発達障害とその特徴について、まず重要なポイントをお伝えします。発達障害には様々な種類があり、それぞれ異なる特徴を持っています。ただし、共通しているのは、発達障害が先天的な脳機能障害であるということです。つまり、発達障害による困難さは、決して本人の努力不足によるものではないという点が大切です。
これから、発達障害の種類やその特徴、そしてそれがどのように生活に影響を与えるのかについて、次の4つのテーマに分けて説明していきます。1. 発達障害とは何か、2. 代表的な3つの発達障害、3. あまり知られていないその他の発達障害、4. 二次障害によるさらなる困難です。
ぜひ最後まで読んで、発達障害への理解を一緒に深めていきましょう。

発達障害とは、生まれつき脳の機能に特有の偏りがあり、その結果として生活の中で困難を感じる状態を指します。発達障害の症状は程度や頻度に個人差があり、「ある・ない」の二分法ではなく、段階的に存在します。例えば、1から10の数値で表されるようなイメージです。
さらに、診断基準をすべて満たさないが、生活に困難を感じる「グレーゾーン」と呼ばれる人々もいます。また、発達障害は1種類だけでなく、複数の発達障害が併発することもあります。このように、発達障害には多様な側面があります。では次に、代表的な発達障害を説明していきます。

ASDは以前、自閉症やアスペルガー症候群と呼ばれていたものが統合されてできた診断名です。自閉症とアスペルガー症候群は以前、異なる障害とされていましたが、現在では区別が難しいため、統合されました。
ASDの特徴は主に2つあります。1つ目は、コミュニケーションが苦手であること。具体的には、相手の表情やトーン、裏の意味を読み取って臨機応変に対応することが難しく、冗談を真に受けてしまったり、場の空気を読むのが苦手なことが挙げられます。2つ目は、こだわりの強さと感覚の偏りです。特定のルーティンや物事に対して非常に強いこだわりを持ち、感覚過敏や鈍麻も見られることがあります。
ADHDの特徴は主に2つに分けられます。1つ目は、不注意です。集中力を維持するのが難しく、ケアレスミスや物忘れが多いのが特徴です。2つ目は、多動・衝動性です。手足を落ち着きなく動かしたり、会話中に相手の話を待たずに口を挟んでしまうなどの行動が見られます。
ADHDには不注意が目立つタイプ、多動・衝動性が強いタイプ、その両方を持つ混合型が存在します。
SLDは、かつて学習障害(LD)と呼ばれていたもので、現在では読み書きや計算など特定の学習領域に困難を感じる障害です。例えば、文字を読むのが苦手なディスレクシア、字を書くのが難しいディスグラフィア、計算が苦手なディスカリキュリアなどがこれに該当します。

代表的な発達障害以外にも、あまり知られていないものがあります。例えば、発達性協調運動障害は、体の動きを協調させることが苦手な障害で、ハサミの使用や球技などが難しいことがあります。チック症は、無意識のうちに体が動いてしまったり、音声を発してしまう障害です。吃音症は、言葉がスムーズに出ないことで、発話に困難を感じる症状です。

発達障害に伴う困難さやストレスによって、うつ病や適応障害などの精神的な症状が現れることがあります。これを「二次障害」と呼びます。二次障害には、内在化障害(自分に影響を及ぼすもの)と外在化障害(他人に影響を及ぼすもの)があります。
以上が、発達障害の種類や特徴、そしてそれに伴う生きづらさについての説明です。発達障害に対する理解を深め、周囲のサポートや適切な対応を考えるきっかけになれば幸いです。ぜひ、無理のないペースで一緒に進めていきましょう。