【意外と知らない】寝る前の双極性障害の特徴5選【躁うつ病】

【意外と知らない】寝る前の双極性障害の特徴5選【躁うつ病】

こんにちは。今回は「寝る前にあらわれやすい双極性障害の特徴」についてお話しします。

夜になると、急に頭が冴えてきたり、なぜか眠れなかったり…。双極性障害を抱える方にとって、夜というのは特にしんどい時間帯かもしれません。誰にも言えず、布団の中で苦しんでいる方も多いのではないでしょうか。

この記事では、そんな「寝る前のつらさ」の正体を丁寧にひもときながら、
双極性障害特有の夜の特徴を5つご紹介し、最後には対処法についてもお伝えします。

特徴①:アイデアの洪水が止まらない

特徴①:アイデアの洪水が止まらない

「今すぐ世界を変えるようなアイデアが浮かんだ!」

「これをSNSに投稿しなきゃ!」

——夜、布団に入ったはずなのに、突然頭がフル回転し始めてしまう。これ、実は双極性障害の「躁状態」や「軽躁状態」でよく見られる現象です。

特に特徴的なのが「観念奔逸(かんねんほんいつ)」という症状。考えが次から次にあふれ出てきて、自分では止められないほどになります。本人にとってはまさに“天才的な発想”に思えるため、眠るどころではなくなってしまうのです。

そして、深夜にも関わらずSNSやネットにそのアイデアを一方的に投稿したり、衝動的に大量のネットショッピングをしてしまったり…。場合によってはキャッシングまでしてしまい、翌朝から後悔の嵐に見舞われることも。

特徴②:朝まで反省会が終わらない

特徴②:朝まで反省会が終わらない

「なんであんなことを言っちゃったんだろう…」
「本当に自分ってダメだな」

双極性障害のうつ状態では、特に夜になると“自己否定”の思考が
頭の中をグルグル回り続けます。

これは「反復思考」「罪業妄想」と呼ばれることもあり、
過去の出来事や自分の失敗ばかりが思い出されて、どうしても眠れなくなってしまいます。

実は、躁状態のときにとった行動や言動を、うつ状態になったときに激しく後悔してしまうのも、

双極性障害の特徴のひとつ。深夜の静けさのなかで、自分を責め続け、
気づけば朝。眠れないまま疲弊し、さらに気分が落ち込む

——そんな悪循環に陥りやすくなるのです。

特徴③:未来への不安で眠れない

特徴③:未来への不安で眠れない

「このままじゃ体も壊れそう…」
「お金が足りないかもしれない」「将来が怖い…」

夜になると、漠然とした不安や心配が次から次に浮かんできて、
頭の中を支配してしまうことはありませんか?

実はこれは、うつ状態にも躁状態にも共通してあらわれる症状です。うつ状態では特に、
「未来が真っ暗に感じる」ような気持ちに押しつぶされることもありますし、

意外かもしれませんが、躁状態でもどこか不安を感じていて、その不安をかき消すように
衝動的な行動を取ってしまうケースもあります。

眠ろうとして布団に入ったのに、不安や心配が止まらず、眠るどころか気持ちがどんどん不安定になってしまう…。夜の時間帯は、こうした感情の波が特に強くなるため、注意が必要です。

特徴④:体内時計がめちゃくちゃになる

「夜になると目が冴えて眠れない」「気づいたら昼夜逆転してた」

双極性障害を抱える方にとって、「体内時計の乱れ」はとても大きな問題です。
うつ病と比べても、双極性障害では3倍以上眠りにくいという研究結果もあります。

実際、眠気が来る時間が日によってバラバラだったり、夜型になって朝起きられなくなってしまったりするケースが多く、生活リズムが整いにくいという特徴があります。これは、脳の体内時計の調整機能が不安定になってしまうためです。

しかも、体内時計が乱れると、再発のリスクも上がると言われています。2年間での再発率が、
睡眠が安定している人に比べて約2倍になるというデータもあります。

特徴⑤:「寝なくても平気」と感じてしまう

寝てる場合じゃない!」「俺には睡眠なんていらん!」

これは、典型的な躁状態または軽躁状態における症状のひとつです。実際には体は疲れていても、本人は「全然眠くない」と感じてしまい、エネルギーに満ち溢れた状態になります。

夜中に突然外に出かけたり、急に大掃除を始めたり、SNSで延々と語り続けたり…。
まさに“じっとしていられない”状態に陥ってしまうのです。

この症状は「行為心迫(こういしんぱく)」とも呼ばれ、本人の意思とは関係なく、行動を止められない状態。結果として、睡眠不足になり、次に待っているのは、反動のようにやってくる「うつ状態」。エネルギーを使い果たした後の急落が、とてもつらくなってしまうのです。

最後に:夜のしんどさを抱えるあなたへ。対処法を3つご紹介します

双極性障害の「夜」のしんどさには、特徴があり、そして「対処法」もあります。
すべてを一人で抱え込まず、まずは次の3つを試してみてください。

対処法①:「何もしない」を選ぶ勇気

寝る前、頭がフル回転していても、不安でいっぱいでも、

「今は何もしない」

と自分に許可を出してみましょう。完璧に眠れなくてもいいんです。

食事・休息・睡眠以外のことは、しばらくお休みしても大丈夫。
「何もしないこと」が、むしろ治療に近づく第一歩です。

対処法②:薬の力を借りることも大切

双極性障害は、気分の波と睡眠の問題が深く結びついています。
特に今回ご紹介したような「夜の症状」は、薬による治療が必要なことがほとんどです。

「薬に頼りたくない」と感じる方も多いかもしれませんが、自分を守るための
「ツール」として、前向きに活用してみてください。

対処法③:安全な環境を整える

特に夜は、衝動的な行動や自傷行為のリスクが高くなります。
ひとりで抱え込まず、信頼できる人に相談したり、必要に応じて入院など
安全な環境を選ぶことも、大切な選択肢です。

おわりに:あなたが今夜を越えること、それだけですごいこと

双極性障害の「夜」は、ときに孤独で、ときに怖くて、そして本当にしんどいものです。
でも、あなたが今こうして生きていること自体が、とても尊いことです。

「今日も何とか夜を越えられた」

——それだけで本当にすごいことなんです。

この記事が、少しでもあなたの夜を照らす灯りになれたら嬉しいです。
最後まで読んでくださって、本当にありがとうございました。