燃え尽き症候群の6つのサイン

燃え尽き症候群(バーンアウト)について

ボクシング漫画の名作『あしたのジョー』のラストシーンを覚えていますか?
ジョーはチャンピオンとの死闘を終え、全てを出し尽くした後、コーナーに座り込んだまま立ち上がることができません。そして最後に、「燃え尽きたぜ、真っ白にな」とつぶやきます。

燃え尽き症候群(バーンアウト)について

「燃えたよ、燃え尽きたよ、真っ白にな…」
この名シーンは、感情や体力をすべて使い果たした瞬間を象徴しています。実は、現代社会においても同じように「燃え尽きてしまう」現象が見られます。特に、顧客サービスを提供する職業では、頑張りすぎてしまい、働く気力や意欲を失ってしまう「燃え尽き症候群(バーンアウト)」が問題となっています。今回は、この「燃え尽き症候群」について詳しくご紹介します。

燃え尽き症候群とは?

燃え尽き症候群とは、過度なストレスや負担により、心身が極度に疲れ果て、仕事への意欲を失ってしまう状態を指します。正式な医学的病名ではありませんが、うつ病の一種と考えられることが多いです。

特に、コロナ禍の医療現場では、医療従事者が次々と燃え尽きてしまう事例が増えています。理想を抱いて医療の道に進んだにもかかわらず、感謝の言葉すらもらえず、ただ仕事に追われる日々が続くと、情緒が枯れてしまうことがあります。このような現象は医療の現場だけでなく、介護、教育、接客業など、顧客サービスを提供するあらゆる職種で起こり得る問題です。

燃え尽き症候群の主なサイン

もし以下のような症状がある場合、燃え尽き症候群かもしれません。ぜひチェックしてみてください。

  1. 心身ともに疲れ果てている
    最初はやる気に満ちていたのに、最近では疲れが取れず、体が重く感じます。何もしたくなく、ただ寝ていたいという気持ちになることが多い。
  2. 顧客との接触が面倒になり、顔を合わせたくない
    お客様と話すことが好きだったのに、最近ではできるだけ接触を避けたくなり、機械的に対応することが増えています。
  3. 同僚と話したくなくなる
    以前は職場の仲間と楽しく過ごしていたのに、最近では同僚との付き合いが面倒に感じ、できるだけ関わりたくないと思うようになりました。
  4. 職場に行くのが辛く、常に早く帰りたいと思っている
    職場に行くのが憂鬱で、仕事中も時計を見て早く帰ることばかり考えてしまいます。
  5. 仕事がつまらなくなり、辞めたいと感じる
    かつてはやりがいを感じていた仕事に、今では全く興味がわかず、辞めたいという気持ちが強くなっています。
  6. 仕事の実績や評価に対して無関心になる
    以前は成果を上げることが目標だったのに、最近では仕事を終わらせることだけを考えるようになり、評価に興味がなくなってしまいました。
燃え尽き症候群の主なサイン

これらの症状に思い当たることがあれば、燃え尽き症候群の可能性があります。

燃え尽き症候群を防ぐためには?

燃え尽き症候群を予防・改善するためには、以下の対策が有効です。

  • 仕事量を減らし、十分な休息をとる
    無理に働き続けるのではなく、適度に休息を取り、心身を回復させることが大切です。場合によっては休職や転職も選択肢として考えるべきです。
  • 仕事以外の楽しみを見つける
    家族や友人との時間、趣味など、仕事以外にも生きがいや楽しみを見つけることが、心のバランスを保つ鍵です。仕事に全てを捧げるのではなく、プライベートも充実させることが重要です。
  • 精神科や専門医のサポートを受ける
    燃え尽き症候群は、時にうつ病と同様の症状を引き起こすことがあります。不眠や食欲不振が続く場合は、専門の医療機関を受診し、適切な治療を受けることをお勧めします。

まとめ

燃え尽き症候群は、真面目で一生懸命な人ほどなりやすい症状です。しかし、自分自身を大切にし、適度に休息を取りながら仕事と向き合うことで、燃え尽きを防ぐことができます。仕事だけでなく、家族や友人との時間、趣味などのプライベートを大切にし、バランスの取れた生活を送りましょう。

もし、今の自分が燃え尽きていると感じたら、無理をせず一度立ち止まり、心と体をリフレッシュする時間を作ることが重要です。