うつ病の知られていない10の症状

うつ病の知られていない10の症状

 【知られざるうつ病の症状10選】 体と心に現れる意外なサイン

うつ病というと「気分が沈む」「何もやる気が起きない」といったイメージが一般的ですが、実際には私たちが想像する以上に多彩で、かつ見逃されやすい症状が現れます。時には身体の不調として始まることもあり、単なる体調不良と誤解されることも少なくありません。

ここでは、精神科や心療内科の現場でも見落とされがちな“知られていない”うつ病の初期症状を10項目にわたって紹介します。ご自身や大切な人の不調に気づくきっかけになれば幸いです。

(1)あちこち痒い:皮膚に出る心のサイン

(1)あちこち痒い:皮膚に出る心のサイン

うつ病の方の中には、皮膚に原因不明のかゆみや蕁麻疹が出ることがあります。交感神経の過活動により血管が収縮し、皮膚の血流が悪くなることで乾燥が進行。これがかゆみや肌荒れの原因と考えられています。特にアトピー性皮膚炎などの持病がある方は、うつの初期で症状が悪化することもあります。

(2)便秘や下痢:腸も心とつながっている

(2)便秘や下痢:腸も心とつながっている

副交感神経の働きが低下することで、胃腸の動きが鈍くなり、便秘や時に下痢を繰り返す人もいます。これも心のストレスが体に現れたサインのひとつ。薬を飲んでも便秘が治らない場合には、メンタルの状態を疑うことも大切です。

(3)すべてがうるさく感じる:音過敏の落とし穴

(3)すべてがうるさく感じる:音過敏の落とし穴

ちょっとした物音にもイライラしたり、会話や騒音に過敏に反応したりする「音過敏」。これはうつ病で交感神経が過剰に興奮している証拠かもしれません。学校や職場など日常生活に大きな影響を及ぼしやすく、外出や人付き合いが億劫になるきっかけになることもあります。

(4)眩しすぎる光:光過敏という症状

明るい光に対して異常な不快感を覚える「光過敏」も、うつ病でよく見られる症状です。帽子やサングラスが手放せなくなり、人目を避けるようになることも。これが原因で「雰囲気が変わった」と誤解されてしまうこともあります。

(5)寒さに異常に弱い:夏でも手袋が手放せない

寒さへの過敏も交感神経の過剰活動によって引き起こされます。夏でも寒く感じ、厚着をしたくなるような冷え性は、うつ病の身体的サインの一つです。特に手足の冷えが目立つ方は注意が必要です。

(6)お風呂がしんどい:意外と高いハードル

入浴は意外と複雑な工程が多く、うつ病になるとそのすべてが負担に感じられてしまいます。体力や気力の消耗が激しくなるため、「面倒くさい」を通り越して「無理」と感じることもあります。入浴ができない日が続いても、自分を責めずに対処していくことが大切です。

(7)味がしない:食の楽しみが消える

食欲がなくなるだけでなく、「何を食べても美味しく感じない」「味がわからない」といった味覚の低下が現れることもあります。栄養不足からさらに体調が悪化するリスクもあるため、無理のない範囲での食事が必要です。回復すれば味覚も戻るため、希望を持ちましょう。

(8)顔が怖い:表情の変化に気づいて

表情筋の動きが減り、笑顔がぎこちなくなる「微笑みうつ」や、無表情で怖く見られてしまうといった現象もあります。本人は無意識でも、周囲は違和感を抱くことがあるため、表情の変化は大切なサインです。

(9)突然キレる:エネルギーの使い方の誤作動

普段は落ち込んでいても、ある瞬間に感情が爆発することがあります。これは蓄積したストレスや絶望感が限界に達したことを示しています。怒りの後に自己嫌悪に陥り、より深い抑うつ状態に移行するリスクもあるため、早めの支援が必要です。

(10)気づいたら泣いている:涙の自浄作用

「泣く理由がわからないけど涙が出る」と感じたことはありませんか?これはストレスホルモンを涙とともに排出しようとする体の自己防衛反応とも言われています。無意識のうちに涙が流れる時、心が限界に近づいている可能性があるのです。

まとめ:心と体はつながっている

今回ご紹介した10の症状は、必ずしもすべてのうつ病患者さんに見られるものではありません。しかし、これらのサインを知っておくことで、早期の気づきと適切な対応が可能になります。

「ただの体調不良かも…」と見過ごさず、違和感を感じたら専門機関に相談する勇気を持ってください。うつ病は適切な支援と治療によって回復可能な病気です。

何よりも大切なのは、「気合でどうにかする」ではなく、「助けを求める」という姿勢です。あなたの身体と心は、精一杯サインを送ってくれているのですから。