【発達障害】福祉サービスを使ったほうがいいサインとオススメのサービス【ADHD・ASD】

福祉サービスを使った方が良い人のサイン

発達障害・精神的困りごとに寄り添う支援のかたち

日々の暮らしや仕事の場面で、どこかうまくいかない、自分だけが取り残されているような気がする…。そんな風に感じることはありませんか?特に、発達障害やうつ病などを抱える方にとって、社会生活や日常動作は想像以上にハードルの高いものです。

そのような「困りごと」を抱えた方にとって、頼りになるのが福祉サービスです。とはいえ、「自分が利用してよいものなのか」「どんな種類があるのか」と迷う方も多いのではないでしょうか。

本記事では、福祉サービスの概要と、使った方がよい人のサインをわかりやすくご紹介します。あわせて、発達障害のある方におすすめの具体的な福祉サービスについても、生活・就労の両面から丁寧に解説します。

◆ 福祉サービスとは?

福祉サービスは、障害や病気を抱えながらも自立した生活を送るための支援です。住まいや生活、就労に関する支援など、多様なメニューが用意されています。

中でも「障害福祉サービス」は、障害のある方が自立した暮らしを送るための基盤を整えるサービスです。利用には、お住まいの自治体に申請が必要で、所得や状況に応じて自己負担が発生する場合があります。詳細は、各自治体の障害福祉課などに問い合わせましょう。

◆ 福祉サービスを使った方が良い人のサイン

「このくらいの困りごとで使っていいのかな…」と遠慮してしまう方も多いのですが、次のような状態に心当たりがある方は、ぜひ利用を検討してください。

  • 家事や身の回りのことが自力でこなせず、生活が乱れている
  • 薬の飲み忘れや健康管理がうまくできない
  • 昼夜逆転など生活リズムが崩れている
  • 家族との同居が難しく、一人暮らしも困難
  • 就職に向けたステップが分からず、焦りや不安が強い
  • 今すぐの就労は難しいが、日中の居場所が欲しい

これらのサインに心当たりがある方は、支援を受けることが「自立への第一歩」になるかもしれません。

これらのサインに心当たりがある方は、支援を受けることが「自立への第一歩」になるかもしれません。

◆ 発達障害のある方におすすめの福祉サービス

発達障害やうつ病など、見えにくい障害に悩む方が安心して生活できるように、さまざまな福祉サービスが用意されています。以下に、生活支援と就労支援に分けて代表的なサービスをご紹介します。

生活支援の福祉サービス

● 居宅介護

ご自宅に訪問し、食事、入浴、排せつなどの介助を行うサービスです。うつ病の影響などで家事がままならない方や、日常生活が困難な方が対象です。発達障害の方が二次障害としてうつを抱えた際にも利用可能で、就労移行支援と併用されるケースもあります。

● 訪問看護

看護師などの専門スタッフがご自宅に訪問し、服薬管理や健康状態のチェックを行います。健康保険や自立支援医療制度を利用でき、ご本人だけでなくご家族も相談が可能です。訪問看護ステーションと医療機関・福祉機関が連携している場合もあり、より安心して利用できます。

● 精神科デイケア

クリニックや心療内科に併設されている通所施設で、生活のリズムを整えたり、居場所として活用できます。レクリエーション(映画鑑賞やお菓子作りなど)を通じて人との交流も図れます。就職へのステップとして、デイケアから就労移行支援へつなげる事例も多くあります

● グループホーム

一人暮らしが不安な方や、家族と離れて暮らしたい方のための入居型施設です。家事や金銭管理などの日常生活をサポートしてくれます。マンション型や一戸建て型、女性専用などさまざまなタイプがあり、プライバシーや安心感を重視した暮らし方が可能です

就労支援の福祉サービス

● 就労移行支援

一般就労を目指す方のための支援施設です。生活リズムの安定、ビジネスマナー、PCスキルなどの習得を目指します。実習や訓練があるため、デイケアよりもストレスはありますが、そのぶん社会復帰への準備が整いやすいという特徴があります。

● 就労継続支援A型・B型

すぐに一般企業で働くのが難しい方に向けて、福祉的な事業所での就労を通じて経験を積むサービスです。

・A型

 事業所と雇用契約を結び、最低賃金が保証されます。平均月収は7~8万円。

・B型

 雇用契約なしでの作業提供で、平均月収は2万円前後。より軽負担で働きたい方に適しています。

A型は一般企業に近い仕事の内容で勤務時間や作業の負担を軽減しながら働くことができます。

B型は、デイケアからのステップアップが難しい方の中間地点として活用されることも多く、体調を整えながら段階的に自立を目指せる仕組みです。

● 障害者職業センター

● 障害者職業センター

短期間(3か月程度)での就職を目指す方に向けた支援機関です。職業適性の評価、職業準備支援、ジョブコーチによる職場定着支援などを提供します。就労移行よりも就職に直結した支援が特徴です。

● ハローワーク(障害者専門窓口)

障害者手帳を持つ方が対象の窓口で、職業相談、求人紹介、職業訓練講座などの支援を行っています。就労移行支援とは異なり、医療的な診断書のみでは利用ができませんが、既に手帳を所持している方にとっては重要な窓口となります。

◆ どのサービスを使うべきか迷ったら?

「今の自分には何が必要か」「どこに相談すればいいのか分からない」そんなときは、主治医や自治体の障害福祉課に相談してみてください。

自分の状態や困っていることを整理して伝えることで、支援の専門家が一緒に考えてくれます。福祉サービスは、「一人でがんばるのではなく、必要な支援を受けながら前に進むための手段」です。

◆ まとめ

福祉サービスは、発達障害や精神的な困りごとを抱える方にとって、自立への強い味方となる存在です。「使った方がいい人のサイン」に当てはまる方は、遠慮せずに相談し、支援を受けることからはじめてみましょう。

困っている今こそが、サポートを受けるタイミングです。あなたのペースで、一歩ずつ前に進んでいけるよう、福祉サービスはそっと手を差し伸べてくれます。