メンタルクリニックを初めて受診する際、多くの方が
「何を話せばいいのだろう」
「どんな質問をされるのか不安」
と感じるものです。
心の不調を抱えている状態では、言葉にするのも
難しく感じることがあるかもしれません。
しかし、医師との初診面接は、今後の治療を進めていくための大切な第一歩です。
今回は、初診をスムーズに受けるために
「メンタルクリニックの初診で伝えるべき5つのこと」
を詳しく解説していきます。

初診の面接では、医師は限られた時間の中で症状や背景、希望などの情報をもとに、診断や治療方針を検討していきます。診察の流れは、大まかに以下のようになります。
この中で患者さんが伝えるべき情報は、主に以下の5つに整理できます。それぞれを順に見ていきましょう。

まず重要なのは、「なぜ今、受診しようと思ったのか」を伝えることです。
これは「主訴」と「現病歴」と呼ばれる情報にあたります。
主訴(しゅそ):
今いちばん困っていること、悩んでいる症状を簡潔に伝えましょう。たとえば、
「気分が落ち込んでいる」「眠れない」「不安が強い」などです。
身体の症状や行動面の変化でも構いません。
病歴:
症状がいつごろから出始めたか、どのように変化してきたかも大切な情報です。
以下のような点を整理しておくと良いでしょう。
また、受診のきっかけも伝えましょう。自分の意思で受診を決めたのか、それとも家族や職場の人に勧められたのかなど、背景も医師にとって重要な情報です。

現在出ている症状を、できるだけ具体的に伝えましょう。症状は
心身両方に現れることが多いため、以下のような観点で整理すると伝えやすくなります。
睡眠について:
気分・感情の変化:
不安について:
身体症状:
行動の変化:
これらの情報は、診断だけでなく治療方針(たとえば薬物治療の必要性)
を検討するうえでも役立ちます。

過去のメンタルヘルスの経緯は、今後の治療を考える上で大きなヒントになります。
過去の受診歴:
幼少期や学生時代の様子:
これらの情報が、発達特性や長期的な気分の変化に気づく手がかりになることもあります。

本人の症状だけでなく、周囲の環境や背景も、診断と治療には重要です。
現在のストレス状況:
身体の病気や服薬:
家族歴:
家族構成と関係性:

患者さんの希望する治療方針と、医師の方針に大きなズレがあると、信頼関係の構築が難しくなります。そのため、希望は遠慮なく伝えて構いません。
治療のスタイルについて:
仕事・学業の継続について:
ただし、希望がすべて通るとは限らない点には注意が必要です。
たとえば、統合失調症の治療に漢方のみを希望される場合などは、
標準治療と合わないこともあります。
医師とよく話し合い、実現可能な治療の方向性をすり合わせていきましょう。

メンタルクリニックの初診では、限られた時間の中で多くの
情報を伝える必要があります。初診の目的は、適切な診断と治療方針の決定です。
そのために、以下の5つの情報を事前に
整理しておくと、スムーズな受診につながります。
心の不調を抱えての初診は不安も大きいと思いますが、飾らず、無理のない範囲でお話しいただければ、それが一番の近道になります。
医師との信頼関係を築き、安心して治療に臨めるよう、
ぜひこの記事を参考に準備してみてください。