こんにちは。
今日は、統合失調症を抱えて生きている方、またはご家族や周りの方に向けて、
「どうすれば日々の生活を少しでも穏やかに、自分らしく過ごせるのか」
についてお話ししたいと思います。
統合失調症というと、
「怖い病気」
「治らない病気」
というイメージを持たれている方もまだ多いかもしれません。
でも実際には、薬やサポートを上手に使っていけば、症状は十分に安定し
社会の中で自分のペースで暮らしていくことができる病気です。
もちろん波はありますし、うまくいかない日もあります。だからこそ、
焦らず、無理せず、「できることを、できる範囲で」やっていくことがとても大切です。
今日は、私自身や支援の現場で学んできたことをもとに、
統合失調症と付き合っていく上での
「6つのヒント」
をご紹介します。どれも、小さなこと。
でも、日々の安心につながるものばかりです。
よかったら、コーヒーでも飲みながらゆっくり読んでみてくださいね。

統合失調症と診断された方の多くが経験するのが、「幻聴」です。
誰かが自分のことを話している声が聞こえたり、
命令されたように感じたり…といった体験ですね。
正直、しんどいです。怖いし、不安になりますよね。
でも大切なのは、「幻聴に振り回されないこと」。それがすごく大事です。
幻聴は「脳の誤作動」なんです。パソコンやスマホも
ときどき変な動きをしますよね。あれと同じ。だから
「また脳がちょっと疲れてるのかな」
くらいに、軽く受け流してOKです。
「これは現実?幻聴?」と自分で見分けるクセをつけていくと、
だんだん幻聴とも距離が取れるようになってきます。

「誰かに監視されてる気がする」
「テレビが自分にメッセージを送ってる」
そんな“妄想”も、統合失調症の症状のひとつです。
それが本当かもしれない…と思うと、すごく怖くて、つらくなりますよね。
でもここで一歩、「これは本当に現実?それとも考えすぎかも?」
と、いったん立ち止まってみてください。
大事なのは、「妄想が浮かぶのは仕方ない」と受け止めつつ、
「行動はそれに引っ張られないようにする」こと。
自分の頭の中に“もう一人の自分”を置いて、「他の見方もあるかもね」と
つぶやけるようになると、少しずつ冷静さを取り戻せることがありますよ。

症状が落ち着いてくると、「もう大丈夫!」と思ってしまいがちですが、
実は、統合失調症では“再燃(ぶり返し)”が起きやすいことも知られています。
でも、安心してください。多くの場合、「その前兆」はちゃんとあります。
たとえば、眠れなくなる、イライラする、なんとなく不安…
そんな小さな変化が、実は再燃のサインだったりします。
だから、「自分の再燃の傾向(クセ)」を知っておくのって、とても大事です。
そして、そのサインに気づいたら、少しペースを落とす。
休む。病院や支援者に早めに相談する。
それだけで、症状の悪化をぐっと防げることがあるんです。
「意欲が出ない」「気力がわかない」そんな日が続くと、
自分でもびっくりするくらい動けなくなることがあります。
これってサボってるわけじゃないんです。
統合失調症の“陰性症状”や“認知機能の障害”が関係してるんです。
でも、完全に止まってしまうと、どんどん生活のリズムが崩れていってしまいます。
だからこそ、「少しずつ、動く」ことが大切なんです。
たとえば、
そんな、小さなことからで大丈夫。むしろ「小さなことを毎日続ける」がコツです。
デイケアに通ったり、訪問看護を利用したりといった「人とのつながり」もリズムを整える助けになりますよ。
「自分は病気なんだ」と認めるのって、正直つらいことです。
でもね、統合失調症を否定し続けると、どうしても治療や支援を受けるのが難しくなります。
その結果、再燃を繰り返したり、苦しい思いを何度もすることに…。
病気を受け入れることは、「あきらめ」じゃありません。
むしろ、
「じゃあ、この病気とどう付き合っていく?」
という前向きなスタートなんです。
「リカバリー」という考え方をご存じですか?
これは、
「病気があっても、その人らしい生き方を取り戻していく」
プロセスのこと。
完治よりも、「どう自分らしく生きるか」が大切。
そう考えると、少し気持ちが軽くなりませんか?
調子がよくなってくると、「仕事に戻りたい」「社会で何か役に立ちたい」
そんな気持ちが出てくる方も多いと思います。素敵なことです。
でも、社会復帰にはちょっとした“コツ”があります。それは
「段階的に慣れていくこと」
です。
たとえば、
こんなステップを踏むと、無理せず、自信を持って働けるようになります。
「働く=週5フルタイム」じゃなくていいんです。
週に1回の通所から始めてもいい。あなたのペースがいちばん大事です。
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。
統合失調症と向き合う日々は、ときに孤独で、しんどいものかもしれません。でも、焦らなくていい。
大きなことをしようとしなくていい。
「今日もちゃんとごはん食べた」
「今日は外に出られた」
それだけで、本当に立派なことです。
今回ご紹介した「6つのヒント」、どれかひとつでも、今のあなたにとってヒントになればうれしいです。
あなたがあなたらしく、安心して生きていけますように。
そして、つながれる支援が、そばにありますように。