。

【対策】


② 緊張しやすい性格の人
もともと不安を感じやすく、人前で緊張しやすい性格の方は、パニック障害のリスクが高いと考えられます。このような性格の方は、ちょっとした失敗や周囲の反応に敏感になりやすく、精神的ストレスが積み重なりやすい傾向にあります。

また、疲労や睡眠不足など、身体的な不調と組み合わさると発作のリスクがさらに高まるため注意が必要です。
【対策】


③ 常に“気を張っている”人
疲れていても「まだ大丈夫」「もっと頑張らないと」と、自分を無理に奮い立たせて行動している人は、交感神経が常に優位になり、心身が休まるタイミングを失いがちです。
こうした“気を張る”習慣は、仕事や人間関係において成果を生むこともありますが、反面、限界が来たときに突然パニック発作が出るリスクをはらんでいます。

【メリット】
【デメリット】
【対策】
パニック障害は、脳内の神経伝達物質の働きやストレスなど複数の要因が絡んで発症します。
「なりやすい人」の特徴を一言で言えば、「慢性的な緊張状態にある人」と言えるでしょう。
以下の3つに該当する方は、特に注意が必要です。
パニック障害の予防には、自分の緊張やストレスに気づくこと、そしてそれを緩める術を持つことが何よりも大切です。

もし不安な症状が続くようであれば、早めに心療内科や精神科などの専門機関に相談することをおすすめします。

「頑張りすぎず、緊張を緩めて生きる」ことが、パニック障害の予防にも、自分らしく生きることにもつながっていきます。
