今回は「ASD話し方・会話の特徴17選」について解説します。
発達障害にはさまざまな特性があり、話し方にもその特徴が現れることがあります。
ASD(自閉症スペクトラム障害)の方の中には、話し方の特徴を気にしている方もいるかもしれません。
この記事を読むことで、ASDやアスペルガー症候群の話し方の特徴を知り、対策に役立てていただければと思います。
ASD(自閉症スペクトラム障害)は、ADHDや学習障害などと同じく発達障害の一つです。
従来はアスペルガー症候群や自閉症と区別されていましたが、現在では「ASD」として連続的に捉えられています。
ASDを理解するために、ローナ・ウィングが提唱した「三つ組みの特性」が役立ちます。
これらの特性はASDの基本的な特徴とされ、話し方にも影響することがあります。
ASDの特性の出方は人それぞれであり、ASDと診断されても、ADHDや知的障害、学習障害(LD)の特性を併せ持つ方もいます。
たとえば、失言が多い人でも、それがADHD由来かASD由来かで異なります。
そのため、これから紹介する話し方や会話の特徴も人によって当てはまるかどうかは異なります。
ここからはASDの方に多く見られる「話し方・会話の特徴17選」についてご紹介します。
今回は17選のうち7つをご紹介します。
ASD(自閉症スペクトラム障害)の方には、コミュニケーションや会話の面で独特な特徴が見られることがあります。
話し方の特徴を理解することで、自分の強みを活かしたり、周囲とのコミュニケーションをよりスムーズにする対策を考えるきっかけにしていただければと思います。
1.表情や抑揚の変化が少ない
ASDの方は、コミュニケーションの特性から表情を作ったり、抑揚をつけた話し方をすることが難しいことがあります。
たとえば、「明るく挨拶をする」という場面で、自分では明るく振る舞っているつもりでも、周りにはそう見えないことがあります。
こうした特性が原因で、意図せず相手に冷たい印象を与えてしまうこともあるかもしれません。
2.曖昧な質問に対する回答が苦手
ASDの方には「曖昧さ」がわかりにくいという特性があります。
たとえば、「最近調子はどう?」と聞かれると、いつからいつまでのことを聞かれているのか、どの調子について聞かれているのかを考えてしまい、答えに詰まってしまうことがあります。
そのため、定型的な答え方を覚えている方も多いです。
3.場に合わせた言葉遣いや敬語が苦手
ASDの方は、相手に合わせた言葉遣いを判断するのが難しく、初対面でもタメ口になったり、逆にどれだけ親しい相手でも敬語を使い続けてしまうことがあります。
また、敬語を使っても丁寧語、尊敬語、謙譲語が混ざり、逆に言葉遣いが不自然に感じられることもあります。
4.自分の気持ちや考えがわかりにくい
ASDの方には、感覚の鈍麻がある場合があり、自分の感情や感じ方がよくわからないことがあります。
このため、「どう思う?」や「どう感じた?」と質問されても、答えに窮してしまうことがあります。
自分の気持ちや考えを表現することが難しいと感じる場合もあるでしょう。
5.失言をしてしまう
失言はADHDの特徴でもありますが、ASDの場合は共感力が弱いことが原因とされます。
ADHDの方が衝動的に失言してしまうのに対し、ASDの方は相手の気持ちがわからず、意図せず発言してしまうことが多いです。
失言をしても気づかない場合もあり、誤解を生むことがあります。
6.空気を読めない発言をしてしまう
ASDの特性として、人の気持ちや意図がわかりにくいことから、空気を読めない発言をすることがあります。
たとえば、「挨拶は信頼関係を築くために大切」という話をされても、「自分は信頼関係を築きたくないので挨拶はしません」と言ってしまうなど、周囲を驚かせることがあります。
7.話すタイミングがわからない
ASDの方は非言語的なコミュニケーションが苦手なことから、話しかけてよいタイミングが判断できないことがあります。
たとえば、相手がPC作業に集中していることに気づかずに話しかけてしまったり、逆に忙しさが判断できないために話しかけられないこともあります。
今回はASD話し方の特徴17選のうち、7つを紹介しました。
次回の記事では残りの10の特徴をお伝えしたいと思います。
興味のある方は、ぜひ楽しみにしてください。