こんにちは、メンタルケアに関心をもつ皆さんへ。
今回は、うつ病の中でも特に深刻で、見過ごされやすい「ヤバい症状」についてお話していきます。
うつ病と聞くと、「ちょっと落ち込む病気」「気分の問題でしょ?」と思われがちですが、実際には想像以上に重く、命に関わるような症状があらわれることもあるんです。
この記事では、そんな“見逃してはいけないサイン”を5つご紹介し、最後にはその対処法もお伝えします。ご自身のためにも、大切な人のためにも、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
うつ病が重くなると、「自分はすでに死んでしまっている」「心臓が動いていない」「血が流れていない」なんて感覚に襲われることがあります。
これ、実はコタール症候群といって、極めて重度のうつ病の一種で起こる妄想なんです。
本人の中では「自分は存在していない」という感覚がリアルで、本気でそう思い込んでいます。「生きているはずなのに、魂だけがこの世に取り残されて、地獄の苦しみを味わっている」──そんなふうに感じることさえあります。
ここまでくると、単なる落ち込みではなく、明らかな精神的な危機状態です。本人にしかわからない深い苦しみがそこにあります。
うつ病の症状には、いわゆる「思考・行動のブレーキ」がかかるものがあります。これを精神運動抑制と呼びます。
さらに進行すると、「うつ病性亜昏迷(あこんめい)」という状態になることも。これはもう、外から見れば完全に無反応な状態。
…まるで命のない人形のように見えることもあるんです。
でも、これが怖いのは、「何も考えていないように見えて、実は中では激しい自己否定や苦しみに支配されている」ことがある点。声が出ない、体が動かない──それでも、心の中ではネガティブな声が鳴り止まないこともあるんです。

うつ病のつらさのひとつが、この**反復思考(反芻思考)**です。
「自分はダメだ」「全部無意味だ」「もう取り返しがつかない」
──こんな言葉が、エンドレスで頭の中をぐるぐる回って止まらない。
ある人は「壊れたレコードみたい」と表現します。
ある人は「自分の脳に呪いがかかってるみたい」と言います。
自分の意志では止められないし、なぜこんなことを何度も考えてしまうのかもわからない。
まさに思考の暴走です。
この苦しみが積もると、「もうこの思考から逃れたい」という一心で、
自傷や自死を考えてしまう人もいます。
うつ病が悪化してくると、「自分がいるせいで、みんなが不幸になっている」と思い込んでしまうことがあります。これを**罪業妄想(ざいごうもうそう)**と言います。
──そんな非現実的な思い込みに苦しんでしまうのです。
もちろん、そんなことは決してありません。でも、本人にとっては“完全な事実”のように思えてしまう。これは脳の認知が歪んでしまっている状態であり、病気による誤作動です。
だからこそ、「そんなふうに考える自分が悪い」と思う必要はありません。正しく治療することで、こうした妄想も薄れていくんです。

この症状は非常にセンシティブですが、正直にお伝えしたいと思います。
うつ病の重度な状態では、「死にたい」が“義務”のように感じられることがあります。
…こうした思考は、本人にとってはとても自然で、当たり前のように感じられるのです。
これは“怠け”でも“甘え”でもなく、**完全に脳の不具合(バグ)**です。でも、そんな状態でも「死なずにいよう」と踏みとどまってくれる人たちがいる。
本当に、本当にすごいことです。
今この記事を読んでくださっているあなたが、
もしその一人なら──
生きていてくれてありがとう。
ここまで読んで「もしかして自分かも」と感じた方。
あるいは「身近なあの人の様子が気になる」と思った方。
そんなあなたのために、ここからは対処法を3つご紹介します。
まず大事なのは、「今すぐに何かしようとしないこと」。
うつ病のときに最も必要なのは、「休息」です。
仕事・家事・人付き合い──
ぜんぶ後回しにしてOKです。
「何もしない自分がイヤだ」と思う必要はありません。
“何もしないこと”が、いちばんの治療なんです。
ここまで紹介したような重症のうつ病の症状は、薬なしで治すのはかなり難しいです。
しっかり医師に相談して、適切な抗うつ薬を使うことはとても大切。
「薬に頼りたくない」「副作用が怖い」という気持ちもよくわかります。でも、つらさを我慢する必要はありません。
薬は「弱さの象徴」じゃなく、「回復のための道具」です。
本人に強い希死念慮(しにたい気持ち)がある場合は、安全確保が最優先です。
家族や周囲の人が付き添って見守る、危険なものを遠ざける──そういった対応はもちろん大事ですが、それでも難しいときは、入院という選択肢もあります。
精神科病院というとネガティブなイメージがあるかもしれませんが、実際には「安心して過ごすための保護的な環境」です。
命を守るために、一時的な入院を選ぶことはとても勇気ある選択です。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございます。
この記事でご紹介した症状は、どれも「自分の力だけではどうにもならない」ほどの苦しみです。でも、そんな中でも、今日を生きているということ。
それは、本当にすごいことなんです。
つらかったのに、今日まで生きててくれてありがとう。
誰にも言えない思いを、抱えてきてくれてありがとう。
もし今、あなた自身がうつ病で苦しんでいるなら、どうかひとりで
抱えこまずに、病院・家族・友人に声をかけてください。
助けは、きっとあります。
あなたの命は、何よりも大切です。
この記事が、少しでもその手助けになれたら嬉しいです。
心から、応援しています。