
「リーダーなんて自分には無理」「自分にはそんな器じゃない」と感じたことはありませんか?とくに若手のうちは、リーダーという言葉に強いプレッシャーを感じてしまう方も少なくありません。しかし、リーダーシップとは決して特別な人だけが持つ才能ではなく、誰でも発揮することができる「影響力」のこと。つまり、日々の行動や態度の中で、誰しもがリーダーシップを持つ可能性を秘めているのです。
本記事では、「リーダーは向いていない」と感じている若手の皆さんに向けて、リーダーシップの本質、さまざまなリーダーのあり方、そしてリーダーを経験することで得られるメリットについて、わかりやすくお伝えしていきます。

まず、「リーダーシップ」という言葉に対して、私たちはどのようなイメージを抱いているでしょうか?おそらく多くの人が、「チームを率いる存在」「みんなをまとめて引っ張る人」という印象を持っているかもしれません。確かに、そうしたタイプのリーダーも存在しますが、それだけがリーダーシップではありません。

具体的に言うと、自分自身や周囲の人たちの行動や考え方に良い影響を与え、よりよい状態へと導く力、それがリーダーシップです。例えば、職場で新入社員が大きな声で挨拶をしたとします。それによって職場の雰囲気が明るくなったとすれば、それは立派なリーダーシップの発揮と言えるでしょう。
さらに、リーダーシップは必ずしも他者に対してだけ発揮するものではなく、自分自身に対しても発揮することができます。これを「セルフリーダーシップ」と言います。今の自分にできる最善のパフォーマンスを発揮しようとする姿勢、目標に向かってコツコツと努力する力も、立派なリーダーシップです。
重要なのは、リーダーシップは役職や肩書きに関係なく、すべての人が持ち得るスキルだということ。そして、これは生まれつきの才能ではなく、学び、鍛えることのできる力なのです。

リーダーシップとひとことで言っても、そのスタイルはさまざまです。ひと昔前は、「支配型」と呼ばれる、上から指示を出してチームをコントロールするスタイルが一般的でした。しかし現代の職場では、そうしたスタイルだけでなく、「共感型」や「支援型」といった、メンバーを支える立場のリーダーが求められる場面も増えてきています。
例えば、周囲の声に耳を傾けることが得意な方は、「支援型リーダー」として、メンバーの話を丁寧に聞き、信頼を築く役割を担うことができます。行動力がある方は、「実践型リーダー」として、まず自らが動くことでチームに勢いを与える存在になれるでしょう。慎重な性格の方は、チームを安定させる「安心型リーダー」として、場を落ち着かせる力を発揮できます。
つまり、リーダーには「こうあるべき」という決まりはなく、自分の個性や強みを活かしてスタイルを築いていくことが大切なのです。「自分らしいリーダーシップ」があるということを、ぜひ覚えておいてください。

では、実際にリーダーを経験することで、どのような良いことがあるのでしょうか。ここでは、リーダーシップを担うことの具体的なメリットを3つご紹介します。
リーダーになると、チーム内だけでなく上司との連携も必要になります。つまり、縦にも横にもコミュニケーションを取る機会が格段に増えるのです。その中で、相手の立場に立って物事を考える力や、自分と異なる価値観を受け入れる柔軟性など、人としての魅力が磨かれていきます。
リーダーは「聞く力」が重要です。人の話をじっくり聞き、丁寧に受け止めることができる人ほど、信頼されるリーダーになれるでしょう。
チーム全員が協力して一つの目標を成し遂げたとき、その喜びは何物にも代えがたいものです。自分一人で達成するのとは違う、「みんなでやりきった」という感動があります。
もちろん、その過程では困難や葛藤もあるかもしれません。しかし、それを乗り越えたからこそ味わえる達成感は、リーダーだからこそ経験できる大きな報酬です。
「人に教えることで自分が一番勉強になる」とよく言われますが、まさにリーダーはその連続です。部下や後輩に業務を教える際、自分自身の理解がより深まることに気づくはずです。
また、リーダーという立場に立つことで、自然と責任感が芽生えます。その責任を果たそうとする意識が、自分の成長を大きく後押ししてくれます。若手のうちにこうした経験を積むことは、自分の市場価値を高めるうえでも非常に有利です。他部署や他企業からも「頼れる人材」として評価される存在になれるでしょう。
最後に、今回の内容を整理してみましょう。
「私にはリーダーなんて無理」と思っていた方も、実は日常の中で誰かに良い影響を与えているかもしれません。大きなことを成し遂げなくても、笑顔で挨拶をする、一言励ます、率先して動く——その一つひとつが立派なリーダーシップです。
若手のうちにこそ、そうした小さな一歩からチャレンジしてみてください。リーダーは“特別な人”ではなく、“一歩を踏み出した人”なのです。