当てはまる?本当に苦労してきた人の特徴5選【うつ病】

はじめに:苦労を重ねてきた人ほど、うつ病に注意が必要

「しんどいのに、しんどいと言えない」「人には優しく、自分には厳しい」――そんな心の癖に心当たりはありませんか?

これまでの人生で多くの困難や苦労を乗り越えてきた人は、外からは「頼りになる人」「強い人」と見られることが多いものです。しかし、その内側では過剰な自己犠牲や我慢が積み重なり、知らず知らずのうちに心のエネルギーが擦り減っていることもあります。

今回は「本当に苦労してきた人」に見られる特徴を5つ紹介しながら、うつ病などのメンタル不調との関係性や気を付けたいポイントを解説していきます。

特徴①:自分に厳しすぎる

長い間厳しい状況を生き抜いてきた人には、「苦しいのは当たり前」「自分はもっと頑張らなければならない」という価値観が染み付いていることがあります。そのため周囲から見れば相当つらい状況にあっても、「この程度で弱音を吐くなんて」と自分を責めてしまうのです。

例えば誰かを助けた場面でも「もっと良い対応があったのではないか」と自問自答し、反省ばかりしてしまう。そんな風に他人に優しくしながら、自分にはいつも厳しい――それが苦労を重ねてきた人の共通した姿勢です。

十分に頑張っているのに頑張っている実感が持てず、休むことに罪悪感を抱いてしまう……。そんな思考パターンが、心の疲労を見えづらくさせてしまいます。

特徴②:人に優しすぎる

つらい経験を経てきた人は、「他人に同じ苦労をさせたくない」という気持ちを強く持っていることがよくあります。そのため困っている人がいると自然と手を差し伸べ、相談にも親身になって応じるなど、周囲からは「優しい人」として尊敬される存在になっていきます。

しかしその優しさは、自分自身を後回しにすることで成り立っていることも少なくありません。例えば、既に業務で手一杯にも関わらず誰かの仕事を手伝うことで自分の仕事が後回しになり、結果として長時間労働に陥ってしまう――そんな状況に身に覚えのある方もいるのではないでしょうか。

優しさが行き過ぎて「自分を後回しにする癖」になっていると、次第に心身の疲れが蓄積されていきます。

特徴③:いつも明るく振る舞う

特徴③:いつも明るく振る舞う

苦労を乗り越えてきた人ほど、「人に迷惑を掛けてはいけない」「弱音を吐いてはいけない」と考えがちです。そのため自分がどれほどつらくても、笑顔で「大丈夫!」「問題ないよ!」と言い続けてしまうのです。

職場や家庭でも「最近つらそうだね」と声を掛けられても、「平気平気!」と明るく返してしまう――その裏には「周囲に心配を掛けたくない」という優しさと責任感があります。

しかし本音を押し殺して明るく振る舞い続けることは、心にかなりの負担を掛けます。誰にもつらさを伝えられない状態が続くと、心の限界に気付かないまま突然うつ病などの症状が出てしまうこともあります。

特徴④:我慢が美徳になっている

苦しい状況の中で努力や忍耐を重ねてきた人は、「我慢こそが成長や成果の鍵だ」と無意識に信じていることがあります。これはある意味でとても素晴らしいことですが、その価値観が強くなり過ぎると失敗した時に「努力が足りなかった」と自分を責め過ぎてしまう原因にもなります。

また「成功するには我慢が必要」「誰かの役に立つには苦労が当然」といった考え方が強過ぎると、助けを求めることや休むことが「怠け」と感じられてしまうことも。

しかし、人生には「我慢」や「努力」だけではどうにもならない場面もあります。工夫したり人の手を借りたりする柔軟さもまた、大切なスキルです。「ちょっと助けて」と言われることを嫌がる人は、実はそれほど多くありません。

自分のキャパシティを超えそうな時は、少し勇気を出して頼ってみることが心の健康を守る一歩になります。

特徴⑤:実はとても疲れている

特徴⑤:実はとても疲れている

自分に厳しく、人に優しく、いつも明るく、我慢強い――そんな人は周囲から尊敬されたり、頼られたりすることが多いものです。本人も「頑張らなければ」「期待に応えなければ」という思いから、ますます無理を重ねていってしまいます

しかし実際には、心も身体も限界に近付いていることが少なくありません。「苦しいのは当たり前」と思い込んでいるために、自分が疲れていることに気付けなかったり、気付いていても誰にも相談できなかったりするのです。

そしてこのような無理が長く続くと、やがて心身症(頭痛・吐き気・不眠などの身体症状)やうつ病といった状態に陥ってしまうこともあります。

おわりに:苦労を乗り越えてきたからこそ、いま立ち止まってほしい

本当に苦労してきた人ほど、「まだ頑張れる」「自分なんかよりつらい人がいる」と思いがちです。でもそのような人ほど、実はとても疲れているのかもしれません。

つらさや疲れを感じたときには、「自分は甘えている」と思わずにまずは信頼できる人に話してみることが大切です。時には心療内科や精神科といった専門家に相談することも、心の健康を守るためには有効です。

頑張ってきた過去があるからこそ、これからは自分自身を少しずつ労わり許す時間も必要です。