【ASDセルフケア】ASDの診断を受ける意義4つ― 「知ること」から始まる自分との付き合い方―

ASDの診断を受ける意義4つ

こんにちは。今回は、「ASDの診断を受ける意味」について、
私なりの視点でお話してみたいと思います。

発達障害、特にASD(自閉スペクトラム症)について調べていると、
こんな疑問を抱く方も多いのではないでしょうか?

「診断を受けたからって、ASDが治るわけじゃないよね?」

薬もないなら、わざわざ病院行って診断される必要あるのかな?」

はい、その気持ち、すごくよくわかります。ASDは、風邪みたいに薬で治る病気ではありませんし、
「特性」そのものが変わるわけでもありません。

でも、それでもやっぱり診断には意味があるんです。

実際に、私自身や周囲のASD当事者の方々を見ていて、「診断を受けたことで人生が前向きになった」「やっと自分の人生の謎が解けた」という声をたくさん耳にします。

今日は、そんな「診断を受ける意味」について、わかりやすく4つのポイントに分けてお話していきますね。

1. 自分のことが“ちゃんと”わかる

1. 自分のことが“ちゃんと”わかる

ASDの診断を受けると、自分の特性や行動の理由がクリアになることが多いです。

たとえば…

  • 「なんで私は人と距離感がうまく取れないんだろう?」
  • 「急な予定変更が、こんなにもしんどいのってなんで?」
  • 「ずっと“普通に”やってるつもりなのに、なぜか怒られる…」

こうした“モヤモヤ”に、名前と理由がつく。それだけで、自分を少しだけ許せるようになることって、ありませんか?

それまでは「自分がダメなんだ」「私って人間として欠陥があるのかな」
と思いがちですが、実はそれって“脳の特性”によるものだったりします。

自分のせいじゃないってわかると、ちょっと気持ちが楽になる。診断は、自分を知るためのスタートラインなのです。

2. 「生きやすさ」のヒントが見えてくる

2. 「生きやすさ」のヒントが見えてくる

ASDの特性は変えられないけど、生活を工夫することはできます。

たとえば…

  • スケジュール管理が苦手 → 視覚的なスケジュールアプリを使う
  • 音に敏感 → ノイズキャンセリングイヤホンを常備する
  • 空気が読みにくい → 会話のテンプレを覚えておく

こういった「生活ハック」は、自分の特性を正しく知っていないと難しいんですよね。

逆に、診断を受けて自分の強みや弱みが見えてくると、「あ、これを使えばラクになるかも」「ここはあえて避けた方がいいな」って判断できるようになります。

3. 心のトラブル(二次障害)を防げることも

3. 心のトラブル(二次障害)を防げることも

実は、ASDの方が本当に困ってしまうのは、「ASDそのもの」よりも、**それに伴って起きる心の問題(うつ、不安、不眠など)**の方だったりします。

これを「二次障害」と呼びます。

特性に気づかず、社会で無理をし続けたり、自分を責め続けていたりすると、
心が限界を迎えてしまうことがあります。これはとてもつらいことです。

でも、診断を受けて早めに自分の状態を知っておけば、

  • 「あ、いま無理してるかも」と気づけたり
  • 必要に応じてお薬やカウンセリングを受けたり
  • 環境調整(働き方や人間関係の見直し)を考えたり

といった対応ができるようになります。

つまり、診断は“自分を守る道具”にもなるのです。

4. 必要な支援につながりやすくなる

もうひとつ大事なこと。それは、診断があると
使える制度やサポートの選択肢が増えるということです。

例えば…

  • 障害者手帳(精神障害者保健福祉手帳)を取得できる
  • 就労移行支援や相談支援を受けられる
  • 障害者雇用の枠で働くことができる
  • 医療費の助成や交通機関の割引が使えるケースも

「制度を使う=甘え」では決してありません。

必要な人が必要なサポートを受ける

ことは、社会の当たり前の仕組みです。

診断によって、その扉を開ける“鍵”を手に入れることができる。これも、見逃せない大きなメリットのひとつです。

おわりに:診断は“ゴール”じゃない、“はじまり”です

ASDの診断を受けても、すぐに生活が劇的に変わるわけではありません。

でも、今まで気づかなかった「自分の特徴」に光が当たることで、見えてくる世界が変わります。
生きづらさの正体がわかるだけでも、前に進む力が湧いてきたりします。

診断は、「このままじゃダメ」って言われるものじゃありません。

むしろ、「あなたはあなたでいいんだよ」と言ってもらえる一歩なのだと思います。

迷っている方がいたら、無理にとは言いませんが、

「知ることで変わる未来もある。」

ということを、そっと心に留めておいてもらえたら嬉しいです。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

またお会いできるのを楽しみにしていますね。