うつ病で受診を考える目安6つ

うつ病で受診を考える目安6つ

こんにちは。

今日は、ちょっと大事なお話をさせてください。

「最近、なんとなく元気が出ない」
「寝ても疲れが取れない」
「朝がどうしてもつらい」

こういう時、あなたならどうしますか?
多くの人は「少し休めば大丈夫かな」「気のせいかもしれないし」と思って、何とかやり過ごそうとすると思います。

でも、もしかしたらそれ、うつ病の始まりかもしれません。

もちろん、人は誰でも落ち込むことがあります。つらい出来事があれば、気分が沈んで当然です。
ただ、その落ち込みが長引いたり、普段の生活に支障をきたしているとしたら――
それは“気のせい”では済まないかもしれません。

今回は、精神科医の視点から「うつ病で受診を考えたほうがいい6つのサイン」を、できるだけわかりやすくご紹介します。
ご自身のチェックにも、大切な人の変化に気づくきっかけにも、ぜひ読んでみてくださいね。

1. 気分の落ち込みが2週間以上続いている

1. 気分の落ち込みが2週間以上続いている

まず、一番大事なポイントです。

「最近なんだか元気が出ない…」
こう感じたとしても、1~2日で回復することはよくあります。そういう時は、しばらく休めば自然と気持ちが整ってくることも多いです。

でも、落ち込んだまま2週間以上続いているなら、それは注意が必要です。

うつ病は「脳のエネルギー不足」や「神経伝達物質の不調」などが関係していて、気分が自然に戻らなくなるという特徴があります。
医学的な診断基準でも、「2週間以上続いていること」が一つの基準とされているほど。

こんな状態、思い当たりませんか?

  • 1か月以上、何をしても気が晴れない
  • 休みの日でも気分が沈んだまま
  • 少しずつ悪くなっている気がする

これらに当てはまる方は、早めに受診を考えてみてくださいね。

2. 寝ようとしても眠れない日が続いている

2. 寝ようとしても眠れない日が続いている

「夜になると考えごとが止まらなくなる」
「布団に入っても眠れない」
「明け方に目が覚めてしまう」

こんなふうに、睡眠に問題が出てくるのも、うつ病のサインの一つです。

実は、うつ病の初期には「睡眠の質の低下」がよく現れます。
眠れないことで体も心もどんどん疲れてしまい、さらに気分が落ち込むという悪循環に…。

特に注意が必要なのは、「眠れていない日が何日も続いている」というパターンです。

眠れないというだけで、日常生活に大きな支障が出てきます。
それが続くと、体調不良・集中力の低下・意欲の喪失など、どんどん悪化してしまうこともあります。

「たかが不眠」と思わずに、早めに相談するのがおすすめです。

3. 吐き気やめまい、食欲不振など体調不良が続いている

3. 吐き気やめまい、食欲不振など体調不良が続いている

「最近、ずっと体調がすぐれない」
「病院に行っても異常が見つからない」

そんな方は、心のSOSが体に出ているのかもしれません。

うつ病では、精神的な症状だけでなく、次のような身体症状もよく見られます:

  • 吐き気や胃のムカムカ
  • めまいや動悸(どうき)
  • 食欲不振や急な体重減少
  • 倦怠感(けんたいかん)やだるさ

これらは「気のせい」ではありません。
むしろ、**自律神経の乱れによる“本当の不調”**です。

特に、こんなサインが出ている方は要注意:

  • 通勤電車で何度も吐き気を感じる
  • 何日もごはんが喉を通らない
  • とにかくだるくて起きられない

体が教えてくれる異変を、無視しないでくださいね。

4. イライラや涙が止まらないなど、感情が不安定になっている

「ちょっとしたことでイライラしてしまう」
「どうしても涙が止まらない」
「気分の波が激しくて、自分でもコントロールできない」

こうした感情の不安定さも、うつ病の大切なサインです。

うつ病というと「落ち込む病気」と思われがちですが、実は「感情の起伏が激しくなる」ケースも少なくありません。

特に、

  • 前は気にならなかったことにイラついてしまう
  • 気づけば涙が流れている
  • 些細なことで対人関係のトラブルが増えた

…という方は、心の余裕がなくなってきているサインかもしれません。

一時的なストレスかな?と思っているうちに悪化してしまうこともあるので、早めのケアが大切です。

5. 周りの人に「病院に行ってみたら?」と言われた

「自分では大丈夫と思っているのに、家族や友人から“受診した方がいいよ”と言われた」
――実はこれ、よくあるうつ病のパターンです。

うつ病では、本人が気づかないまま症状が進行することもあります。
その理由の一つが、「判断力の低下」や「自覚のなさ」です。

実際、患者さんの中には、

  • 普段あまり口出ししない人から「心配」と言われた
  • 何人もの人から同じように受診を勧められた
  • 以前なら考えられないようなミスや失敗が続いている

といった経緯で病院に来られる方も少なくありません。

自分では平気なつもりでも、「他人の目」には何かしらの変化が映っているのです。
そんな時は、周囲の声を信じてみる勇気も大切です。

6. 会社や学校に行けない状態が続いている

「ある日、どうしても会社に行けなかった」
「1日休んでも、次の日も無理だった」

そんなふうに、「社会生活に行けない日が続いている」なら、
心が限界を超えているサインかもしれません。

うつ病では、「頭では行かなきゃと思っているのに、体が動かない」という状態になることがあります。
これは甘えではなく、心と体が“動けない”ほど疲れてしまっているということ。

しかも、そういうときほど「申し訳ない」「迷惑をかけたくない」と罪悪感を感じて、逆に休まらなくなってしまう方も多いんです。

結果として、何日も回復できず、仕事も自分もどんどん追い詰められてしまいます。

そんな時は、ぜひ上司や産業医と相談してみてください。
そして、必要なら医療機関で相談し、「休むこと」や「立て直し方」を一緒に考えてみましょう。

まとめ:自分を守るために「受診」はひとつの選択肢

ここまで読んでくださって、ありがとうございます。

今回ご紹介した「うつ病で受診を考える6つのサイン」を、あらためてまとめてみます。

✅ うつ病で受診を考える6つの目安

  1. 2週間以上、気分の落ち込みが続いている
  2. 不眠が何日も続いている
  3. 吐き気・食欲不振・体調不良が長引いている
  4. 感情が不安定でコントロールできない
  5. 周囲から「受診したら?」と言われる
  6. 会社や学校に行けない状態が続いている

どれか一つでも当てはまる方は、ぜひ「病院に行ってみる」という選択肢を頭に入れてみてください。

受診=重症ではありません。
「早めに相談すること」こそ、最善の予防であり、回復への第一歩です。

どうか、あなた自身の心を大切にしてくださいね。