怒りの感情のコントロール アンガーコントロール

感情の発生プロセスについて説明します。

感情が生まれるまでには3つの段階があるとされています。

まず1つ目は、何か出来事やきっかけが起こることです。

2つ目は、その出来事に対して自分の考えや捉え方、解釈が生じることです。最後に、その解釈に基づいて感情が生まれるというものです。例えば、上司から「手が空いたらこの作業をしてほしい」と依頼された場合、人によっては「自分は頼りにされている」と感じて嬉しいと解釈するかもしれません。一方で、「これは自分の仕事の範囲外だ」と不満を感じ、怒りが生じる人もいるでしょう。このように、感情は出来事そのものが引き起こすわけではなく、その出来事に対する解釈の違いによって生まれるのです。

次に、怒りが発生する3つのパターンについて解説します。まず1つ目は、攻撃を受けた際の防衛本能から来る怒りです。例えば、街中で突然知らない人にビンタをされた場合、混乱したりパニックになる人もいれば、すぐに反撃したくなる人もいるでしょう。後者は、攻撃に対する防衛本能としての怒りです。また、言葉による攻撃も同様です。たとえば、自分の大切にしている趣味を「つまらない」と言われると、それが心に攻撃されたと感じ、怒りが生まれることがあります。

2つ目のパターンは「すべき思考」によるものです。「普通はこうするべきだ」「なぜ○○しないのか」といった考えが基になっています。例えば、Aさんが「職場では同僚と雑談すべきだ」と考え、Bさんに話しかけたとします。しかし、Bさんは「仕事中は黙ってやるべきだ」と考えているため、Aさんに話しかけられても無視します。Aさんは「なぜもっと話してくれないのか」と不満を抱き、Bさんは「なぜ仕事に集中しないのか」と怒るでしょう。このように、人それぞれの「普通」や「こうあるべき」といった考えの違いが、怒りを引き起こす原因となるのです。

3つ目は、期待が裏切られたことによる怒りです。人は無意識のうちに他人に何かを期待していることがありますが、その期待が裏切られると怒りが生じます。たとえば、理想の上司像を持っていて、トラブルがあった時に守ってほしいと期待していた場合、その上司が何もしてくれなかった時に「期待を裏切られた」と感じて怒りが湧くことがあります。

最後に、怒りと向き合う方法についてです。1つ目は、日常的にストレスを発散することです。怒りは「二次感情」と呼ばれ、悲しみや不安などの「一次感情」が積み重なって発生することが多いです。そのため、ストレスを溜め込まないようにすることで、怒りを防ぐことができます。2つ目は、怒りを感じたら6秒待つことです。衝動的な怒りは時間とともに鎮まるため、6秒間待つことで冷静さを取り戻せます。

3つ目は、自分の中の「常識」や「期待」を見直すことです。怒りの原因は、多くの場合、自分の常識や期待が満たされなかった時に起こります。それを意識して手放すことで、怒りを抑えることができるようになります。