こんにちは。
今日は、ちょっと大事なお話をさせてください。
「最近、なんとなく元気が出ない」
「寝ても疲れが取れない」
「朝がどうしてもつらい」
こういう時、あなたならどうしますか?
多くの人は「少し休めば大丈夫かな」「気のせいかもしれないし」と思って、何とかやり過ごそうとすると思います。
でも、もしかしたらそれ、うつ病の始まりかもしれません。
もちろん、人は誰でも落ち込むことがあります。つらい出来事があれば、気分が沈んで当然です。
ただ、その落ち込みが長引いたり、普段の生活に支障をきたしているとしたら――
それは“気のせい”では済まないかもしれません。
今回は、精神科医の視点から「うつ病で受診を考えたほうがいい6つのサイン」を、できるだけわかりやすくご紹介します。
ご自身のチェックにも、大切な人の変化に気づくきっかけにも、ぜひ読んでみてくださいね。

まず、一番大事なポイントです。
「最近なんだか元気が出ない…」
こう感じたとしても、1~2日で回復することはよくあります。そういう時は、しばらく休めば自然と気持ちが整ってくることも多いです。
でも、落ち込んだまま2週間以上続いているなら、それは注意が必要です。
うつ病は「脳のエネルギー不足」や「神経伝達物質の不調」などが関係していて、気分が自然に戻らなくなるという特徴があります。
医学的な診断基準でも、「2週間以上続いていること」が一つの基準とされているほど。
こんな状態、思い当たりませんか?
これらに当てはまる方は、早めに受診を考えてみてくださいね。

「夜になると考えごとが止まらなくなる」
「布団に入っても眠れない」
「明け方に目が覚めてしまう」
こんなふうに、睡眠に問題が出てくるのも、うつ病のサインの一つです。
実は、うつ病の初期には「睡眠の質の低下」がよく現れます。
眠れないことで体も心もどんどん疲れてしまい、さらに気分が落ち込むという悪循環に…。
特に注意が必要なのは、「眠れていない日が何日も続いている」というパターンです。
眠れないというだけで、日常生活に大きな支障が出てきます。
それが続くと、体調不良・集中力の低下・意欲の喪失など、どんどん悪化してしまうこともあります。
「たかが不眠」と思わずに、早めに相談するのがおすすめです。

「最近、ずっと体調がすぐれない」
「病院に行っても異常が見つからない」
そんな方は、心のSOSが体に出ているのかもしれません。
うつ病では、精神的な症状だけでなく、次のような身体症状もよく見られます:
これらは「気のせい」ではありません。
むしろ、**自律神経の乱れによる“本当の不調”**です。
特に、こんなサインが出ている方は要注意:
体が教えてくれる異変を、無視しないでくださいね。
「ちょっとしたことでイライラしてしまう」
「どうしても涙が止まらない」
「気分の波が激しくて、自分でもコントロールできない」
こうした感情の不安定さも、うつ病の大切なサインです。
うつ病というと「落ち込む病気」と思われがちですが、実は「感情の起伏が激しくなる」ケースも少なくありません。
特に、
…という方は、心の余裕がなくなってきているサインかもしれません。
一時的なストレスかな?と思っているうちに悪化してしまうこともあるので、早めのケアが大切です。
「自分では大丈夫と思っているのに、家族や友人から“受診した方がいいよ”と言われた」
――実はこれ、よくあるうつ病のパターンです。
うつ病では、本人が気づかないまま症状が進行することもあります。
その理由の一つが、「判断力の低下」や「自覚のなさ」です。
実際、患者さんの中には、
といった経緯で病院に来られる方も少なくありません。
自分では平気なつもりでも、「他人の目」には何かしらの変化が映っているのです。
そんな時は、周囲の声を信じてみる勇気も大切です。
「ある日、どうしても会社に行けなかった」
「1日休んでも、次の日も無理だった」
そんなふうに、「社会生活に行けない日が続いている」なら、
心が限界を超えているサインかもしれません。
うつ病では、「頭では行かなきゃと思っているのに、体が動かない」という状態になることがあります。
これは甘えではなく、心と体が“動けない”ほど疲れてしまっているということ。
しかも、そういうときほど「申し訳ない」「迷惑をかけたくない」と罪悪感を感じて、逆に休まらなくなってしまう方も多いんです。
結果として、何日も回復できず、仕事も自分もどんどん追い詰められてしまいます。
そんな時は、ぜひ上司や産業医と相談してみてください。
そして、必要なら医療機関で相談し、「休むこと」や「立て直し方」を一緒に考えてみましょう。
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。
今回ご紹介した「うつ病で受診を考える6つのサイン」を、あらためてまとめてみます。
✅ うつ病で受診を考える6つの目安
どれか一つでも当てはまる方は、ぜひ「病院に行ってみる」という選択肢を頭に入れてみてください。
受診=重症ではありません。
「早めに相談すること」こそ、最善の予防であり、回復への第一歩です。
どうか、あなた自身の心を大切にしてくださいね。