発達障害が選びがちな恋人選の特徴3選【ADHD/ASD】

発達障害の人が選びがちな恋人の特徴3選と、長く付き合うための3つのポイント【ADHD/ASD】

発達障害(ADHD・ASD)を持つ方にとって、恋愛やパートナー選びは時にハードルが高く感じられることがあります。
自分では真剣に相手を想っていても、うまくいかなかったり、相手に利用されたり、思わぬトラブルに発展することも少なくありません。

本記事では、「発達障害の人が選びがちな恋人の特徴」について3つご紹介し、その上で「恋人と長く付き合うためのコツ」についても具体的に3つのポイントに分けて解説します。恋愛での失敗を防ぎ、安心できる関係を築いていくための一助となれば幸いです。

発達障害の人が選びがちな恋人の特徴3選

1. 表面的に「良い人」に見える人を選びやすい

発達障害のある方には、相手の本質を見抜くことが難しいと感じる方が少なくありません。
特にASD(自閉スペクトラム症)の特性として、「言葉の裏を読む」「相手の意図をくみ取る」といった対人スキルに困難があることがあります。

そのため、表面的には優しく見える人や、誰にでも笑顔で接するような人に対して、「良い人だ」と思い込みやすい傾向があります。しかし、実際には相手が支配的であったり、都合よく利用しようとするタイプだったりすることもあるのです。

さらに、ADHDの人に多い「断るのが苦手」「勢いに流されやすい」といった特徴も影響し、相手のペースに巻き込まれてしまうリスクも高まります。特に、これまで異性との恋愛経験が少ない方が急に言い寄られるような状況では、「嬉しい」「大事にしてくれている」と感じてしまい、冷静な判断が難しくなることもあるでしょう。

2. 第一印象が良かった人に惹かれやすい

2. 第一印象が良かった人に惹かれやすい

ADHDの特性として、「衝動性」が強いという傾向があります。これは恋愛面にも影響し、「会った瞬間に好きになった」「すぐに一緒にいたくなった」など、感情の盛り上がりが先行してしまうことがあります。

このため、まだ相手のことをよく知らない段階で恋愛関係に発展してしまい、後になって価値観の違いや相手の問題点に気づき、関係がうまくいかなくなるというケースが多く見られます。

第一印象が良かったからといって、それがその人の本質であるとは限りません。見た目や雰囲気、話し方などに惹かれることは悪いことではありませんが、「知り合ってすぐに付き合う」のではなく、「ある程度関係を築いてから恋愛に発展する」ことが望ましいでしょう。

3. 発達障害の当事者同士で惹かれ合うことがある

発達障害を持つ方の中には、定型発達の人(発達障害のない人)と接することに疲れや生きづらさを感じてしまい、「同じような特性を持つ人のほうが安心できる」と感じる方もいます。その結果、発達障害の当事者同士で恋愛に発展するケースも少なくありません。

共通点が多いことから親しみを感じやすく、安心感があるというメリットもあります。しかし一方で、同じような苦手さを持つ者同士が関係を築くと、うまくいかないこともあります。

たとえば、どちらも感情表現が苦手だったり、予定の共有や生活のリズムがズレていたりすると、誤解やすれ違いが起こりやすくなります。また、「カサンドラ症候群」といって、一方が相手の特性に強いストレスを感じ、疲弊してしまう状態に陥ることもあります。

重要なのは、互いの特性を理解し合い、「補い合えるかどうか」「支え合える関係かどうか」を見極めることです。

恋人と長く付き合うための3つのポイント

発達障害のある方にとって、恋愛関係を長続きさせるためには、いくつかの工夫と準備が必要です。以下の3つのポイントを意識することで、安定したパートナーシップを築くことができるでしょう。

1. 信頼できる第三者に相談する

1. 信頼できる第三者に相談する

相手の人間性を一人で見極めることが難しいと感じた場合、信頼できる家族や友人、支援者に相談することをおすすめします。特に、相手から急に言い寄られた場合は注意が必要です。

相談することで、自分では気づかなかった相手の問題点に気づけたり、第三者から見て不自然な点を指摘してもらえたりすることがあります。好きという気持ちが強いとどうしても主観的になってしまうため、冷静な視点を取り入れることが大切です。

「今こういう人と関係がある」「こういう経緯で知り合った」などを一度言語化してみるだけでも、頭の整理になりますし、思い込みから抜け出すきっかけにもなるでしょう。

2. 自分の障害特性をきちんと伝える

恋愛関係は、お互いを理解し合うことで深まります。発達障害のある方は、恋人に自分の特性をきちんと伝えることが非常に重要です。

相手がどれだけあなたに好意を抱いていたとしても、特性についての理解がなければ、日常の中で戸惑ったり、誤解が生じたりすることがあります。たとえば、「急に予定を変えられると混乱する」「騒音が苦手」「感情表現が乏しく見えるが、気持ちがないわけではない」といったことは、説明されなければわかりづらいものです。

大切なのは、「相手任せでわかってもらおうとしないこと」。自分から自分のことを伝え、相手の反応を見て、歩み寄れるかを確認していくことが、信頼関係を築く第一歩です。

3. コミュニケーションや生活のルールを一緒に決める

3. コミュニケーションや生活のルールを一緒に決める

どんな関係であっても、二人の間で共通のルールや価値観がなければ、長続きしにくいものです。発達障害のある方にとって、日々のコミュニケーションや生活の中で「曖昧さ」や「予測不能な出来事」が強いストレスになることもあります。

そのため、「定期的に話し合う時間を作る」「困ったときは一緒に解決方法を考える」「スケジュールは共有する」など、具体的なルールを設定することが効果的です。

また、感情的なすれ違いを避けるためにも、「責める」のではなく、「こうしてくれると助かる」という伝え方が大切です。柔軟に物事を受け止めてくれる、前向きに一緒に考えてくれる相手であれば、安心して過ごせる関係が築ける可能性が高まります。

おわりに

発達障害を持っていても、恋愛を楽しんだり、信頼できるパートナーと支え合いながら生きることは十分に可能です。大切なのは、自分の特性を理解し、相手にもそれを適切に伝え、無理のない関係性を築いていくことです。

恋愛において「相手がどれだけ理解してくれるか」はもちろん重要ですが、同じくらい「自分自身がどれだけ自分を理解しているか」も大切です。

焦らず、ゆっくりと信頼を育てていきましょう。安心できる関係は、一朝一夕では築けませんが、一歩ずつ丁寧に進むことで、きっと大切な人と心地よい関係を育むことができます。