こんにちは。今回は、定型発達の人と発達障害の人の「休日の過ごし方の違い」について、少し深掘りしてみたいと思います。
一見、何気ない「休日」ですが、実はその過ごし方にこそ、考え方や感じ方、神経の使い方の違いがくっきりと表れることがあります。
定型発達の人にとって休日の朝は、リラックスのスタート。
「やっと休みだ!」「朝はのんびりトーストとコーヒーで」なんて、ゆっくり自分を癒やす時間から始まることも少なくありません。
太陽の光を浴びながらベランダで日向ぼっこ、ゆったり本を読む、カフェで一息──こんな風に「何をするか」よりも「どう過ごすか」に重きを置いているように見えます。
一方で、発達障害のある方の場合、朝から既に「予定」で頭がいっぱいということがあります。
「まずゲームのログインボーナスを受け取って…」「その後は歯医者、そのあとジムの面談…」「昼はラーメン屋に並んで…」
予定をぎっしり詰め込み、隙間時間も趣味で埋めてしまう。
楽しいことをしているはずなのに、なぜか終わる頃にはヘトヘト。「なんで今日こんなに疲れてるんだろう…」というモヤモヤを抱えてしまうこともあります。
「せっかくの休日だから、何もしないでのんびりしよう」と思っても、発達障害のある方の中には、なぜか落ち着かない、全く休まらない…ということも少なくありません。
たとえば、前日の仕事のミスが気になって、頭から離れない。
「上司に怒られるかも…」「あの書類、大丈夫だったかな…」と、次から次へと心配事が浮かび、ドラマや映画を見ていても、内容が全く頭に入ってこない。
「休もう」としても、脳がずっと仕事モードで回ってしまい、結局まったく休めない。そういった「思考の暴走」が起こる方もいらっしゃいます。
このような状態は、定型発達の方から見ると「なんでそんなに気にするの?」と思われるかもしれません。でも、発達特性があると、一度意識に上がった不安がなかなか手放せず、頭の中をぐるぐると回り続けるのです。

定型発達の人は、休日に急に誘いの電話が来ても、割と気軽に対応できることがあります。
「今から映画?いいね、行くわ!」
「飲み会?知らない人もいるけど大丈夫!楽しそうだし行く行く!」
こうした対応力は、予定を「ふわっと」捉えていたり、人間関係に対する不安が少なかったりする背景があります。
一方で、発達障害のある方にとっては「突然の予定変更」は大きなストレスになることがあります。
「せっかく立てた予定が崩れる」「心の準備ができていない」
さらには「どこを掃除すればいい?何を着る?どう振る舞えばいい?」など、一気に処理すべきタスクが頭を支配してしまう。
結果、「わああどうしよう」と混乱してしまい、予定を断るか、無理して合わせて後でぐったりする、ということも起きがちです。
「趣味」と言えば、誰にとっても心を癒すもののはず。でも、その楽しみ方にも違いがあることがあります。
定型発達の人は、映画を観たり読書したり、ゲームをしたりしても「途中で休憩を挟む」「リズムよく切り替える」というバランス感覚があることが多いです。
発達障害のある方は、良くも悪くも「ハマりすぎる」傾向が強いことがあります。
たとえば朝から晩までゲームに熱中して、「気づいたら何も食べてない」「寝る時間を完全に逃した」「頭が痛くて熱が出てしまった」なんてことも珍しくありません。
「やりすぎ」とわかっていても、止められない。そして自己嫌悪につながってしまう…。そんなループに悩む方も多くいらっしゃいます。
ここまで読んでいただいて、「発達障害があると休日も休めないのか…」と感じた方もいらっしゃるかもしれません。でも、決して悲観的になる必要はありません。
大切なのは「自分なりの休み方」を知ることです。
たとえば…
また、支援者や理解のある友人に「休日に疲れやすい」「予定変更が苦手」と正直に話すことも、自分を守る大事な方法です。

定型発達と発達障害の方では、休日の過ごし方にさまざまな違いがあります。
でも、それは「どちらがいい・悪い」ということではなく、「脳の動き方や捉え方の違い」にすぎません。
違いを理解し合うことができれば、自分に合った休み方を見つけやすくなり、無理なく心と体を整えることができるようになります。
あなたにとっての“心地よい休日”が、少しずつ形になっていきますように──。
そして、その休日がまた次の一週間をがんばる力になりますように。