発達障害に多い!MBTI3選【ADHD・ASD】

発達障害の特性を理解し、自分に合った自己理解やコミュニケーションを深めるために役立つツールのひとつとして、性格診断テスト「MBTI(Myers-Briggs Type Indicator)」があります。本記事では、MBTIの基本的な仕組みをわかりやすく解説するとともに、発達障害(特にADHD)をもつ人に多いとされる3つのMBTIタイプをご紹介します。あくまで傾向の話ですので、診断結果がすべてを決めるわけではないことをご了承ください。

1.MBTIとは?

1.MBTIとは?

MBTIは、スイスの心理学者カール・ユングのタイプ論をもとに開発された性格診断ツールです。世界45か国以上で使われており、自己理解や他者理解、チームビルディングなどに幅広く活用されています。MBTIでは、以下の4つの指標を2つずつに分け、それらの組み合わせ(2×2×2×2=16通り)で性格タイプを診断します。

興味・関心の方向             E/I       

E(外向型):社交的で周囲との交流を好む             
I(内向型):個人の内面や一対一を重視する

情報の受け取り方             S/N       

S(感覚型):事実やデータを重視し、現実的に物事を捉える
N(直感型):可能性や未来に目を向け、アイデアを重視する

判断の仕方          T/F       

T(思考型):論理や客観性を重視し、原則に基づいて判断する
F(感情型):人間関係や感情に重きを置き、調和を大切にする

外部への対応      J/P        

J(判断型):計画的・組織的に行動し、効率よく決断を下す
P(知覚型):柔軟で臨機応変に対応し、新しい情報に開かれている

これらを組み合わせると、「ENTP」や「ISFJ」など16通りのタイプになります。たとえば「ENTP」は外向型(E)、直感型(N)、思考型(T)、知覚型(P)を意味し、アイデア豊富で柔軟な思考をもつタイプです。

2.発達障害とMBTIの関係

発達障害(ADHD、ASDなど)をもつ方は、自分の特性を理解して就労や対人関係に生かすため、MBTIを利用するケースが増えています。ただし、MBTIはあくまで性格や思考の傾向を表すもの。発達障害の「診断」ツールではありません。以下に挙げるタイプが多く見られるという統計的エビデンスはなく、あくまで「傾向として言われる」レベルの情報であることをご了承ください。

3.ADHD の人に多いとされるMBTI3選

ADHDの特性―衝動性や多動性、注意の切り替えが得意だが持続が苦手、計画立案が難しい―が当てはまりやすいMBTI要素としては、「N(直感型)」「P(知覚型)」「F(感情型)」の組み合わせが挙げられます。とくに以下の3タイプは、ADHDの傾向をもつ人に多いと言われています。

3-1. INFP(仲介者タイプ)

3-1. INFP(仲介者タイプ)

内向型(I)+直感型(N)+感情型(F)+知覚型(P)

特徴:深い自己理解と独自の価値観を大切にする繊細で感受性が高く、人への共感力に優れる

理想や可能性を追い求め、豊かな内面世界を持つ

ADHDとの関連:自由な発想やクリエイティブな活動に強みを発揮しやすい

一方で、計画の持続や細かなスケジュール管理は苦手なことが多い

3-2. INTP(論理学者タイプ)

3-2. INTP(論理学者タイプ)

内向型(I)+直感型(N)+思考型(T)+知覚型(P)

特徴:好奇心旺盛で、多角的な視点から問題を探求する

論理的思考と独創的アイデアを併せ持ち、新たな理論構築を好む

対人関係よりもアイデアや概念への興味が強い

ADHDとの関連:興味があるテーマへの集中力は非常に高い

日常の雑務やルーチンワークは先延ばしになりがち

3-3. ENFP(運動家タイプ)

3-3. ENFP(運動家タイプ)

外向型(E)+直感型(N)+感情型(F)+知覚型(P)

特徴:社交的でエネルギッシュ、周囲を巻き込む魅力がある

新しい経験や人との交流を好み、楽観的な思考をもつ

柔軟性に富み、状況の変化に即応できる

ADHDとの関連:アイデアを次々と思いつき、即行動に移す発散力がある

長期的な計画立案や細部管理が苦手で、感情が先行しやすい

4.MBTI活用のポイント

傾向を知る

自分がどのタイプかを知ることで、得意・不得意の傾向がつかめます。

弱点を補う工夫

計画が苦手なら、タイマーやタスク管理アプリを活用するなど、ツールを取り入れてみましょう。

他者理解に役立てる

周囲の人のタイプを知ることで、コミュニケーションやチームワークが円滑になります。

診断結果に一喜一憂しない

MBTIは自己理解の材料の一つ。結果にとらわれすぎず、柔軟に活用しましょう。

皆さんもぜひ一度試してみて、「自分らしさ」の新たな発見につなげてみてください。

MBTIは、発達障害の特性を「診断」するものではなく、あくまで思考や行動の傾向を知るためのツールです。自分の強みや弱みを客観視し、日常生活や職場でのストレスを軽減するヒントとして、気軽に取り入れてみてはいかがでしょうか?